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番外編⑥ キジンさんの道



「じゃあどこからでもかかって来ていいよぉ。」

「...お願いします。」



俺は一礼し、大剣を抜く。


俺は最初から本気で行くつもりだ。普通の少女相手にならここまではしないが、相手はウルバが恐れる鬼神様だ。実力は底が見えない。しかも、纏うオーラが凄まじい。あんなにのほほんとしているのに気を抜いたら一瞬で殺されそうなオーラだ。



「......ハァァァァアアアア!!!!!!!」

「...ふむ。中々...。」



──シュパパパパパッ!!シュパッ!



一瞬で鬼神様に肉迫し、俺の両手に握られているクラーガンソードで滅多斬りにするが、その全てが避けられてしまった。



「今の貴方の本気で来なよ。貴方がどこまでやれるか見てあげる。」

「っ...!...分かった...。」



未だ表情を崩さず、のほほんとしている鬼神様。その鬼神様に煽られてしまってはそれに乗るしかないだろう。



「──《鬼化》《不屈の赤鬼》」





■■■■■■■■■

【名前】《鬼化》


消費MP:現MPの半分を消費し変身。消費したMPによって持続時間が変わる。


【効果①(LV.1)】一時的に肉体を鬼の身体に変化させる。


【効果②(LV.1)】INT、MNDを全てSTR、AGIに加算し、物理攻撃力が上昇する(極大)。


【効果③(LV.5)】他のスキル使用時、スキル名に『鬼』が付き、スキルが強化する(極大)。


【効果④(LV.☆)】スキル《不屈の赤鬼》を所持者に付与する。



LV.1:STR+35


※使用後、現実での24時間使用不可

■■■■■■■■■■

【名前】《不屈の赤鬼》 消費MP:────


【効果①(LV.1)】《鬼化》と併用することにより、使用者が赤鬼となる。

赤鬼の体:防御力が非常に高く(DEF×5)、体が大きい。加えて、火属性攻撃を得意とする。その他諸々。


【効果②(LV.5)】任意で暴走することができるようになる。ただし、暴走するとMP切れになるまで暴れ続ける。


【効果③(LV.☆)】スキル《静水の青鬼》を所持者に付与する。



LV.1:STR+50、DEF+50

■■■■■■■■■■



──ビキッ!!ビキビギッ!!




「おろ?貴方もうそこまでいったのね...。」

「ソリャドーモ。」



俺自身では自分の姿を見ることが出来ないが、それでも数少ない情報は得られる。どうやら俺は身長4m程にまで大きくなっているらしい。その証拠にただでさえ小さかった鬼神様がさらに小さくなった。

そして、俺には大きな牙が下顎から生えている。これで何をしろと...?

真っ赤な鬼になった俺は小さくなったクラーガンソードを鞘に仕舞い、地面に置く。


ちなみに俺の装備はパッツパツだけど破れてはいない。何故かと言うと、装備にハリフッグの素材を使ったからだ。ハリフッグはハリセンボンとフグの混合種みたいなもので弱そうだけど、その実結構強い。俺も何度か死んだのを覚えている。ハリフッグの素材を使った装備は伸縮性に富むようになり、いくら伸ばそうともちぎれないほど強靭になるのだ。



「では、今度は我から行くぞぃ?」

「おう!」



俺の今のDEFは14175。鬼神様に遠く及ばないまでも、数回なら耐えられるであろう。


...この時の俺はそう甘くかんがえていたのだった。




──ドゴォォォォォオオオオオンッ!!!!


「グァッ......!」



今何が起こった...?早すぎてほとんど何も見えなかった...。気絶する前に、俺が見えたのは笑顔で俺の額にデコピンする鬼神様の姿だけだった。




───────

───




「...おい。やり過ぎじゃないか...?」

「なんのことぉ?それよりも!ウルバとまた会えて嬉しいよぉ。あ、またあの時みたいに稽古つけてあげよっか?」

「...結構だ。」




カインが気絶した後も雑談を楽しんでいた2人...2鬼であった。




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