表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
双子美少女姉妹の妹の方にTS転生してしまったわ  作者: はるお


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

38/41

いざ、城浜旅行へ

旅行に出発する日が来た。

ペットショップに出たお化けは、あの日から出ることは無かった。

お祓いが効いたのか、あちこちに貼ってあるお札が効いたのかわからないけど、やはり平和が一番だ。


「舞! そこの鞄を持って」


姉さんはピッピとサクがいるケージを抱えながら、てきぱきと指示を出す。

私は着替えからピッピとサクの飼育道具一式まで入ったカバンを持って車に移動する。


兄さんのアントニオ(犬)、姉さんと私のピッピとサク(手乗り文鳥)は車に乗って一緒に城浜に行くが、私のニシキヤッコとカクレクマノミ達&LTアネモネは留守番になる。


なので、生命線である自動給餌器に1週間分の餌と、水位維持用の真水をチェック。

S社スマホをペット監視用カメラにして、常にモニターできるようにしておく。

さらに忠雅さんのお古であるが、咲夜経由で水質監視モニターを貰ったので、モニター用のアプリもチェックする。


アンモニア、亜硝酸、硝酸塩、pH等々、定期的にデータが送られてきて、AIのカクレクマノミが色々アドバイスをくれる優れものだ。

忠雅さんは本当にマメな男だと思う。

自分のギニアバタフライの様子を送ってくるし、今度はニシキヤッコの代わりにアデヤッコを買ったらしく、混泳させている様子も送ってくる。

そして「ニシキヤッコの画像を送れ」と矢の催促だ。

よっぽど白点病が気になっているようだ。

流石にうっとうしいけど、悪い気はしない。

人口が少ないアクアリストの中でも、マリンアクアリウムは少数派。

同じ趣味の人間との交流はやはり大切にした方が良いだろう。


さて、名残惜しいけれど、ほんの少しの間お別れだ。


一階のリビングにいるアロワナと淡水エイは、本庄さんが準備済みだから問題なし。

色々な機材が付いてるから触らないほうがいいだろう。


外に出て、2台のごっついミニバンに誰がどこに乗るのか話し合っているのを横目に荷物を運んでいたが、結果、姉さんの言っていた通りになった。

雅孝お爺さんとキララお婆さんと兄さんとアントニオで一台。

パパ、ママ、姉さん、私とピッピ、サクがもう一台だ。


「姉さんの言っていた通りだ。どうして分かったの?」

「あー。うん、いつもこんな感じに分かれるからかな」

なるほど・・・ 違和感はあるが、私は記憶がないから今までの傾向なんてわからない。


私が後部座席に乗るとパパは運転席、ママは助手席にすわった。

首都圏は運転席に人がいなくても完全自動運転らしいが、田舎は運転席に人を乗せる必要があるらしい。

扉が閉まると、姉さんはさっそくピッピとサクをケージから出す。

サクが私の所まで飛んできて、キョロキョロと周りを見回し始めた。


どうしよ。 可愛い。


「澪〜。文鳥はケージから出したらダメだぞ」

「え〜。ちゃんと扉開ける時はケージに入れるから、大丈夫じゃないかな」


パパは心配そうに言うが、私もそれくらい大丈夫だと思うのだが。


「運転席まで飛んできて、スイッチを触るかもしれないんだ」

「そうなの?」

なるほど、誤動作か。

仕方ないからケージに戻そうとすると、姉さんがピッとボタンを押す。

前列との間に透明板がスルスルと上がっていく。

これって会話を聞かれないようにする防音のやつだな。


「ちょ、ちょっと待て」

「どうして止めるの?」

「あ〜、いや。せっかくの旅行なのだから、もっとふれあいをだな」

「そうよ。せっかくの旅行だから、もっとふれあいは欲しいわ」

ママがかわいく不満そうに話す。

仕方ないので、私がサクをケージに戻すと、姉さんも渋々ピッピをケージに戻した。


ふれあいかぁ。 そういえば、パパにアロワナの質問してみるか。


「パパ。家のアロワナなんだけど、インドネシアにある新興のファーム産らしいよ。ジェネラルレッドに負けない位の発色で、これからもっと鮮やかな赤が期待出来るんだって」

「・・・」

「どうしたの?」

「あ、いや、そうだな。本庄さんが言ってた気がするな」

なるほど、しっかりパパにも説明していたんだな。


「でも、気づいたのだけど、ちょっと目が垂れ始めてる気がするの。

 下ばっかり気にしてるのが悪いとおもう。

 パパは気づいてた?」

アロワナは基本的に水面に餌がないか上を気にしながら泳いでいるのだけど、下に大きな淡水エイが泳いでいると、どうしても下を向いてしまう。

これが原因ではないかと思うのだけど、本庄さんと相談したほうがいいかな。


「え? そ、そうなのか、下? 気づかなかったな。

 病気なら変えて貰った方がいいな」

「うん、まだ確定じゃないけど。

 仕方ないかもしれないね」

「じゃ、じゃあ今度は金龍ってやつにしてもらうか」

「え?」

「ん!? どうした?」

「目が垂れてる原因って、下を泳いでる淡水エイが原因だと思うのだけど」

・・・

・・・

・・・

ひょっとして、話がかみ合ってなかった?

ちょっと気まずいな・・・


その時、スマホから通知音が響いた。


『舞!

 忠雅さんからメッセージが届いたよ』

ほう、なんだろう。

アデヤッコの動画が届いた。

自慢したいのだろう。


でも、私はアデヤッコの周りを泳ぎ回ってるミツボシクロスズメダイが気になる。

泳ぎが特徴的というか、切れ味のいい泳ぎでちょっと面白い。

ただ、この子かなり狂暴なのだけど、大丈夫かな?

二回り大きいアデヤッコに対しても攻撃しそうなのだけど・・・


「舞・・・」

「どうしたの?」

なんだろう、姉さんがすっごく微妙そうな表情で私とパパを交互に見ているので、パパの方を見る・・・。


・・・

・・・

・・・


パパがものすごい形相で私を見ている・・・

えっと、わたし、何かしたかな?


「舞って、忠雅くんのこと、好きなの?」

「は?

 絶対にありえないから!」

どうして、そんな話になるのだ?


「でも、すっごく、うれしそうで、でれっとした、いい笑顔でスマホを眺めているよね」

「ないない!

 この、ミツボシクロスズメダイがものすごくかわいいから!」

スマホの画面を姉さんに見せると、ニヤっと笑って、パパの方を見る。


「だってさ!

 パパは安心していいと思うよ。」

「そ、そうか・・・

 わかった・・・」

しかし、また忠雅さんの事か。

よっぽど心配なのか、何度も無いと言ってるのに、さすがにしつこいような気がする。


オッケー、スマホで水槽の様子でも見て。落ち着こう。


ふぅ・・・

しかしこの車のシート、オットマン付きですごく上等。

なんか、眠くなってきたな・・・


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ