第8話:ラサランドの町とサーカス団②
久々の更新。手品はオリジナルは考えて、定番は既存手品を見て元にしています。
次の日、イブは出場用紙を持って出かけようとする。その用紙はサーカス団用のだ。
「じゃあ、行ってくるわね~!」
「行ってらっしゃい。ところで、ハヤテは?」
「ハヤテは出かけたみたい。一緒に行きたかったのに・・・」
一方、サーカス団の外ではある男の子が玉乗りの練習をしていた。玉に乗りながら、歩く練習をしているようだ。すると、そこにハヤテが現れる。
「玉乗りの練習してんの?」
「!君は昨日の馬車に乗っていた人だね。僕はジーク。サーカス団の「ピエロ」だよ。」
「そうか・・・じゃあ、ジーク。お前、明日のサーカスに出る予定だろ?」
ハヤテの言葉にジークは答えた。それは・・・
「・・・その通りだよ。僕はまだまだ見習いだけど、明日のサーカスに出る予定なんだ。でも、玉乗りは上手く行かないし、どうすれば・・・」
「・・・足にバランスが取ってないから、失敗して足が崩れる」
「えっ?」
「俺がアドバイスしてるんだ。やってみろ。」
ハヤテの言葉通りにジークは今度はバランスを取って玉に乗る。すると、ジークは上手く歩いた。玉に乗りながら。
「・・・歩いた!」
「な?」
「ハヤテさん、ありがとうございます!ところで、隣国「ペールノエル」の貴族であるあなたがどうしてここに?」
ジークの質問にハヤテはこう答えた。
「・・・旅しに来たんだよ。世界一の魔導師になるために。それもイブとだ。」
「イブ・・・!「七つの奇術師」のイブですね!すごいですね、彼女の手品は定番からオリジナルまで!」
「ああ、あいつはすごい。・・・でも」
「でも?」
ジークの問いにハヤテはこう答えた。
「あいつは変わり者だけど、すげーお人好しで俺に負けず劣らず馬鹿なんだ」
ハヤテはこう言うと、その場を去った。そして、小声で言った。「頑張れ」と。
「・・・よく分かりませんけど、頑張ります」
夕方になると、ハヤテは宿の部屋に帰ってきた。イブとヒトハは笑顔で彼を出迎える。
「お帰りー!」
「ただいま・・・」
「ハヤテ、帰ってきて悪いんだけど、お願いがあるの!」
「!?(イブからの頼み事!?」
イブはある紙をハヤテに渡す。イブはこれをハヤテに読めと合図をする。その紙の内容は・・・
「えっ・・・?これ、俺がやるのか!!?」
イブの頼み事とは・・・!?そして、次回、ジークは・・・!?お楽しみに!