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第181話 なかなかに人気のある試練の塔



「ん〜!やっぱり森の空気は美味しいなぁ...!」



私は今、森の中を歩いている。迷宮街フォルマナから出て、フォルマナ大迷宮に着くと、そこからさらに道を逸れて北に向かった。まぁ道をって言っても道なんて無かったけどね。


完全に人工物のない大自然そのものの空気は本当に美味しい。ここで暮らしたいぐらい...なんてね。



「えっ!?二足歩行の豚!?」

「ブゥッ!!」

「うわっと!!」



──ドゴンッ!!



二足歩行の豚...豚人が持つ木の棍棒が地面に叩きつけられる。なかなかの威力だったようで、地面が少しだけ凹んだ。



「ブギィィィ!!!!」

「《鑑定》」



▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲

【名前】オークLV.42 状態:正常

【弱点】なし

【苦手属性】火、炎、焔

【説明】大部分が豚の部位である人型の魔物。火を嫌い、普段は深い森に群れて生活している。稀に群れからはぐれたオークがいるが、群れ内の闘争に負けたために追い出された少し哀れなやつである。そして、物理攻撃力、打撃耐性共に高数値を誇っており、さらにはHPが高めであることから鈍器使いの戦士達の嫌われ者である。



HP:8425/8425

MP:1249


STR:1142

VIT:451

DEF:875

AGI:279

INT:136

DEX:278

▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼



「ふーん...。じゃあ私には関係ないって事だね。」



物理攻撃力と打撃耐性が高いのは分かった。だけど、物理攻撃は避ければ問題ないし、打撃耐性に対しては、刀を持つ私にとっては関係のない話である。



HPが高いのはもうどうにもならないけど、斬りまくればいつかは倒せるよね!



「....ふぅッ!」



──《刀堂流刀技・5連撃》


──ザアアアアンッッ!!!


「プギィィィ!?!!?!????!?」


「プギ...ィイ...?」



手始めに手足を使用不可にさせ、その後は首だけを狙った。ちょっと肉厚が凄かったけど、なんとか斬り落とせた。



──ドスゥゥゥン...



首が地面に落ち、体もそれに追随するように倒れる。追い出された挙句、殺されるという悲惨なオーク生だったオークをインベントリにしまう。


「うへぇ......。」



先に進む前に、油でギトギトになってしまった刀身を拭う。いつもは動物の油が付かないように斬ってるから付かないんだけどオークは斬ると絶対に油が付いてしまう...。もっと速く振れば付かないかなぁ...?



──────────

──────



「やっと着いたぁ...!」



あれから進むこと早2時間。ようやく試練の塔の前までこれた。



「おぉ!結構人がいる!」



「え!?待って!あれってあれよね!?アヤネちゃんよね!?」

「おいおい落ち着けって...。気持ちは分かるが...。」

「まさか試練の塔に来るなんて思わんかったなぁ...。」

「え、スクショしとこ。」

「はぁぁぁぁ...アヤネたんかわゆす......。私の胸に埋めてヨシヨシしたいわぁ...。」



「あ、はは...。私っていつの間にこんな有名になったんだろうか...?」



それともあれかな?この角が珍しいからかな??まぁ現実逃避は止めるとして...。試練の塔がこんなに混んでるってどういう事なんだろう...?


そう思い、チラッと試練の塔の入口を見てみると、耳の尖った男の人と普通の男の人が戦っていた。

あぁ〜...。確かゲートキーパーだったっけ?前に行った時はすっごいマッチョな人だったけど、戦っている人物は、とても美形で20歳ぐらいの人だった。



「...いや。信用できないよね...。だって前のゲートキーパーも年齢凄かったし...。」




こうして私は、不特定多数の視線と声を向けられながら多くの人が並んでいる列に並んだのだった。




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