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第101話 《雷人》の意外な効果


涼香side



「《サンダーフィールド》《サンダーストライクマイン》!」



その複合魔法を唱えると私の意識はイノシシだけに向けられた。あやならきっとあのクルワセバナ相手に遅れを取らないはずだ。...もし、死にそうになってたら勿論助けるけどね?




■■■■■■■■■■

【名前】《風魔法》複合:サンダーストライクマイン 消費MP:1つにつき100消費

【効果①(LV.1)】サンダーストライクとサンダーマインを合わせた技を放つことができる。


【効果②(LV.5)】踏んだ相手への与ダメージが上昇する(小)。踏んだ相手を帯電させる。


【効果③(LV.☆)】帯電した相手が再び踏むと攻撃力が上昇する(中)。



■■■■■■■■■■



これが複合魔法:《サンダーストライクマイン》のスキル説明。でもこれじゃあどんなエフェクトか分からないでしょ?



「「「「「「ブモオオオオ!!!」」」」」」


──ドドドドドドドドドド!!!!!



勢いよく突撃してくるイノシシ達は総計6体。私はひたすら詠唱し、イノシシの通過予測点に《サンダーストライクマイン》を設置する。


──ドドドドドド...パチチッ...



「「「「ブモ...?」」」」



───ドゴォォォォオンッ!!!!



《サンダーマイン》は、踏んだ相手に少し強い電気を流す程度の能力しかない。だが、そこに一撃に攻撃力を振った《サンダーストライク》を混ぜるとどうなるか。



「「「「「ブモオオオオオオ!?!!?!??!?」」」」」



あまりの痛さに悶絶するイノシシ達。


そう。踏んだ相手に少し強い電気を流す代わりにその分の攻撃力を吸い取った《サンダーストライク》が落ちてくるのだ。だが、デメリットとして、周りにある電気を吸い取ることが出来なくなって、その結果、威力が減衰するのだ。



「貴方たちなんてこれでもう十分よ!《サンダーボルト》!」



──バヂヂヂヂヂ!!!



「ブモオオオ!??!?!?」



──────

───



6体全てを倒し、これでやっとあやに加勢できる!と思った矢先...



「──────!!!!」



──ピカァァァァァァァ!!!



クルワセバナの甲高い鳴き声が辺りに響くと共に光る閃光。



「あや!!」



あや目掛けてカクカクと進路変更しながら飛んでいく光を見ながら私は叫んだ。...そして案の定あやは複数の光線に貫かれていた。

だが、あやの目には闘志が浮かんでいて、その目を見た私は自然と嚥下してしまう。



──私も負けられない。



そう思った私はあやに今度こそ加勢しようとした。...が、



───ドドドドドドドドドド!!!!



「....嘘でしょ...?」


「「「ブモォォォォォオ!!!!」」」



あのクルワセバナは多分イノシシを呼んだつもりでは無いのだろう。だが、イノシシは来てしまった。...もうこれで予想は着くよね...。



「あぁもう!めんどくさい!《雷人》!」



全部のMPを消費し、雷人になる。背後に出来た雷玉は全部で7つ。約2800MP分だ。


さらにMP回復ポーションを飲み、魔法を発動する。なぜ[天雷]を使わないのかというと、これはボスに使いたいからだ。イノシシ達なんて雷人になって強化された私の雷魔法で十分だ。



「《サンダーストライク》」



──ズトォォォォォンッッッ!!!!!!!



「ブモオオオオオオ!?!!?!??!?」



全てのイノシシが一撃で沈んでいく。《雷人》の怖いところはここにある。《雷人》の効果③に『スキル使用中、雷魔法のあらゆる効力が上昇する(中)。』というものがある。"あらゆる効力"。これが凄まじいのだ。

まずはスキル単体での攻撃力。で、速度や《サンダーフィールド》内で帯電した相手に対する攻撃力増加も増加させる...など様々な効力を上昇させるという正にチート。そんなのが組み合わさればいつもは弱めの《サンダーストライク》でも凄く強化した《サンダーストライク》に早変わり!



───


数分後、全てのイノシシを倒した。あとはこの雷玉をクルワセバナにぶつけるだけだ。




待っててねクルワセバナ。貴方があやにしたこと私忘れないからね...??





逃げてクルワセバナさん!超逃げて!!

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