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逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない

「えー、今年も本校にご入学おめでとうございます。えー、我々北私立飯田学園の教師一同は.....」


そして校長先生の長ったらしい話が終わり続いて生徒指導、そして地域の人達とやっと話が終わった。

そして生徒代表者の言葉に移るとあたりがざわつく。

何かと俺もそちらに目を向けた。


「一年代表.....戌崎(いぬざき)咲那(さな)さん!」

「はい!!」

「!?」


待てよ。今、戌崎咲那って言ったか?いやいやいや俺の聞き間違え......。

俺は顔を上げるとそこには俺がこの学校に逃げて来た理由である幼馴染みの咲那がいた。

体が震えだし俺は何度も頬をつねる。

しかしそれは夢でもなく正真正銘の現実だった。

そして心の中で俺はこう叫んだ。


「終わったよ俺の高校生活」


━━━━━━━━━━━━━━━

そして入学式を終えた俺は教室に移動していた。


「大丈夫だ暁、教室まで一緒なわけがない」


勇気を振り絞り教室のドアを開ける。


「あれ?皆いないのか?」


どうやら俺が一番のようだった。

クラスには誰も居らずものけのからというのはまさにこれだった。


「頼むからあいつとは同じクラスには」


そう願いながら黒板に指定された席に座る。

しかしこのままでは暇なので俺の説明でもしようかな。

改めて俺は高校一年生の「心見(こころみ)(あかつき)」と言う名だ。

成績も普通だし見た目も普通だと思うが実は俺は不思議な力があるのだ。

それは人の心が読めてしまうのだ。

例えば人の本音がどんどん耳元で囁かれると言う感じだ。

そんな俺は人が昔から嫌いで話すのも苦痛で......。

おっと誰か教室に入って来た。


「お・は・よ・うございます....暁」

「え........!?」


終わった。あははは。

俺は絶望と死んだ感しか感じなかった。

どうやら神様は俺を殺そうよしているらしくなんと咲那は俺の席の横だった。

咲那について一様説明しておこう。

咲那は俺の幼稚園からの幼馴染みで昔から料理は出来る、洗濯は出来る、勉強は出来ると完璧超人美少女なのだが何故か俺に溺愛しているのだ。

証拠に心を読んでみると昔から変わらない囁きが聞こえるのだ。


(暁と同じクラスだやったあああああああああああぁぁぁ!!!私の大好きな暁私のだけのものなのです。ああ、監禁したいです.....でもナデナデしてもらいたいです)


こりゃダメだ。

しかし俺はこいつの恐ろしさを皆に教えようと試みた時があったが咲那は人望が厚くそして男子にはモテモテなので誰も信用しない。

それに咲那はモデル雑誌の表紙絵やいくつもの受賞をしてきた超有名人なのだ。

それ故に惚れない人はいないと世間では言われている。

現にクラスの前には男子高校生達が集まり行列が出来ていた。


「ほらお前達!まずは自己紹介からだ!!」


どうやらクラス全員揃ったらしく担任の先生が厳しく叫ぶ。


「まずは一番からだ!」


席順が番号順なので咲那が五番で俺が十番か。

あとは一番目から個性の強いやつとか来なければいいのだが.....。


「青山太一です。えっとあ、アニメとか好きなので良かったらお話したいです」


どうやら普通のようだ。

でも念の為に心の中を読んでおこう。


(やっべえどうしよう、俺元ヤンなのにアニメ好きとか言っちゃったよ!!)


いやまじでかよ!

見た目普通で眉毛だってある髪は黒色でピアスの穴とかもないのに元ヤンなのかよ。

これはまずいが俺の心のうちにしまっておこう。


「続いて二番の浅田明でーす!中学校の頃チア部でリーダーやってましたあ!」


ああいるよねこうゆうぶりっ子って言うかクラスの中心奪って来そうなやつ!!

本当であれば見たくないがしょうがない。

俺は心の囁きを聞く。


(何このクラス!ブ〇ばっかじゃん!?まともなのは五番と四番くらいか)


あー聞きたくねえ。


「三番の大盛食流、趣味は野球とかサッカーとか運動系全般」

(あー早く帰りてえ。そう言えば俺はなんでここにいるんだっけ、しかし腹減ったなあ)


いやまじで名前の通りだな。しかもこいつバカすぎんだろ!?


「四番の佐々木佑哉です。趣味はプロレスを見ることです」

(くっそこの愚民どもめ!その顔やめねえとこの暗黒りゅ....)


えーっとこいつはあれだ厨二病だな。よしほっとこう、うん。

そして続いて咲那の出番だ。


「どうも戌崎咲那です」(暁が見てくれてるうううううう!!!)

「おおおおおおおおおおおお!!」


どうやらクラスの男子&外野がまるで神様を見るかのように食いついている。

しかし先生が邪魔だと言って注意するが容赦ない。


「えっと趣味は暁観察じゃなくて読書です」(えへへ、暁かっこいいです、えへへ)

「おおおおおおおおおおおお」


まるで俺以外を興味すらねえなこいつ。しかもさっき暁観察とか言ってなかったか!?


「それと私と暁君は......幼馴染みです」(逃がさないです逃がさないです逃がさないです....)

「おおおおおおおおおおおお、え?」


アホーーーーーーーー!!!!あいつやったぞ。俺を殺ったぞ!?

こうして学校生活は終わりました。

そして回って来ること俺の番。


「えっと十番の!?」


それは男子&外野&一部の女子から発せられる眼光。

まさに俺を殺すよ絶対にとか許さねえって顔してんだよ!?


「ごほん、えっと心見暁です。趣味はありません。よろしくお願いします」


そして何人か自己紹介が終わり何故かこいつだけ制服が半袖のやつが教卓に立っている。


「三十二番の渡辺大河だ。俺はスポーツや勝負事が大好きで特に筋トレとかは大好きだ」

(よしみんなが俺のことを頼りにしている!さあ、頑張ろう学校生活を!!)


熱い、強烈に熱いやつだが悪いやつではなさそうだ。

その後のやつはほとんど黒いやつや咲那ちゃんLOVEしかいませんでした。

そして自己紹介が終わり放課になっても俺への眼光は消えない。


「疲れた.....」

「はい暁、お茶でも飲んで元気だすのです!」

「ああ、ありがとうって咲那さん!?」

「さんじゃなくて呼び捨てでいいのです。それよりもお茶どうぞなのです」

「いや、そのお茶は咲那のだろ?あとお前怒ってないのか?」

「もうなんのことなのです暁?」(逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない)

「よし逃げる!」

「あ!待って欲しいのです暁!」(なんで逃げるのです!せっかく関節キスが出来そうだったのにです!)


やっべえよこいつ頭いってやがるぞ!

俺は全速力で走って逃げると以外にも咲那がほかの男子に囲まれ時間が奪われているうちにあっという間に逃げ切れた。


「咲那ちゃんだよね!チア部とかどうかな」

「いやいやいや是非ともコスプレ部に」

「いーや咲那ちゃんは運動部だよね!」

「すみませんが急いでいるのでちょっとお手伝いに...」

(なんでこんなにいるのです!私は暁以外に興味もくそもないのです!)


その頃俺は誰もいない廊下でぐったりとしていた。

静かな廊下は人の気配はなく俺のつかれた体と心に癒しを与えてくれた。


「に、逃げ切れた......しかしあいつも変わんねえな」


俺が息を整えようと一瞬目を瞑った時だった。


「えへへ、みーつっけたのです!」


俺は後ろを振り返るとそこには目が輝いている咲那がいた。

やっべえ逃げねえと。


「逃がさないのですよ」

「え!?」


俺は腕を引っ張られ咲那に押し倒される。

まさにラブコメだったらヒロインと主人公がお互いを見つめ合うシーンのはずが.....実際は違う。


「なんで......逃げたのです?暁」

「いや、その、えーっと.....」


すると予想外のことになり、咲那のまぶたからポロポロと涙目が零れ落ちる。


「でも良かった....暁と同じクラスでとっても嬉しかったのです」


あれ?心の声が聞こえない。まじで言ってるのか咲那さん!?


「逃げたんじゃなくて咲那と二人っきりになりたくて....」

(とりあえず嘘つかねえと!多分、殺される!!)

「本当にです?嘘だったら殺すですよ?一生私のものにするですよ?」


それは頼むから嘘って言ってくれよ.....。

俺は少し後悔したが多分バレないから大丈夫。


「えへへ、暁だーい好きです!!!」


こうして始まった高校生は多分だけど大変だろうな。






このラブコメですが少し面白そうなので続けてみようと思います。

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