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第84話 黒狼王の魔刀




「すずはど──うわぁ!?」



解体所から出てすぐのところですずは蹲っていた。



「だ、大丈夫...じゃなさそうだね...。」

「うぅ...。看病してぇ...?」

「...。」



チラリとこちらを見るすず。...どうやら余裕そうだね?



「これから刀造る所だから一緒にいられないね...。」

「えっ...!?」

「...ログアウト...する...?」

「ぅ...。いや、ちょっと元気になったかなぁ...?」

「でも安静にしないと...。」

「もう元気!元気になったからぁ!」

「...。」

「え?アヤネ?...あっ...。」



周りの人達に暖かい目で見られたので私は逃げるようにその場から立ち去る。その数秒遅れてすずが小走りで私の所まで来た。



「それで大丈夫なの?」

「うん。ごめんね?」

「ううん!...これから刀造るんだけど来る?」

「もちろん!あ!そうだ!私も造って欲しいものがあるんだけど...いいかな?」

「うん!任せといて!」

「わぁ!ありがと!!アヤネ大好き!」

「うきゃあ!?」



こうしてイチャイチャしながら鍛冶師ギルドまで戻ってきた。



「──で、どんなの造るの?」

「ゲイザアイアン合金、ヘルウルフとヘルウルフキングの素材で刀を造ろうかなって。」

「ヘルウルフキングってあの解体してたでっかい狼よね?」

「うん。」

「楽しみだなぁ。あ、私はこの宝玉と魔鉄で杖を造って欲しいな!もちろん報酬は渡すよ?」

「魔鉄ってもう少しある?」

「ん?沢山あるよぉ?」

「じゃあ少し頂戴?それが報酬ってことで。」

「え!?それだけ!?」

「うん。私の刀に使わせてもらおうかなって。」

「なるほどね!分かった!えーと...。」



──虹色の宝玉×1

──魔鉄×150


「うわ!めっちゃあるじゃん!」

「えへへ。沢山取りすぎちゃったから...。」

「余った分は報酬ってことでいい??」

「もちろん!ありがとね!絶対完成させるよ!...何時までに欲しい?」

「うーん...最高でも3日...かなぁ...?」

「分かった。今日造るよ。」

「いやいやいや!アヤネは自分の武器造らないと!」

「え?なんで?」

「なんでって...。とにかく!私のは明日でいいの!」

「わ、分かったよ。」



あまりの声の大きさにちょっと仰け反った。



「じゃあ私の刀を造ろうかな。」

「うん!」



まずはゲイザマリンと魔鉄で合金を造る。前にも造ったが、あのゲイザアイアン合金はゲイザマリンと鉄の合金だった。今回は鉄が魔鉄になっているから初めてと言っても過言ではない。

だからもしかしたら失敗するかもしれないけど、こんなことで恐れていたら鍛冶師なんてやってられない!


錬金キットと鍛冶キットを取り出し、セッティング。



───ガァァアンッ!ガァァンッ!ガァアン!!ガァァァンッ!!



やはり混ざらない。ゲイザアイアン合金の時よりも混ざりにくいかもしれない。



──────


────


──




結果、ゲイザアイアン合金を造った時の時間の2倍の時間を要した。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

【名前】ゲイザアイアン魔合金:品質☆

【説明】錬金鍛冶によって産み出されたゲイザマリンと魔鉄の合金。普通のゲイザマリンや魔鉄で造った物と比較にならない程に硬く、ゲイザアイアン合金よりも数倍硬い。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



「おおー!!やっと出来たんだね!」

「うん。やっと本題に入れるよ...。」

「あ、そうだったね...。」

「じゃあ集中するから。」

「うん!」




赤い布の上に血の入ったクリスタルを置き、青の布の上に置いてある金床でゲイザアイアン魔合金を叩いていく。


赤いクリスタルが空中に浮かび...


──パリンッ...


割れる。

割れた破片は空中で静止し、一気に吸い込まれるようにゲイザアイアン魔合金の中に染み込んで行った。



───ガァァンッ!ガァァンッ!!ガァアンッ!!


──ガァァァァンッ!!ガァアァンッ!ガァアンッ!!



うーん...。硬すぎる。全然変形しない。まぁまだ始まったばかりだ。頑張ろう。



─────



刀身が出来たら次は鞘と柄の部分。今回、鞘と柄はヘルウルフキングの牙で造ろうかなって思ってる。



鞘の形に削った後、牙を縦に真っ二つに割る。そして、刀がピッタリ嵌るように少しずつ内側を削った後、焼くと粘着テープの様になるスライムを焼いて切り口に塗って重ね合わせ、ゲイザアイアン魔合金で造った輪っかで端の2箇所を止める。後は装飾して鞘は完成。


柄も牙で創るのだが、こっちは真っ二つには割らない。中を削り取った後、はめ込んで完成だ。こちらも装飾している。



「んー!!」

「出来た!?」

「うん!」


出来たので伸びをしているとすずが覗き込んできた。



《職業:鍛冶師LV.6→8になりました》

《鍛治LV.8→☆になりました》

《錬金鍛治LV.6→9になりました》



「名前は地獄斬m──」

「黒狼王の魔刀。」

「地g──」

「黒狼王の魔刀。」

「......はい。」



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

【名前】黒狼王の魔刀:品質☆1

【説明】ゲイザアイアン魔合金をベースに、地獄に住むヘルウルフとそれらを従えるヘルウルフキングの素材を使った刀。ヘルウルフキングの血を纏った刀身は真っ赤に染まり、斬った者に闇属性の追加ダメージを与える。...とあるプレイヤーに救われた刀でもある。



【武器スキル】《闇の刃LV.1》《刀剣地獄LV.1》


耐久:1675


STR:850

AGI:120


【製作者】アヤネ


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「は?」

「どうしたの?」

「...強すぎない?」

「まぁ確かに霊斬丸の2倍は強いね。」

「確かに霊斬丸の2倍は強いね...じゃないよ!?」


──ガシッ!!


「ぴぃ!?」

「いい!?今のところトッププレイヤーで1番高い攻撃力があるのはカインさんと私を除くと200までしかないんだよ!?」

「そ、そうなんだ...?」

「...はぁー...。既に狙われてるのに...。」

「ん?」

「いや。なんでもない...。」

「?」



それからしばらくすずに何故か説教を受け、ログアウトしたのだった。




なんで?





祝☆100話!!皆様のお陰で100話までこれました!これからもこの鍛冶屋の娘を宜しくお願いします!

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