第20話 迷子の女の子
皆様お久しぶりでございます!1ヶ月ぶりでございます!!
長らくお待たせしてしまって申し訳ないです。
──学校、補習、定期テスト、課題、模試、受験勉強...うっ頭がっ...!!
とまぁこんな感じでまだまだ忙しいのですが、毎日投稿出来ればしていきたいです!これからもよろしくお願いいたします!
あっ、最後にブックマーク登録が2000件突破してました!ありがとうございます!!
ではでは〜!!
「ふふんふふ〜ん♪」
私は今、機嫌が良い。
なんたって自分の装備を作ってもらったからね!
機嫌が良いから服屋さんから出た後もずっと鼻歌を歌ってるぐらいだ。
やることも一応やり遂げたから暇になった私はセルカディアを散策する。
街は火山灰のせいで常に空が曇っていて、積もるといけないからか、三角屋根の家が多い。
ちなみにファンストではのどかな雰囲気で平屋が多かった。
そんな空は暗いけど人々は明るい街を歩いていると、ちょっとした路地に真っ白な髪と瞳に同色のワンピースを着た小さな女の子がこちらをじっと見つめていたのに気づいた。
何かがおかしい。
そう思ったけど、特に変なところは見当たらない。
どうしたのかと近づいていくと路地裏の方に向かっていってしまった。
「...え、ちょっと?」
そう言うと立ち止まってこちらに振り返り、
まるでついてこいと言わんばかりの顔をした後また進んでしまう。
「なにも言うなってこと??」
よくわかんないけど取り敢えず着いて行く。
そうしてしばらく歩くこと10分。
着いたのは街の南側にあるファンストの森と繋がっている森。
「ねぇ。ここがどうしたの?」
森の入口付近で立ち止まった女の子に追いつき質問をする。
すると右手を森の方に向け、指をさしたのだ。
「え、行けってこと?」
...コクン
意思表示出来るのですか...。ま、まぁ今更だよね...。
私は言われた(?)とおりに森の中に足を踏み入れる。
その後を着いてくる女の子にちょっぴり安心し、歩きだすと急に森が暗くなった。
「な、何!?......ほっ...。」
びっくりした私は咄嗟に女の子の方を振り返るとそこにはちゃんといた。よかった。
あ、首傾げてる。可愛い。
コホン。暗くなっただけでちゃんと半径3m程度は見えるので注意しながら進んでいく。
私が前だからどっちに進めばいいか迷うけど今のところ女の子からのダメ出しは受けていない。
「....合ってるのかなぁ。」
不安になりながらも歩いていくと
『...キャァァァァ!!!』
「っ!あぐっ!?」
左前方から悲鳴のようなものが聞こえたあと、咄嗟に刀を抜き、ガードをするが何故かすり抜けて左肩が何かに掴まれる。
──ミシミシミシ...。
何かの手だと気づき、刀を振ったが当たらない。
「は!?くぅっ!!」
力がどんどん強くなっていく。痛覚設定は普通にしてるから痛い...。
物理攻撃が効かない。ならば...
「──《焔刃》!」
スキルでどうだ!
『ギャァァァァ!!!』
「やった!」
相変わらず刀による手応えは感じないが炎による攻撃は効いている。
やってから思い出したが、ここは森だから炎はダメだ。
スキルを切って、風刃に切り替える。
そして次々と現れる何者かの手や足を斬っていく。
...ふぅ。ちゃんと風刃でも効くようだ。
そんなことを数度繰り返すとようやくそれっぽいところに着いた。
これまでに手と足しかない魔物?しか出なかった。胴体は何処に??
レベルが2もあがってちょっと嬉しいけどあの手は怖かった。
本物の人の手みたいでそれが凄く長いし、掴んでくるんだから怖くないわけが無い。
しかも握力が強すぎてHPもゴリゴリ削られる始末。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
【名前】アヤネLV.9→11
【種族】ヒューマン
【職業】鍛冶師LV.4
HP:420/1400→1500
MP:296/900→1000
STR:30
VIT:10
DEF:10
AGI:18
INT:10
DEX:30
MND:10
【スキル】《鍛冶LV.6》《剣術LV.6→7》《身体強化LV.4→5》《採掘LV.5》《伐採LV.2》《木工LV.5》《鑑定LV.5》《錬金術LV.2》《錬金鍛治LV.3》
SP:0→25
【装備】葉狼セット、初心者の服、ショートソード、焔風斬丸、瑞斬丸
【称号】『葉狼を撃破した者』
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ステータスはこんな感じ。ようやくMPが4桁まできた。
HPもMPもだいぶ減っている。女の子に危険がないよう、頑張った甲斐があったね!
「で、ここはどこなの?」
そこにはひとつのお墓と後ろにある崖から見渡す限りの海があった。
どうやら南の森から東にいったところにある海に出てきてしまったようだ。
それにしても、お墓があるとはね...。
そんなことを考えていると、女の子がお墓の前でこちらを見つめていた。
来いと言われているように感じたので近づく。
『.......着いて来てくれて....ありがとう...。』
「うひゃ!?しゃ、喋った!?」
今まで話さなかったから急に話しかけられてドキッとした。
『....ここは......母のお墓...』
「え?え??」
『......。』
「あ、聞きます。はい。」
それから私はその子の話を黙って聞くことにした。
唐突のシリアス...?まぁ、シリアスかは知らないけど...。




