第4話:港町メープルと魔導士の卵①
港町メープルに着いたイブとヒトハ。果たして、どんな出会いが待ち受けるのかーーー・・・。
「着いた、着いた。いやあ、やっぱり長いから適度に休憩を取って良かったね、ヒトハ」
「うん・・・そうだね」
港町メープルにたどり着いたイブとヒトハは早速、シュヴァルツ家に向かうことにした。この港町メープルは町としては大きく、外国からの貿易も盛んで、船で外国に行くことができるのだ。
「さーて、シュヴァルツ家に向かおう・・・」
「きゃー!!!」
「何!!?」
「行ってみましょう!」
イブとヒトハは急いで叫び声が聞こえた場所に向かう。すると、その場所は人が集まっていて、その中心に黄緑髪の男の子が倒れていた。
「(わぁ・・・年下にしては結構、大人っぽいわね)あの、何があったの?」
「そこの馬鹿が魔法でモンスターと戦ってたら、怪我をして倒れちまったんだよ。すぐにこいつが勝ってたけどな。」
「・・・はっ!!」
その男の子は目を覚ました。イブは声をかけるが・・・
「あの、大丈夫!?」
「ほらな、やっぱり失敗したじゃねーか!」
「所詮、お前も母ちゃんと一緒で口先だけの魔導士なんだよ!」
「母上を悪く言うな!!」
男の子達の悪口に黄緑髪の男の子は強く言った。すると、イブは彼の剣を見た。
「わっ、この剣、すごい切れ味が良さそうだねー!」
「触るな!!」
男の子はイブから剣を取り上げた。すると、イブが「七つの奇術師」の2番目に気付いた男の子はあることを言いながら、向こうへ行ってしまった。
「・・・いや、何でもない・・・」
「何て奴だ!七つの奇術師の人に対して・・・」
「あんたもあんな奴に関わらない方がいいですよ・・・」
「・・・」
夕方になると、イブは休憩をしながら、ツナサンドイッチを食べていた。すると・・・
「うーん・・・ツナサンドはやっぱり美味しいなぁ・・・あっ!!」
「ああ、お前か。さっきはすまなかったな。」
黄緑髪の男の子はイブの隣に座って、玉子サンドイッチを食べていた。イブは弁解みたいに言う。
「ううん、いいのよ。それより、名前は?」
「ハヤテ=シュヴァルツだ」
「ふーん・・・ハヤテ君、か・・・って、シュヴァルツ!!?」
イブはその名前を聞いた瞬間、ハヤテに詰め寄る。それに気付いたハヤテはびっくりしていた。
「あなた、シュヴァルツ家の人間何でしょ!?」
「!?ああ・・・」
「だったら・・・」
「今夜、シュヴァルツ家に泊まっていい?ちょっと探し物があったの」
次回、シュヴァルツ家に泊まることになったイブとヒトハ。あ、R-18とかありませんからね?お楽しみに!