第1話:ギャトーの町と“紫陽花の妖精”①
今回は簡単な手品から。ちなみにイブちゃんは鮮やかなピンクのウェーブの美少女です。
ギャトーの町。そこでは食文化の富んだ町で、貿易も優れた町だ。そんな町にイブとヒトハがいた。ちなみにイブは鮮やかなピンクのウェーブの美少女で、その神をも目に止まる奇術から有名となっていた。
「何とか、ギャトーの町に着いたわ~!」
「ここで、この町の統治者に会わなきゃならないんでしょ?」
「そうとも言う」
イブはまず、最初にギャトーの町の統治者であるウェルテル家に馬車で向かう。当然、馬車が苦手なヒトハはーーー。
「おぇぇ・・・酔った・・・」
「あー、ヒトハは酔いやすいもんね。すみません、ちょっと、休憩を取らせてもよろしいでしょうか?」
「いいですよー」
元々、ウェルテル家にたどり着くのは時間がかかるため、イブとヒトハは一時的に休憩を取ることになった。ちょうど、休憩した場所は自然豊かな場所だったので、空気を入れるのに時間はかからなかった。
「んーv空気が涼しいなー」
「ヒトハは美味しい空気が好きだもんね。ん・・・?」
すると、イブはある女性を見かけた。その女性はストレートヘアの美しい女性で、美しい歌声で歌を歌っていた。イブはこの美しい歌声に惚れそうだった。その姿は紫陽花の妖精のように・・・すると、女性がこちらに気付く。
「だあれ?」
「あの、私、「七つの奇術師」の2番目のイブと申します!あの、あっちの向こうにいるウェルテル子爵家の家は知りませんか?」
「そのウェルテル子爵は私です。」
「へー・・・って、ええ!!?」
ウェルテル子爵と名乗る女性は「キミドリ」と名乗った。キミドリはその美しい姿とゆっくりとした性格から町民に“紫陽花の妖精”と呼ばれているそうだ。彼女はウェルテル家にイブとヒトハを案内し、ウェルテル家に入った。
「さて、可愛い奇術師さん。町で奇術を披露する前に即興手品を私に見せて下さい。」
「はい!まずはこのトランプの54枚の束の中から1枚を引いて下さい。」
「こうかしら?あら・・・?」
「覚えて下さったら、そのトランプをトランプの束に戻して下さい。あなたが引いたカードは・・・」
そのトランプの束を表向きにした。そして・・・
「あなたが引いたカードはスペードの7です!」
「当たったわ!流石は世紀の奇術師さん!・・・ねえ、あなたにお願いがあるんだけど・・・」
「はい?」
イブの奇術師としての実力を見たキミドリはイブにある頼み事をした。それは・・・
「あなたの娘さんの誕生日に手品を見せてほしい!?」
「ええ、もうすぐ、娘の6歳の誕生日何だけど、来る予定だったパフォーマーが急に来れなくなってしまったの。だから、奇術師のあなたがパフォーマーとして、やってくれないかしら?」
「はい!ぜひ、やらせてもらいます!」
「良かった。じゃあ、あなたの奇術を楽しみにしてるわ」
イブはこの願いを受けて、ヒトハとともにウェルテル子爵家を出た。ヒトハはイブを伺いながら言う。
「またお願いを受けたね。「七つの奇術師」になって、旅をしてからこれで何人目?」
「もう数え切れないよ。さて、キミドリ様の娘さんにどんな手品が好きなのかを聞かなくちゃね。今日はどんな宿に泊まろうかな~?」
イブとヒトハはキミドリの娘にどんな手品が好きなのかを明日、聞くために宿で休むことにした。
次回、イブちゃんはキミドリ様の娘に手品は何が好きかを聞きますが、そこにはある秘密が・・・。お楽しみに!!