第86話 目指せ次の街へ!
「アヤ!」
「あ!スズ!」
「今日は次の街に行くんだよね?」
「そうだよ。」
「次は王都だから今までの街とは比べ物にならないほど大きいんだよ!」
「そうなの?」
「うん。...ってかアヤはここがなんて言う名前の国か知ってるの?」
「.........わかんない。」
「そういう事だろうと思ったよ...。いい?ここはガンヴァント国って言うんだよ。ガンヴァント国はこの大陸の1番端っこにあって私達が始まりの街って言ってるファンストは本当に端っこの端っこなんだよ。で、次に行くのが王都ガンヴァーナ。」
「へぇー...。」
「...この国は鉱石がよく取れるんだよね。」
「ほぅほぅ!」
「......この大陸には国は全部で4つあって、他の3つの国はそれぞれ、水の国ウンドーズ」
「...。」
「エルフの国シルディーナ」
「......。」
「鍛冶の国ダルニアってあってn──」
「鍛冶の国!?」
「あっ...そうかアヤネだもんね...。そりゃ反応するわ...。えーとね...。ダルニアは結構高低差がある岩山に造られた国で別名ドワーフの国って言われてる程ドワーフが多いんだよね。」
「それでそれで!?」
「こっちでも鉱石は沢山取れるって話はさっきしたけど、向こうは珍しい金属が結構取れるんだよ。でも、こっちみたいな普通の金属...例えば鉄鉱石とかはあんまり取れないからダルニアとガンヴァーナは互いに貿易してるの。」
「へぇ!早くダルニア行きたい!」
「まぁいつか行けるでしょ。私が持ってるダルニアの情報はこれくらいかな...。」
「......そっか...。」
「それで話を戻すけど、この四ヶ国は魔大陸にいる魔王軍と対立しててね。」
「ほーん...。」
「...自分の好きなことにしか口を開かないのはこの口かぁぁ!」
「ムギュゥ!?や、やめへぇ!!ごみぇん!!ぁやみゃるかりぁ!」
「...全く。」
「ご、ごめんなさい...。」
「...許しちゃう!!」
「わーい!ありがとー!」
そんなことをしている内に鍛冶師ギルドについたのでザイルさんにお別れの挨拶をする。
「...そうか。もう行くのか。」
「はい。お世話になりました。」
「...あぁ。......また来てくれよな...。」
「っ!はい!ありがとうございました!」
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「...あら...もう行っちゃうの...?」
「はい。解体のお手伝いありがとうございました。」
「...私の娘にならない?」
「お断りします。」
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───
「準備はいいね!」
「バッチリだよ!」
「じゃあ行こっか!」
「うん!」
そうして私達はサーディンを出て、南下していったのだった。
「試し打ちがしたいな!」
「私も試し斬りがしたい。」
「せっかくだからちょっと寄り道する?」
「私はいいよ!」
サーディンから進むこと僅か1分。私達は新しくなった武器が使いたくなったので早速傍にあった叢のなかに入っていったのだった。
───ガサガサガサガサ....
「うわぁ結構草高いねぇ...。」
「そうだねぇ...。」
──ガサガサ...ガサッ!!
「はぁッ!」
──シュパッ!!
「キュゥゥゥ!?!?」
突然現れた2つの頭を持つ兎。それを2つの首の間を斬った。浅かったようで、まだ息はあるようだ。
だが、斬り口が黒いモヤに覆われ...
「ギュッ!?」
何故か急に苦しみだし、そのまま絶命してしまった。
「「......。」」
「強くない...?」
「強いね...。」
「この調子じゃあこの八色の豊獄杖も凄いことになりそうだなぁ...。」
「そうだねぇ...。」
思ったより強すぎた武器に畏怖の念を感じつつも頼もしく感じる私達。
「あとちょっと試したらガンヴァーナに行こっか...。」
「うん。」
この後1時間程武器を試した後、ようやくガンヴァーナに向けて出発したのであった。
...だって思いのほか楽しかったんだもん...。
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とりあえずこんな感じです。まだ仮ですが...。もしかしたら付け足すと思います。
初めて挿絵を描いて挿入してみたので見にくいと思いますがタップして画像最大化で詳しく見れると思います。お手数をおかけいたしますがどうぞよろしくお願いします。...スマホで描くのって本当に大変ですね...。(´ω`)トホホ…




