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第185話 試練の塔再び③




「ん?あれは...」



今度は黒色の小人が沢山いた。どこかで見たことがあるなぁって思って、鑑定してみるとヘルゴブリンだった。そういえば前回の試練の塔でも出てきてたよねぇ...。そうそう。こんな感じに数百体も出てきて......。



▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲

【名前】ヘルゴブリンアーチャーLV.125

【弱点】なし

【苦手属性】氷

【説明】どこかに存在する地獄に生息すると言われているゴブリンアーチャー。普通のゴブリンと違い、HPやSTR等全てにおいて劣っているが、ヘルゴブリンの危険なところはなんと言ってもその繁殖力だ。一体見たらすぐ側に100体はいると言われている。別名:G。



HP:4250

MP:2130


STR:975

VIT:1240

DEF:1765

AGI:1239

INT:2514

DEX:3298

▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼



「ね、ねぇアヤネ...?」

「...なに?」

「わ、私インベントリにk──」

「だーめ。」

「知っテた...。」



「ギャ!ギャギャアッ!!!」

「ギャアギャアッ!!!」

「ギャッギャアッ!!」


「来るよアイリス!」

「分かってル!」



黒色ゴブリンの群れ...黒光り軍団はまるで本当に軍のような配置でこちらを取り囲んでいる。前衛中衛後衛そのどれもが隙を見せず、ジリジリと詰めてくる。



「ちょっと久々だけど...!《刀剣地獄》!」

「じゃあちょっとだけ()()ネ?」

「うん。」




そう唱えると、私の周囲の地面から刀が20本現れた。そのうちの半分の10本は私が請け負い、残りはアイリスに侍っている霊たちに任せる。アイリスは人形体から霊体になり、周囲にいる霊たちに刀を操るように言う。


ん?なんか前にやった時よりも多くないか...だって?私も現実の方で何もしてないと思ったら大間違いだよ!師匠にこういう技があるって言ったらコツじゃないけどコツを教えてくれたからね!曰く、使わない刀を自分の周りに固定しておいて、防御の時に使うのも良いし、逆に連撃する時に違う動きで攻撃させても良いとの事。まだぎこちないけど、刀を私の周囲に固定させておくことは出来るようになった。そうすることで何が嬉しいかと言うと、その固定させた刀の方に意識を向けなくても良くなるんだよね。で、その分を攻撃に使っている刀の方に向けたりできるから実質的に私が意識して動かす刀は1〜3本になるんだよねぇ...。


おっと長々と話している内にゴブリン達の方に動きがあったようだ。とりあえず、アイリスの人形はインベントリの中に入れておこう。地面に置いたりして汚れたらせっかくの金髪が汚れちゃうからね。



「ギャッ!?ギャアギャアギャアッ!!」

「「「「「ギャァァアアアアアア!!!!!」」」」」



───ヒュンヒュンッ!!ヒュヒュンッ!!



「早速役に立ちそうだねぇ...。二つの意味で。」



ひとつは最近造った短刀。こういう数の攻撃には振り回しやすく、軽い短刀の方が防ぎ易いんだよね。さらに付け加えてもうひとつは先程出した刀達。あれ?結構簡単に防げそうじゃない...?



───ガンッ!!ガガガンッ!ガガガガガガガッッ!!!



片手で短刀を握り、先端が薄らと酸化?している矢を斬り落とす。その際に刀が先端に当たらないように弾いていく。恐らくだが、ゴブリン達は矢に毒か何かを塗っているのだろう。何か分からない物質に造ったばかりの短刀をぶつけたくないよね...。あ、もちろん普通の刀の方もだよ?もしかしたらぶつけたところが酸化とかしちゃうかもしれないからね。

一方、スキルで創った刀の方はガンガンぶつけている。...だって酸化とか絶対にしなさそうじゃん?



「ギャァッ!?」

「ギャアギャアッ!?」



私から遠く離れた位置...奥の方だろうか。そこからもゴブリン達の悲鳴が聞こえてくる。アイリス達も頑張ってくれているようだ。



───ズパンッ!!


「ギャアッ!?」

「ふむ...。」


───ズババババッッ!!!



「ギャァァアアアアアア!??!?!?!!?」

「おぉ...これは凄い...!」



スキルで創った刀達で連撃を試してみると、案外できてしまう。なんなら意識してなかった状態から刀よ来いって念じれば私の周囲にある刀が前に来るんだよね。で、要らなくなった刀が自動的に私の周囲に戻ってくると...。それを使って、無限に中距離攻撃ができる。これは要研究だね...!



と、そんな感じで倒し続けていると、ようやくゴブリン達がいなくなった。何体いただろうか...え...にひゃく...。



───────

────



「やっと見つけたぁぁあ!!」

「完全に森だししょうがないネ。」

「しかも上り階段じゃなくて下り階段だし!」



私がようやく見つけた階段はなぜか下り階段だった。前回は上り階段しか無かったのに今回は下り...。どういう事...?



15階に戻るのかな...?って思いながら恐る恐る下ってみると、左下の16階の文字がなんと!...17階に。



「なんでやねん!」

「うわっ!ビックリした!どうしたノ?」

「いや...。なんでもない...。」

「えー?変なノー。」



こうして腑に落ちないまま第17階層に入ったのだった。




???「○○?強いよねぇ。序盤中盤終盤スキがないと思うよ。だけど...俺負けないよ。」

???「駒だっ...駒達が躍動する俺の将棋を皆に見せたいね。」

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