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第179話 短刀




「ログインっと。」



家に帰ってきたあと、やることをやってすぐにログインする。今日は黒狼王の魔刀とセットの短刀を創ろうと思う。元から創ろうかなぁって思ってたんだけど、なんだかんだで先延ばしになってたけど、昨日の襲撃事件で室内での戦闘がしにくいってことが改めて分かったからね。



そうと決まれば早速鍛冶師ギルドに出発だ。



───────────

───────



「こんにちはー。」

「おう。...こないだめちゃ早口でここを借りた子やないか。」

「その節はどうも...。今日も借りてもいいですか?」

「もちろん。今は結構混んどるからな。手前側を使うといい。」

「ありがとうございます...ええと...?」

「あぁ、俺の名前はズイルだ。よろしく。」

「もしかしたらファレルの鍛冶師ギルドがゼイルさんとかかなぁ...?」

「お、よく分かったな。そうだぜ。ゼイルはファレルの鍛冶師ギルドのギルドマスターだ。」

「やっぱりか...。」



もう確定だよね...。私はファレルの鍛冶師ギルドに行けてないんだけど、いずれ全部の鍛冶師ギルドに行ってみたいねぇ...。それにしてもいったい何人兄弟なんだろうか...。



「じゃあそこの鍛冶場をお借りします。」

「おう。」



そうしてズイルさんは自分の作業に戻っていった。





「え?あれ彩音たんじゃね...?」

「おいお前知らなかったんか?彩音たんはフォルマナに来ているってスレで......」

「お、俺ちょっと挨拶してこよ────」

「「「先駆けはギルティ」」」

「ぐはぁっ!!」



私が鍛冶場に行くと、先にここで作業をしていた人達が、一斉にこちらを見た。軽くホラーだよねこの状況...。約1名は光になったけど、皆の視線に悪意を感じないからまぁいいかな...。ちょっと恥ずかしいけどね。それにしてもなんで今日はこんなに人が多いんだろう...?これまでの街だったら結構空いてたんだけど...。



と、疑問に思いながらいつものセットを取り出し、黒狼王の魔刀のメイン素材であるゲイザアイアン魔合金を熱する。あ、そうだ。実験としていつぞやのファイアモルの炎を熱源として使おう。



───ボォゥッ!!



出したいところに手を掲げ、インベントリから炎を出すと、燃料も何も無いのに強く燃えだした。

ここにゲイザアイアン魔合金を突っ込み、しばらく待つ。



───ジィ〜〜〜〜〜〜



──バッ!!



背後から凄い視線を感じたので勢いよく振り返るが、当然皆自分のことに集中していてこちらを見る視線などない。んー...?確かに視線を感じたんだけどなぁ...。


まぁいいや。今日は短刀だしいつもより早めに終われそうだなぁ...。



─────────

─────



「よし。後は打っていくだけだね...。」



ゲイザアイアン魔合金が熱し終わったので、打ち始める。



──ガァァァンッ!!ガァァァンッ!!ガァァァンッ!!



──カァンッ!カァンッ!カァンッ!カァンッ!!



──カァァンッ!!カァァンッ!!カァァンッ!!



《鍛冶》のレベルが上がっているからか、打つべきところが少しだけ赤くなっている。まだ直径20cmぐらいで色も薄くて分かりずらい。さらに言うと、刀身自身が真っ赤に染まっていくからもう分からない。いずれは完全に見えるようになるんだろうか...?まぁ私は見なくてもできるんだけどね...。



鞘も黒狼王の魔刀の鞘と同じ素材を使い、同じように仕上げていく。


《職業:鍛冶師LV.☆2→☆3になりました》

《鍛治LV.☆3→☆4になりました》

《錬金鍛治LV.☆2→☆3になりました》

《錬金術LV.☆→☆1になりました》



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

【名前】黒狼王の魔短刀:品質☆1

【説明】ゲイザアイアン魔合金をベースに、地獄に住むヘルウルフとそれらを従えるヘルウルフキングの素材を使った短刀。ヘルウルフキングの血を纏った刀身は真っ赤に染まり、斬った者に闇属性の追加ダメージを与える。武器:黒狼王の魔刀と一緒に装備をすると武器:黒狼王の魔刀に追加スキル:《ドレイン》を付加する。



【武器スキル】《ドレインLV.─》《炎刀LV.1》


耐久:952


HP:+現HPの5%

STR:517



【製作者】アヤネ


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



「なんか凄いのできちゃった...。」



またすずに何か言われちゃうかなぁ...?






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