2/2
プロローグ
その日、俺はいつものように学校に行き、いつものように友達と駄弁っていた。
「だからさぁ、俺はスキルチートじゃなくて知識
チートを目指すべきなんだよ。」
と、俺の親友の神山聖也が言う。こいつはイケメン、運動神経抜群、成績良いといった三拍子が
揃っていながら異世界に行ってチートで俺Tuee
したいとかほざく馬鹿である。言うまでもなくモテる
らしいがこいつの真実を周りが知ったら可哀相な目
で見られる顔だけが良いアホに成り下がるだろう。
「すまん、何の実にもならないし凄まじくどうでも良い話だから聞いてなかった。」
「俺への対応がひでぇな。」
こいつとの話はこんな話題がほとんどである。だいたい俺がその手の話が嫌いということを知っていて振ってくるのは嫌がらせかそれともただの馬鹿なのか。
もうすぐ授業が始まるので俺が会話を終わらせようとしたところで教室の床に魔方陣のような物が浮かび上がった。