番外編 スズカさんの試練の塔チャレンジ④
「《雷・メタルの反撃》」
《0倍にするステータスを6つ選んでください》
STR:65→0
VIT:218→0
DEF:104→0
AGI:50→0
DEX:1265→0
MND:10→0
《次に600倍するステータスを選んでください》
INT:3093→1855800
『金属』形態になり、あらゆるダメージを2に抑える。しかし、これは多分意味が無いと思う。スカーレットの時もそうだったんだけど、私はあの時頭に攻撃が当たったからクリティカルヒットして死んだのかと思った。だけど、詳しく調べてみたら『ある一定までのダメージを2に抑える』だったのだ。そのある一定がどこまでか分からないが、相当レベル差のある相手だ。多分抑えられずに即死だろう。なら物理攻撃無効の『雷』形態になればいいじゃんってなるけど、それも相手が魔法を使ってきたら魔法に弱い体だから余波で死ぬだろう。
っと話が逸れた。私がやりたかったのはこれ。INTを爆上げさせることだ。3000程度でダメならば、その600倍でどうだという訳。レベル差があるとしても水属性が効いてるんだから流石に通るでしょ。
「ギギゲゲゲェェエエ!!!」
「《ウォーター》《プレス》《プレス》《プレス》《プレス》」
「ギギギガガガァァァア!!!!!」
ロックゴーレムはジタバタしてこちらの魔法の発動を阻止しようとしているが、もちろん届かない所にいるため阻止はできない。
「───《ハイドロリックキャノン》!」
───......
──ドゴォォォオオオオォオォオンンッ!!!
私からロックゴーレムまでの一線がキラッと光り、その直後ロックゴーレムの体が爆散する。その余波でちゃんと受けるダメージを2にする効果は働いていたが、122ダメージを受けた。あのいつぞやの死神と同じだ。あれは一瞬でゴリゴリ削ってきたからね。まさかINT180万が自分にも影響を与えるとは思わなかった...。
スキルの恐ろしさに身を震わせながら爆散したゴーレムの元に向かい、その散らかっている場所を漁る。
「おっ!これかな...?」
岩、土しかない中、私が見つけたのは直径30cmの緑色の球体。これはどのゴーレムにも存在する核だ。その大小はゴーレムの大きさに関わってくるが、私が今までに見た核とは比較にならないほど大きかった。直径10cm以下が普通なのにも関わらず直径30cmだ。これは何かに使えるかな...?
《──試練の塔クリア──》
《──名称:カッチカチ塔──総10階──》
《クリア者:スズカ》
「ん?あぁクリアするとこうなるんだね...。それにしても...」
このステージの名称がカッチカチ塔だったらしい。何ともネーミングセンスの感じられない名前だ。まるであやのような...。
「...コホン。出ますか。」
1人で何やってるんだろうと思いながら私は帰路に着いた。
因みに私のステータスはこんな感じだ。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
【名前】スズカLV.☆☆→☆☆19
【種族】ボルメタルプリンセス
【職業】魔法使いLV.☆5→☆☆1
HP:206/3360→4120(-3914)
MP:5324/4040→5180(+3914)
STR:65(10+55)
VIT:218(10+208)
DEF:104(10+94)
AGI:50(50)
INT:3093(205+2888)
DEX:1265(50+1215)
MND:10(10)
【スキル】《風魔法LV.☆☆→☆☆8》《土魔法LV.4→8》《水魔法LV.7→☆2》《火魔法LV.6》《魔力操作LV.☆8→☆☆4》《魔力節約術LV.☆9→☆☆5》《雷・メタルの反撃LV.6→7》
SP:20→115
【装備】上級魔法使いのローブ、八色の豊獄杖、セーフマジックブレスレット
【称号】『葉狼を撃破した者』『雷・金属の体を持つ者』『虹蟻王(完全体)を撃破した者』『第1回イベント参加者』『雷・入門』
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
大分強くなったかな。もっと強くなってあやを守ってあげたいなぁ...。あやがいないこの試練の塔にはもう用事はないから早く出ようか。
外に出ると、未だに争っていた。...まだやってるの...?
私は呆れながら未だに返信されないフレンドチャットを見て、街に帰ったのだった。
「明日どこにいるか聞こう。」
オワター




