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悪役令嬢と呪われた化け物

…………………


 ──悪役令嬢と呪われた化け物



 季節が次第に冬に向かう中、私は金策に奔走していた。


 もうすぐ運命の高等部3年がやってくる。その時に備えて十分な蓄えを用意せねば!


「前々から思っていたのですが、あなたのそれはほぼ杞憂では?」


「何を言っているんだい、ベス! 私は堅実に将来に備えているんだよ! もし帝国内戦で私が負けたら第三国に逃亡して再起を図らなければならないんだからね! 今ある資金だけじゃ、とてもじゃないけど立派な一流企業を起こすことはできないんだ!」


「はあ……。何故ごく自然に帝国で内戦をすることを想定しているのか分かりませんし、そもそもあなたほどの魔術師が簡単に負けるとは思えません」


 もう! ベスは他人事だと思って! 戦争での勝敗なんて誰にも分からないんだよ!


「で、その金策というが」


「そう、手伝い魔術師だ!」


 私とベスは冒険者ギルドを訪れているのだ!


「……もっとましな方法は思いつかなかったのですか?」


「だって、他に何やれるって言うんだい。私は学生だぞ」


「ご自分の魔術を解説した本を出版するなどすれば大金が手に入ったはずですよ。もちろんロストマジック以外の魔術に限られますが」


 その手があったか!


 でも、私って論文読んだことはあっても論文書いたことないからなー。それに理系の論文を書くとかぞっとする。


「まあまあ。ここで築いた友人もいるし、問題なし!」


「問題しかないのでは……」


 公爵家令嬢が手伝い魔術師やってたら、それは問題ですね。はい。


「ペトラさん! お久しぶりです!」


「おー。アストリッド。文化祭はもう終わったのか?」


「文化祭は無事終わりましたよ!」


 ここ最近は文化祭だったり、アドルフの浮気疑惑だったりで冒険者ギルドに顔を出す機会がなかったのだ。


 だが、今日はフリーだ! 稼ぐぞ! おーっ!


「で、そっちの青白いのは誰だ?」


「級友のベスです! 今日から手伝い魔術師をするんですよ!」


 ペトラさんが尋ねるのに、私がベスを押し出して紹介する。


「初めまして。エリザベート・ルイーゼ・フォン・ドナースマルクです。この度はアストリッドさんと同様にお世話になるかと思いますがよろしくお願いします」


「ああ。よろしく頼む、エリザベート君」


 ベスが貴族っぽく挨拶するのに、ゲルトルートさんが微笑んだ。


「あれ? ドナースマルクってすっごいお金持ちの家じゃなかった?」


「ええ。ですから、私の分の報酬は結構です。私はアストリッドさんの付き添いで来ているだけですので」


 まあ、ベスまで報酬貰っちゃうとみんなの取り分が減っちゃうし、実際のところベスには報酬が必要ないくらい資産があるって話だったから。


「それは些か悪いが、本当にそれでいいのか?」


「構いませんよ。私も冒険者と言うものがどういうものか見学してみたかったので。もちろん足を引っ張るつもりはありません。ブラッドマジックでしたらお任せください」


 ペトラさんが確認するのにベスが頷いた。


「では、私は登録を済ませてきますので」


 ベスはそう告げて、カウンターに向かった。


「お前の友達、変わってるな、アストリッド」


「まあ、私ほどではありませんが」


 ベスは常識人の部類だと思う。


「ところで今日は何のクエストを?」


「人探しだ。ある村で連続して旅人が行方不明になる事件があって、その捜索を領主から頼まれた。村人たちも酷く動揺しているらしい」


「ふむふむ。人探しなら物騒なことにはなりそうにないですね」


 いざとなればフェンリルに臭いを辿って貰うのもありかもしれないが、フェンリルのことはゲルトルートさんたちにはまだ内緒だからなー。


「登録は終わりました。クエストはお決まりですか?」


「うん。人探しだって。これなら危険は少なそうだよ」


 私はゲルトルートさんから聞いたクエストの詳細をベスに伝える。


「旅人が行方不明ですか。それはどうも臭いますね」


 え? 何か物騒なことが待ち構えてるの?


「まあ、気のせいかもしれません。気にしないでください」


 そんなこと言われたら気にするよ! 滅茶苦茶気になるよ!


「それで問題の村は遠いのですか?」


「いや。そこまでの距離はない。馬車で3時間ほどだ」


 今日は週末なので3時間かかっても大丈夫だぜ!


「では、行こうか。アストリッドはいつも通り火力で支援してくれ。エリザベート君はブラッドマジック絡みだった場合や、負傷者が出た場合の治療を頼む」


「了解!」


 こうして私たちの謎の村行方不明事件の解決に向かうことになった。


 報酬はなんと30万マルク。領主が自分たちの領地を商人たちが避けて通るようになり、税金が取れなくなって困っているそうなので高額だ。


 だが、特に危険はないクエスト。さーっと解決してやりましょう!


…………………


…………………


 問題の村は森に囲まれた場所にある村だった。


 森をくりぬいて街道が入っており、その途中にその村はあった。


「私は村長に挨拶してくる。ペトラたちは待っていてくれ」


「あいよ」


 ゲルトルートさんはまずはこの村の責任者に会いに行った。


「ここを中心に行方不明事件が起きてるんだって。村の人々も怯えて村の外に出られないらしいよ。困ったね」


「ええ。どのような経緯で旅人たちが行方不明になったのか。それを調査する必要があるでしょう」


 ベスってば刑事ドラマの女刑事みたい。さしずめFBIかな?


「では、ベスは被害者のDNAを採取だ!」


「でぃーえぬえーって何ですか……?」


 私も刑事らしいことを言ってみたのだがまるで通じなかった。


「とりあえず何をしたらいいと思う?」


「行方不明者の行き先を辿るべきでしょう。狼の鼻があれば一瞬なのですが」


「フェンリル出していい?」


「それは最後の手段で」


 ちぇっ。フェンリルを出せば一発で解決すると思うのに。


「なら、どーするんだい?」


「足跡などの痕跡を辿ることもひとつでしょう。ですが、どうにも私がこの村が怪しいようでならないのです。行方不明者がこの村の周りだけで集中して起きている。そして、ここの街道は整備されており、行方不明者が出てからは領主の兵士による巡回も行われていた。それなのに行方不明者は未だに出ている」


「滅茶苦茶臭うね、この村」


 ベスの言っていることはもっともだ。


 街道で山賊に襲われたというならば巡回している兵士たちが何らかの兆候をつかむだろう。そして、これだけ整備された街道の中で行方不明者が連続しているのは、この村を起点としているのだ。


 この村、滅茶苦茶怪しい。


「まあ、村全体とまでいかなくとも一部が犯罪に加担している可能性はありますね。まだこれは憶測にすぎません。確かな証拠を手に入れなければ」


 証拠かー。指紋とかDNAとか最新の科学捜査手法は使えないけどどうするんだろう。


「待たせたな。村長と話してきた。旅人はこの村を出てから街道に沿って出ていったようだが、その後の行方が分からないらしい。村人たちも恐ろしくて、街道を利用できていないとのことだ」


 暫くしてゲルトルートさんが戻ってきてそう告げた。


「では、街道に沿って捜索を?」


「そうなるな。不審な点があるか調査しておこう」


 こうして私たちは怪し気な村を出て、街道を進むことに。


「特にこれと言った異常はみられねーな……」


 ペトラさんが真剣に街道の周辺を捜索したが、旅人の痕跡を見つけることはできなかった。僅かな残留物でもあればと思ったのだが、何も残っていない。旅人が持っていた荷物なども見当たらなければ、血の跡もない。


「こりゃお手上げだ。街道は領主の兵士が巡回しているのに、ここで山賊行為を連続して働くような馬鹿がいるとは思えないしな」


「……となると怪しいのはあの村か」


 ペトラさんとゲルトルートさんがそのような結論を出そうとしたときだった。


「あっ! あそこの茂みに何か落ちてるよ!」


 エルネスタさんが何かを見つけて声を上げた。


 何だろうと思って見に行くとそれは血の付いた布切れであることが分かった。そして、その布切れから血の痕跡が点々と森の奥深くへと繋がっていく。


「この先に何があると思う?」


「間違いなく死体だ」


 ゲルトルートさんの問いにペトラさんがあっさりとそう答えた。


「用心して進め。血の痕跡は古いが何が潜んでいるか分からないぞ」


 ゲルトルートさんたちは戦闘陣形で血の痕跡を追った。


「あった。死体だ」


 そして、私たちは死体を発見した。


 それは旅人の死体で獣に食らわれたように体が抉り取られている。骨はボロボロに折れ曲がり、まさに獣に食い殺されたのが分かるものであった。


「ここら辺には狼か熊でもでるのかね。だが、獣にやられたとしては変だな」


「ああ。傷口の位置がおかしいし、そもそも狼も熊も金目の物を盗もうとは思わない」


 グロ耐性のあるペトラさんとゲルトルートさんが揃ってそう口にする。


「つまり、獣の仕業に見せかけた人間の仕業ってことですか?」


「それにしては本当に獣に襲われたようにも見えるが。この傷はナイフなどの傷ではない。間違いなく獣の牙が抉ったものだ。このような殺し方ができる人間がそうそういるとは思えない」


 ええ? 人間の仕業っぽいけど獣の仕業が証拠として残っているの?


「こういう死体を見るのは初めてじゃないが、以前のときも正体は不明だった。結局、犯人は捕まらず、どこかに逃げ去った。だが、以前のときは1件、2件の殺人で通り魔的だったのに対して、ここの殺人は連続している」


「つまり、犯人はまだ逃げてないかもってことだねー」


 以前は通り魔的犯行かつ犯人が正体不明だったので犯人を捕まえることはできなかったけれど、今回は事情が違うってことなのか。


 こんな酷いことをする犯人は捕まえなければ!


「アストリッドさん。ちょっとこちらに来て貰えますか?」


「なんだい、ベス?」


 ベスが私を呼ぶのに死体を調べているゲルトルートさんたちから離れて、私とベスは街道の方に向かう。


「フェンリルを出していただけますか? それで問題のひとつは解決するかと思います。出すのは顔だけで結構ですよ」


「分かった。フェンリル、おいで」


 私は空間の隙間を僅かに開き、フェンリルを呼び出した。


「ふん。くだらない連中と揉めているのか?」


「くだらない連中?」


 フェンリルが開口一番そう告げるのに私は首を傾げる。


「人間の出来損ない。狼の出来損ない。つまりは人狼だ」


「人狼!」


 人狼って言葉は知ってたけど、本当に存在するとは驚きである。


 まあ、剣と魔法のファンタジーワールドだし、人狼ぐらいいるか。私としては猫耳少女ぐらいが平穏でいいのだが。犬耳男子でもいいよ。


「人狼。哀れな連中だ。人にもなれず、狼にもなれず、中途半端なできそこない。連中は社会から排斥され続け、ときに血迷ってくだらぬ騒ぎを起こす。狩りの獲物としてはまあまあの相手だが」


「人狼さん、苦労してるんだね……」


 人狼さんはつまり人間社会に溶け込んで暮らそうとしても人間とは違うことから排斥されて、狼の群れに加わろうとしても人間の痕跡があるから警戒されるわけだ。


 可哀想すぎる。


「だが、人狼を甘く見るべきではありません。彼らは高度なブラッドマジックを行使し、超人的な身体能力を誇る。そして、狼たちとは違ってやり方が狡猾だ。今回の件に人狼が関わっているのならば解決は難しくなるでしょう」


 ベスは考え込むような表情をしてそう告げた。


「人狼って病気とかじゃないの? 人から人に感染したりは?」


「いいえ。人狼は種族です。ただ、人狼が生む子は全て人狼であり、人狼が孕ませる子供は全て人狼であるというだけです」


 感染はしないのかちょっと安心。人狼もゾンビとか吸血鬼とかと一緒で噛まれると感染するって話を日本のサブカルチャーじゃよく言われてたからな。


「しかし、問題は誰が人狼か、です。あの村人全員が人狼だとすればわざわざ領主に行方不明者が出たなどとは伝えないでしょう。村人の中から犯人を見つけ出さなければなりませんね」


「そうだね。人狼は普通ひとりって決まってるんだ」


 人狼ゲームではそうだったはず。


「あの村人の家族構成を見なければひとりだとは断言できませんね。まずはあの村のルーツから調べる必要があるでしょう。あの村には小さな教会があったはずです。教会は様々なことを記録しているから、当てにはなるでしょう」


「なるほどね!」


 ベスってば本当に女捜査官って感じだ。


「アストリッド。死体を調べたが、どうも複数の狼か熊に襲われたようだ。まあ、金品を盗むという人間のような獣たちだが。この事件はどうも臭う。一度、村を調べてみるべきかもしれない」


 暫くしてゲルトルートさんたちが戻ってきて私はフェンリルを慌てて空間の隙間に押し込んで、空間の隙間を塞ぐ。


「それでしたら、あの村の教会へ行きましょう! そこで何かわかることがあるかもしれませんよ!」


「いや。教会に行ったって意味ないだろう。いくら神父でも殺人事件の犯人なんて知らないと思うぞ」


「い、いや。ちょっとしたことから分かることもあるかと思いますので」


 私たちがどうやって犯人は人狼と突き止めたか言えないから、ここはごまかすしかない。しかし、確かに殺人事件の捜査で教会に行く必要性の説明は難しい。


「ゲルトルートさん。私はこの手の殺人事件を見た機会がありました。それによれば犯人は間違いなく人狼です。あの村のどこかに人狼が潜んでいると考えていいでしょう」


 って、ベスが思いっ切り告げた! だが、まあ問題はないな。


「人狼か……。現物を拝んだことはないんだよな。相当やばい相手だとは聞いているんだけど。なんでも人間の四肢を素手で引き裂けて、目にもとまらぬ速さで狂ったように駆け巡るらしい」


 うわー。厄介そうな化け物だ。だが、戦闘適合化措置がある私ならば戦える!


「人狼はその上巧妙に正体を隠します。簡単には見つけ出せないでしょう」


 人狼は人間に擬態して紛れるみたいだからな。人狼を探すのは一苦労だろう。


 ううむ。やっぱり教会で地道に調査するしかないのか。


 それはそうとして誰が人狼かを突き止めるにはどうしたらいいのだろうか?


「ベス。どうやって人狼を探すの?」


「人狼は自分の正体が暴かれそうになれば抵抗します。なので、秘かにブラッドマジックを使って犯人を探し出さなければなりません。幸い、私には人狼とそうでないものを見分けるために必要なブラッドマジックがありますが」


「おおー! それがあればすぐに犯人が分かるね!」


「ですが、このブラッドマジックによる捜査では、対象と長時間接触しておかなければならず、途中で相手が本性を露わにした際には致命的になります」


「う、うーん。ちょっと危ないかな……」


 そう簡単にいけば苦労しないか。


「さっきの死体で揺さぶりをかければいいんじゃねーか? 死体が村から徒歩で45分程度の場所に転がっているのに気づかなかったってことはないはずだしな」


「ナイスアイディア!」


 あの死体から村人に揺さぶりをかけて見て、不審な動きをした奴を捜索してみよう!


「じゃあ、早速村に戻りましょう! 揺さぶりをかけてぼろを出させなければ!」


「そうだな。あまり時間がかかっても学生には影響するしな」


 ペトラさんは私が学生であることも考慮してくれている。なんて優しい人だ。


 といわけで私たちは怪しい村に戻って来た。


「行方不明者のひとたちだろう人物の死体を見つけた。複数の獣に襲われて死んだようだ。だが、死体からは金銭の類が全て奪い取られていた。それも死体はここから45分という距離だ。ここ最近、狼や魔獣を見かけたか?」


「そういえば狼が増えていることはあったかと思いますよ。きっと旅人さんもその被害にあって、心なき者が死体から金銭を盗んでいったのでしょう」


 ゲルトルートさんが告げるのに、村長は心が痛むというように悲し気な顔をした。


「そうか。では、これから村の者ひとりひとりにこのことについて尋ねていくが、それでも構わないのだな?」


「そ、それは……。この平和な村の近くでそのようなことが起きたということに動揺する村人もいると思いますので、これは私から」


 怪しい。滅茶苦茶怪しい。


「だが、依頼主の領主は捜査に必要なことは何をやってもいいと言っている。残念だがこのことについては我々から尋ねさせて貰う」


 ゲルトルートさんも怪しいと思ったのか毅然とした態度で村長にそう告げた。


「では、私たちは村人に事件への反応を聞いて回る。アストリッドとエリザベート君は教会で調べものがあるなら、そちらを行ってくれ」


「はーい!」


 ゲルトルートさんは心強いな。


「じゃあ、ベス。私たちは教会で村のことについて調べよう!」


「ええ。そうしましょう。何かしらの収穫はあるはずです」


 というわけで、私たちは村の小さな教会へ。


「こんにちは! 調べたいことがあって来たんですけど!」


 私が勢いよく挨拶するのに神父さんがちょっと驚いたように私の方を向いた。


「調べものですか? どのような?」


「この村の住民の由来や家系図などを参照させていただきたいと思っています。可能ですか?」


「家系図ですか。それがその手の資料は3年前の火災でほとんど失われてしまっていて。お役に立てなくて申し訳ない」


 火事で家系図燃えちゃったのー! 参考にできる資料がないじゃないか!


「そうですか。つまりあなたも仲間というわけだ。そしてここは──」


 外からペトラさんたちの怒号が聞こえてくる。


 ひょっとしてこれは不味いのでは……?


「時間切れになる前に、資料を提出するか正体を現すといいでしょう、人狼」


 そして、ベスが神父さんに凄いこと言った。


 え? 神父さんも人狼なの?


…………………

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