第6話:港町メープルと魔導士の卵③
いよいよ、魔導フェスティバルです!ハヤテの結果は・・・!?
そして、魔導フェスティバル。このフェスティバルはショー形式でモンスターを倒し、点数で決めるのだ。もちろん、魔法も使ったパフォーマンスも可だ。イブは出場者であるハヤテを見守るために来た。ヒトハはハヤテを応援する。
「ハヤテ!頑張って!」
「ああ、俺の活躍を見ててくれ。」
ハヤテの番に他の男の子達はヤジを入れた。
「無理だ!あんな奴に出来るわけねぇよ!」
「大体、あの母ちゃんの子だから、失敗するに決まってる!」
「やってみない内に出来ないなんて言うのはやめてよ!!ハヤテは絶対に世界一の魔導士になるわよ!!だから、ヤジを入れるのはやめなさい!!」
「・・・」
イブの叱咤に男の子達は何も言えなかった。ハヤテは魔法を使い、出てきたモンスターに攻撃する。
「ファイヤー!」
「マギャッ!!」
「アイス!」
「ムギャー!!」
「すっ、すげぇっ!!」
「あいつ・・・あんなに強かったのか!!」
(良かった。ハヤテ、集中してるみたい)
一方、シュヴァルツ家ではハヤテの部屋にピンクのマジックハットが置いていた。すると、そのマジックハットはどこかに行った。すると、そのハットは光り出した。この光りは会場の近くで、その光りを観客全員が眩しがっていた。
「!!?何だー!!?」
「眩しい・・・!!」
「(これは・・・まさか・・・!!)ハヤテ!!」
「くっ・・・!!」
イブは観客席を飛び越えて、ハヤテに駆け寄る。ハヤテは悔しそうにしていた。
「ハヤテ・・・」
「くそぉ・・・!!こんな光りでもやらなきゃいけないのに・・・!!」
「・・・私の手品とあなたの魔法を組み合わせましょう」
「えっ!?」
イブの瞳は本物だった。ハヤテが驚いているにも関わらず、イブは話を続ける。
「私が隠れて手品をするから、あなたは魔法で暗くして!そしたら、私も手品をするから!」
「・・・ハハッ。お前も俺に負けず劣らず馬鹿だな」
「ええ、そうね」
「それじゃあ、開始だ!ダーク!!」
ハヤテは暗闇の魔法でざわついている会場全体を暗くする。これには観客全員も驚いていた。
「なっ、何だ!?」
「!!あれ!!」
観客全員が見たのはーーー・・・
暗闇を灯す光りの星だった・・・。
「すっ、すごい・・・これは・・・星!?」
「“光りの星”だ!!」
観客全員は大拍手をした。結果はハヤテの優勝。夕方、ピンクのマジックハットを拾ったイブはハヤテにピンクのマジックハットのことを話す。
「これは「レインマジックハット」の欠片なの。不完全だから、もし、今日のことで暴走が起きれば・・・暴走はいろいろあるんだけどね」
「そんな大事なものだったのか・・・ごめん。しかし」
「何?」
「あの星がお前の手品で出現したきらきらのラメで同化した金平糖だったとは・・・そこでお前に頼みがあるんだ」
「えっ?」
「俺も一緒に旅させてくれ!」
「えっ!!?」
ハヤテは何と、一緒に旅させてとお願いした。イブが驚いているにも関わらず、ハヤテは話を続ける。
「・・・俺、世界一の魔導士になるために旅したいんだ!だから・・・」
「当たり前よ。」
「えっ?」
「ついてきなさい!」
イブは何と、旅の同行をOKしたのだ!ハヤテは笑顔でついて行くが、同時にあることを考えていた。
(・・・実は俺のこの旅にはもう一つの理由があるんだ。どうやって、お前を振り向かせるかが旅の一つだしな。・・・イブ)
ハヤテが旅の仲間に加わったイブ一行。その先には・・・!?お楽しみに!