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廃村オブディスティニー

タラ子とアサリの二人は廃村へたどり着いたのだった。


「ほう、見るからに廃村な村だな」


タラ子が人の気配のない村並を見渡しながら言った。


「だから廃村だと言ってるだろ」


アサリは冷や汗を浮かべた。


「で、私にドラゴン討伐の指令を出した理由とは何なのだ?」


タラ子はいつになくシリアスな表情で尋ねた。


「いつになくシリアスな表情するな。お前に指令を出した理由は、この廃村を蘇らせて欲しいからだ」


アサリも真面目っぽい表情で答えた。


「っぽいってなんだ、私はいつも真面目だろ」


「なるほどな、転移者の私の力があればこの廃村を蘇らせられる的な感じか」


「いや飲み込み早すぎるだろ。まだそこまで話してないし」


「長ったらしい話は私の性に合わん。ドラゴン討伐もその目的の一環的な感じだな」


「すごいフワフワしてるがそれで合ってるから何も言えん」


アサリは頭を抱えた。


「いいだろこの廃村を私色に染め上げてやる」


「すごい語弊がある言い方だか、協力してくれるのだな?」


「任せろ、週一で手を貸す」


「いや、頻度少ね! 普通に毎日努めてくれよ」


「無休か? 世も末だな」


「こいつホントに大丈夫かな」


日も暮れてきたため、二人は近くの空き家へと入った。


「今日はここで寝るとしよう」


アサリがボロボロの椅子に腰掛けながら言った。


「ズズ……」


タラ子はすでに床で寝入っていた。


「いや早い早い。まだ今日の振り返りとかする時間だろ」


「過去は振り返らないタチでね」


タラ子は起き上がった。


「寝てねぇじゃねぇか。嘘つくな」


「とりあえず私が楽になるためには、人手が必要だな。住人を増やすとしよう」


「すごい欲望がチラついてるけど、悪くない意見だな」


「今のところは私を入れて三人か。もっと住人を増やさんとな」


「ああ……三人?」


「ああ私も入ってる感じですか?」


アサリが後ろを振り返ると、そこには先ほどのドラゴン娘がいた。


「びっくりした。いつの間に」


「どうも、先ほどタラ子さんに勧誘されました」


ドラゴン娘は会釈をした。


「いや、報連相。勧誘したのなら言っといてくれ」


アサリはタラ子の方を見た。


「ズズ……」


タラ子は寝ていた。


「仕事が早いのか、雑なのか分からんな。私も寝よう」


三人はギリギリのスペースで眠った。


そして翌朝。


「おい、起きろ」


タラ子はアサリの体を揺すった。


「んん? どうした……まだ早朝だぞ」


「馬鹿野郎、早朝といえばタラ子体操の時間だろ。ほら起きろ」


「なんだその体操は?」


「いやーやっぱ早朝と言えばタラ子体操ですね」


ドラゴン娘が首に手ぬぐいを掛けながら言った。


「ええ……なにその当たり前みたいな感じ」


三人は朝っぱらから謎の体操をした。

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