第122話 着せ替え人形
「ねぇすず...。」
「なぁに?」
「まだ終わらないの?」
「後少しだけ!!」
「もぉ...。」
私は今、着せ替え人形になってます...。すずが服屋さんの近くまで来ると、急に雰囲気が変わったんだよね...。
そこからはもう早かったね...。あれよあれよと服を沢山着せられました...。
あれはもう服屋さんに来ることが今日の目的だったんじゃないかなと私は思う...。
「はい!次はこれ!!」
「え、えぇ...?これ...?」
渡されたのはチャイナドレス。なんてものを置いてるんだこのお店は...。
「お団子にしようねぇ!」
「...もう好きにして......。」
「ほんと!?ありがとう!!」
「......。」
かれこれ20着目。諦めるのも仕方が無いだろう。
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「ふぅ...!満足...!」
「...。」
「さ!次の所に行こっか!」
「...。」
周りの人にすっごい見られてる。え?私の服が原因だからだって??...まぁそれもあるんだけど1番の原因は...
「ねぇ...あれって偉い人かなぁ...?」
「そうじゃない?だって...」
────SPがついてるんだもの
SPの人数は5人程度。彼らは私たちを中心に半径5m離れて歩いていた。それ故に私たちの周りにいる人達は皆避けて通り、私たちを遠巻きに見ている。ゲームの方でもあったよねこれ...。でも今回はちゃんと理由があるんだ。
...事の発端は私達があのお店を出てからだった。
「ねぇねぇお姉さん方?」
「俺らとちょっと遊ばない?」
ナンパである。私達がお店から出てすぐこっちに来たからずっと待ってたのかな?
「...お断りします。」
「私も。あやと2人きりで遊びたいしね。」
私がそう言うとすずも同意する。
「はぁ?まぁそう言わずにさ?」
「そうそう。俺らがイイコト教えてあげるぜ?」
「「...。」」
そんなこと言われて素直に着いていく子はあまり居ないと思うんだよね...。
で、いくら経っても引き下がらない男たちに、どこからか現れたSPがお引き取りいただいた訳なの。
そこからSP達に危ないのでと言われ、こうなった訳です...。
「で、本音は?」
「もちろん百合を眺める為です。」
「はぁ...。」
すずがため息をつく。百合って花の名前だよね?なんでため息をつく必要が...?
すずが沢山買った服は他のSP達が車に運んで行ったが、その時に羨ましいと聞こえたのは気のせいだろうか...?
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「今日は楽しかったね!」
「ウンソウダネ...。」
楽しかった。確かに!楽しかったが、それ以上に疲れた...。でもまぁ...すずが楽しそうだから耐えた甲斐があったよね...。
「ん?今どこ向かってるの...?」
車窓の外を見ると来た時に見た景色とは違っていた。確かこの辺りって...。
「え?私の家だけど?」
やっぱり!!
「え?なんで...?私帰るんだけど...?」
「大丈夫!あやのお父様にお泊まりしますって電話しといたから!」
「いつの間に...!」
本当にいつの間に電話したのかが聞きたい。
「んー。昨日かな。」
「えぇ!?お父さん何も言ってなかったよ!?それにパジャマも無いし...。」
「持ってきてもらっ...ゲフンゲフン私の貸すからいいよ!」
「むぅ...?」
急なお泊まり会が始まった。まぁいいんだけど。すずが彼シャツって言ってたけどなんの事か分からなかった。後で調べてみよ...。




