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頼むから問題を起こすんじゃない!

高校生活二日目、今日は各教科の最初の授業が始まるため少し楽しみだ。

俺と咲那は朝を早めに済ませ余裕を持って登校している。

だがそれにしても朝早くからすごい人だな。

まあもうなんか慣れたけどな。


「なんか人が多いのですね暁」(もうせっかく暁と二人っきりが台無しです〜)


お前のせいだろうが!?

昔から咲那は外に出ればそこには人が集まって来るのだ。

それはもうなんかの能力じゃないかと疑うくらいの集まり具合だ。

しかし悪いことだけではない。

例えば咲那がいると食べ物や商品が安く買えたりとなかなか悪くは無い。もし生まれ変わることがあれば美少女にでもなりたいものだ。

なんだかんだしていると一人の男が近寄って来る。


「ねえ君飯田学園の生徒だろ?うちの事務所で働かないかい?」(かなり上物だ!これで私も大物に!)


このいかにも怪しいスーツ姿の男は自分の名刺を見せる。

その名刺にはバッチリと会社名と名前が書いてあった。

しかし咲那は少し困った表情を浮かべ俺に助けを求めてきた。

仕方ないな、追い払うか。


「登校中なので帰って貰えますか?」

「私はそこのお嬢さんと喋っているんだ邪魔をしないで欲しいな」

「邪魔?お前が邪魔んだよゴミ以下の社畜が。警察呼ぶぞ!」


そう言うとスーツ姿の男は諦めたのか渋々引き下がって行く。

全く昔からよくあることだが油断も隙もない。

しかし不運は次から次へとやってくるようだ。

それが起きたのは電車に乗っている時だった。


(よし今回のターゲットはあの子にしようかな。高く売れそうだ)


ほら来たよ。こういう盗撮魔が一番厄介でうざいのだ。

何も起こらないように対象するしかないな。


(よし、彼氏かわからないが離れたぞ!今がチャンスだ)


残念だったなこの変態クズ野郎。


盗撮男が携帯を取り出した瞬間に盗撮男の前に出て道を塞いだ。

これにより男は座っていたので立つことができないのだ。

いわゆる通せん坊のような感じだ。

しかしこれは予め知っていることが絶対条件であるので普通はの人にはまず無理だ。(やってもいいのは悪い人だけだぞ!)


すると男は....



(なんだこいつ俺のことに気づいたのか!?)


この状態で最寄りの駅まで俺は咲那を守り続けてた。

そして最寄りの駅に着くと流石の盗撮魔も追っては来なかった。

よし、後少しで学校だ。


「暁どこに行ってたのです?」

「いやお前の横にいたのだが」

「本当なのです?なんか人が多すぎてわからなかったのです」(うう、人酔いちゃったです〜)


咲那の顔色が悪いことは見て直ぐにわかった。

しかしここからはうちの学校の生徒も多くなって来るんだ。

少し小走りで行った方が良さそうだ。


「手繋ぎたいのです」

「嫌だ」

「え〜、今体調悪いですよ?私泣いちゃうのです」

「そろそろ行くぞ」


さすがに時間が時間だ、学生は少なく人も少なかった。

すると後ろから肩を叩かれ振り返るとそこにはあの厨二病の佐々木がいた。


「確か暁君だよね?」

「えーっと......黒龍じゃなくて佐々木であってるかな?」


俺はこの時、大変なミスをおかしてしまった。

この間の自己紹介で佐々木が言っていた厨二病発言を本人の目の前で喋ってしまった。

そうなれば佐々木が俺のことを避けるのは間違いないだろう。


「まさか......お前もなのか暁!?」


うん、バカで良かった。

どうやら俺のことを仲間だと勘違いしているらしい。

だがせっかく最初に喋ったやつなんだ、嫌われるわけにも行かない。


「いやー、ちょっと違うかな」

「そんな〜.....あれ!咲那ちゃんだ!!」

「どうも佐々木さん。朝から会うなんて嬉しいのです」(邪魔が増えたのです、暁は私のものなんだから絶対に渡さないのです)

「おおおおおおおおおおおお!!!」


佐々木は嬉しさのあまりそこら辺を走り回っている。

それにしても簡単なやつだな。そして咲那は外面と内面をどうにかして欲しいものだ。

おっと、あまり長いしているとまた人が集まって来そうだ。

なので取り敢えず学校に向かい歩き出す。


「おおおおおおおおおおおお」(咲那ちゃーーーーーーん!!!)

「うるせえ!!!」

「おおおおおおおおおおおお」(俺のモテ期だああああああ)


頼むから咲那と目が合う度に叫ぶのやめてくれるかな!?

どうやらこいつのせいで余計に人が集まってきやがった。

咲那でもおぶって逃げるか。


「なあ暁、正直どうなのよ?咲那ちゃんと登校は」(くそ!羨ましいい)

「あのな俺と咲那は幼馴染みってだけでそれ以外は絶対にない」

「え.......」(嘘ですよね暁、嘘って言うです!!!なんで言わないです!!!)

「それは本当なんだな暁」

「そうだっ!!??」


目が黒くて少し青い色に変化した咲那が俺の口を掴んで押し倒す。

そしてその手が首へと下がって行き少しずつしまって行くのが感じられた。

やべえ死ぬよ俺......ちょちょ咲那さん!?本当にこれ死ぬよ!?


「ねえ暁.....私はあなたにとってどうゆう関係かもう一度言ってみて欲しいのです」

「咲那ちゃん、何をしている!?暁が死ぬよこれ!?」

「コッ!ゴバッ!!!ぢ、ぢぬ!!!」


しかし咲那がその手を緩めることは無い。


「どう言うことなのです暁......ねえ?」

「や、やめ!咲那首が!首がしまってるから」


やばい折れそう。

俺の首がギシギシと変な音を立てている。

しかし咲那の手はどんどん強くなって行き息ができなくなって来た。

その頃佐々木は驚きと恐怖のあまり声も出ないようだ。

だけどね助けようよ!


「咲那ちゃんそれ以上は暁の生命線が危ういのでやめておいた方が......」

「うん?....暁が私をただの幼馴染みなんて言うから少しわからせようと思っただけなのですよ」

「ぶはっ!!はあ、はあ........ねえ!俺死ぬよ!?ねえ!?」

「そんなひどいこと私、暁にしないのですよ?だけどさっきのは取り消すのです暁?」

「佐々木!ここは任せた!!」


俺はダッシュで学校に向かった。

やっぱり俺.......死ぬかもしれん





どうもこんにちは永久光です。今回の投稿が少し遅れてしまい申し訳ないです。

基本的に出せれば投稿すると思うのでよろしくお願いします。

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