第7話:ラサランドの町とサーカス団①
今回からは他の国へ行きます。皆さん、見守ってて下さいね!
「まさか、船に乗れるとはねー」
「次の国は「アークランド」というところで、アークランドに行くには船が必要なんじゃないかしら?」
「俺は慣れたけどな(貴族だし・・・」
イブ一行は「アークランド」行きの船に乗っていた。世界中を旅していることは他の国も行かなきゃいけない。イブはハヤテに尋ねる。
「ハヤテ。しばらくは故郷を離れなきゃいけないけど・・・大丈夫?」
「ああ、大丈夫だ」
(何か、ハヤテが犬っぽい)
すると、しばらく経つと、アークランドにたどり着いた。アークランドでの最初の目的は「ラサランド」という町だ。それに辿り着くために一行は馬車に乗る。イブはハヤテが持っていた紙に気付く。
「ハヤテ、それ、なーに?」
「誰かがくれたんだよ。「ニッチサーカス団」。ラサランドで行われるんだよ」
「ちょうど、近くじゃない!手品もOKだし、サーカスに行きましょう!」
「さんせーい!」
イブとヒトハが騒ぐ中、ハヤテはあるピエロを見た。そのピエロは玉乗りの練習をしている。そして、一行が乗っていた馬車はその場を過ぎ去った。
その夜、イブが泊まっている宿。部屋でイブを待っているハヤテとヒトハはただ沈黙を貫いていた。ヒトハはハヤテに話しかける。
「・・・ねぇ、ハヤテ」
「何だ?」
「イブのこと、好きなの?」
「ぶっ!!」
ハヤテは飲んでいた水を噴き出した。ハヤテは顔が真っ赤になって弁解するが。
「そんなんじゃねーよ!!」
「顔が赤くなるってことはやっぱり、好きなんだよね。」
「・・・っ、ああ」
ハヤテはようやく、イブが好きなことを認めた。ヒトハはくすくすと笑う。
「そりゃ、あんな可愛い人、誰も惚れるよ。でも・・・」
「・・・?」
「もし、イブを泣かせたりしたらーーー」
「絶対、許さないから」
「!!?」
ハヤテは一瞬、ヒトハの怖い笑顔に恐怖を抱いた。彼にとってもイブは大事な人なんだろう。ヒトハはそのまま、寝てしまった。
(こっえ~・・・!!イブの使い魔なのに、ヒトハはイブに恋愛感情を抱いてるのか!!?いや、俺もだけど!!)
そして、アークランドーーー・・・「ラサランド」での初日の夜は幕を閉じた。
次回、ハヤテが見たピエロとは・・・!?お楽しみに!