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永久  作者: 愛埜
about 8 years ago
20/31

5-2-2


 毎日が研究で忙しかった彼は、三者面談は勿論、運動会や学芸会にも顔を出さなかった。

 今になって思う。

 どうして無理を言って来てもらわなかったのだろう、かと。


 毎日、朝早くに家を出て、夜遅くに帰って来る。帰って来ない時もあった。


 彼はただ、僕に“不死”についての研究をしているとだけ言った。

 詳しいことは聞かなかった。だからか、彼はそのことについて何も言わなかった。


 彼が僕に・・話さなかったことは多い。そのうちのひとつが、家族について。

 だから、僕が彼について知っていることは少ない。


 第三者から知らされることが多かった。


 今になって思う。

 どうしてわがままを言って話してもらわなかったのだろう、かと。


 些細なことを知らないことに後から気付く。

 気付くのが遅すぎた。

 もう、今では彼の声すら聞けぬと云うのに。


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