第116話 ???に至る道
ヨイチマルside
『ふっ...やはりスカーレットの攻撃は痛いなぁ...!でも!スカーレットがいない間、私が何もしてこなかったと思ったら大間違いだ!!』
え...まだなんかあんの...?
『海を知る者〜♪︎海を統べる者〜♬海洋生物の上に君臨する者〜♪︎その名は〜♩︎』
『......《海神》!!』
先程聞いた唄といい、今度の唄もとてもいい物だった。まるで心が安らぐような...。日々のストレスから解放されたような感じがする...。
「グォォオ!!!!」
『ステータスはちょっとだけ偽装したけどもういいだろ?』
マリエスタの気配が変わった。なんと言うか...こう...神々しい...って感じか...?
『私は海神に認められた。...スカーレットが龍神に認められていたのと同じようにな!つまり私が次期海神だ!フハハ!あの頃のような無様な姿はもう晒しはしない!』
「グルルルル...!」
『本当はこの力を使わなくても勝てるんだがな。...スカーレットを見てるとどうしても本気で行きたくなるのだ...。...本当に...無事で......良かっ、た...。』
えぇ!?な、なんか急に泣き出してんだけど!?!?ちょっ...お、俺は一体どうしたらいいんだ...。
「グルァアアアアアアアアアア!!!!!」
「『えっ?』」
突如スカーレットの体が光り出す。徐々に小さくなる光は最終的に直径2m以下になってしまった。
『...なんだよ。せっかくこっちが本気で行こうって時に...。』
「アヤネ!」
光から現れたのは意識を失っているアヤネだった。俺はすぐさま駆け寄り...いや泳ぎ寄り、《ウォーター・レジスタンス》を唱える。
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【名前】アヤネLV.☆25(上限解放済み)
【種族】龍人(封印状態)
【職業】鍛冶師LV.☆1
【状態異常】正常
HP:580/3700(3700)
MP:0/3300(3300)
STR:5012(80+1525)
VIT:12(10)
DEF:12(10)
AGI:100(80)
INT:181(10+135)
DEX:648(80+439)
MND:12(10)
【スキル】《鍛冶LV.☆2》《剣術LV.☆2》《身体強化LV.☆1》《採掘LV.5》《伐採LV.2》《木工LV.6》《鑑定LV.☆1》《錬金術LV.9》《錬金鍛治LV.☆1》《龍の力LV.3》
SP:83
【装備】葉狼セット、黒狼王の魔刀、霊斬丸
【称号】『葉狼を撃破した者』『地獄の討伐者』『龍の力を持つ者』『獄狼王を撃破した者』『憤怒のレイドボス』『第1回イベント覇者』『嫉妬(new!)』『???に至る道(new!)』
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【名前】『嫉妬』
【効果】Э#д▽△ёЭ/▲чヾ▼”ЭЁ٩Ё٩Ш●:Ы◆▲
【取得条件】嫉妬の絶海皇マリエスタに認められる。
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【名前】『???に至る道』
【説明】???に至る道は今、始まった。2/7
【完全取得条件】特定の称号を7つ集める。
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《鑑定》でステータスを見て、体に異常がないかを確認する。
「...大丈夫そうだ...いやいやいやSTRまだ高ぇなおい!」
STR5000ってSTR極振りのトッププレイヤーが3000ぐらいだから相当だぞこれ...。
「おいアヤネ。大丈夫か?」
「ぅ......んぇ...?」
「起きれるか?大丈夫そうか?」
「ぅん...おはよぅごじゃいまひゅぅ...。」
うん。大丈夫そうだな。
後でスズカにも連絡しとかないとなぁ...。はぁ〜。全く世話の焼ける奴らだぜ...。ってか俺の目的果たせてなくね...?
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アヤネside
「...ありがとうございました。」
「いや。それは別にいいんだが...。」
いつの間にか船の上にいた私は助けてくれたのであろうヨイチマルさんにお礼を言う。
『私を忘れてもらっちゃあ困るなぁ?』
「ひゃわっ!?」
ちゃぷんと音を立てて水面から顔を出したのはマリエスタ。そういえば私、龍になってたんだっけ...。また記憶が無い...。いつかこの力使いこなせるようにならないとなぁ...。
『そう気に病むな。いずれ...な?』
「...はい。ありがとうございます。」
何故か心を読まれた。...私ってそんなに分かりやすいのかな?
「あぁ。そうだな。」
「....。」
『あ、そうだった。』
「「?」」
『そこの...なんだったか...ヨイデハナイカ?だっけか?』
「ヨイしか合ってねぇじゃねぇか...。ヨイチマルだヨイチマル。」
『おおそうだったそうだった。お主にこれを渡そうとおもってな。』
「なんだ?」
水中から出したのは水色の綺麗な玉。直径10cmぐらいだろうか?それをヨイチマルさんに手渡しする。
「ぅおおおおお!?!?!!?まじか!良いのかよこんなもの!!」
『ふふふ。喜んで貰えたようで何よりだ。』
なんだろう?凄くいい物らしいけど...。
「ちょっと鑑定してみてもいいですか?」
「もちろんだ!絶対驚くぞ?...それはそうとして何でこれを俺に渡したんだ?アヤネかスズカに渡した方が良かったんじゃねぇのか?」
『本当はそうしたかったんだが...。龍神の介入があってな...。』
「...。」
「《鑑定》」
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【名前】絶海皇の核(一部):品質☆9
【説明】絶海皇の核の一部。それを通して絶海皇と会話などをすることができる。そして、力を借りることもできる。
※力を借りた後、ゲーム内時間48時間使用不可。
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「...わぁお。」
「だろ?」
○今日のスキル○
今日は《海神》です。
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【名前】継承スキル:《海神》 消費MP:──
【効果①(LV.1)】全ステータスを5倍する。何時でも解除可能。
【効果②(LV.☆☆)】使用者が進化可能になる。《進化先:海神》。
LV.1:───
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