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永久  作者: 愛埜
about 13 years ago
14/31

4-4-1

『そうか。』


 冷静に答えてはいるが、檜は一瞬自分の耳を疑った。

 携帯電話越しに伝えられた言葉は予想していたものだったけれど。

 なぜか、瑠維の声が遠く聴こえる。


『・・・どうしたいんだ。』


 平日の昼間、昼休み。

 檜も研究や授業で、決して暇ではない。


『俺は、瑠維の言葉が知りたいんだ。俺は瑠維の答えを否定しねえし、突き放すつもりもない。』


 電話の向こうでは、すすり泣く声が聴こえる。

 しかし、これは、俺が答えを与えても良いものではない。


『瑠維の決定が正しいんだ。正しいと思うようにすればいい。俺はサポートするから。』


 ありがとう、と聴こえてきた。その声はもう、すでに何かを決心した様な様子。


『構わねえよ。瑠維・・・』


 俺の呼びかけに瑠維は、何、と聞き返してくる。

 その声さえも愛おしいなんて言えば、今周囲に居る同輩には笑われてしまうが。


『愛してる。』


 そして、俺は一方的に通話を終了した。











『妊娠、したみたいなんだ』

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