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双子美少女姉妹の妹の方にTS転生してしまったわ  作者: はるお


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休日の日常

今朝の夢は何だったのだろうか。

わけが分からない。

神矢ねぇ。

そろそろ私も前世の記憶にある中二病という心の病が発症する時期なのかもしれない。


チラッと姉さんを見るとピッピとサク相手に戯れている。

バタバタと少しなら飛ぶようになり、ゲージからだしている時は勉強部屋からでないようにすること、歩く時もゴロっとする時も潰さないように注意が必要になった。


姉さんは私の視線に気付いたようで、椅子を私の方に移動させると、サクは私の手までパタパタっと飛んできた。


温かい。

水槽の中にいるお魚さんとは違い、温かさを感じるのがとても良い。


そういえば、姉さんの大切な人は誰かわからなかった。


『ワンワン』

兄さんが朝のランニング兼犬の散歩から帰ってきたようだ。

正直、ファーストインパクトで両手を噛まれてからは会いに行ってない。

遠目で眺めるだけにしている。

なんか怖いのだ。


『舞!メッセージが来たよ』

はて?

いつもはサイレントモードにしているのに、スマホのAIアバターがしゃべり出した。

どうやら忠雅さんからメッセージがきたようだ。


スマホを見ると後ろに姉さんが立ってナチュラルに覗いている。

まぁ、いいけど。


『ニシキの写真送れ。』


彼のインスタへの招待付きのメッセージ。

水槽撮影用のS社スマホでニシキヤッコとついでにロングテンタクルアネモネをモフるカクレクマノミを撮影して送信。


そして彼のインスタを確認。

真っ白なサンゴ砂にライブロックを積み上げ、色鮮やかなミドリイシにウスコモンサンゴのテーブル。

ナンヨウハギにデバスズメダイが群泳していて、底にはLPSやマメスナを配置。

赤い海藻も揺らめいている。


一目で分かる。

スキル高いし、センスもいい。

偉そうなだけの事はある。


彼の水槽部屋らしき所にはシーホース社の大型水槽が並んでいた。

金持ちだなぁ。

景山の家も金持ちだけど、一流メーカーの大型を何個も買えるほどの小遣いは貰ってない。


『舞!

 メッセージが届きました。』


早速返信か。

几帳面な奴だな。

何々・・・

『白点のようなものが一つ写ってる。

 もっと写真を送れ。』


いきなり白点病?

いやそんなものないけど。

でも写真に白点の位置に◯印がついている部分に確かに灰色っぽい白点があるので詳しく見てみるがやはり無い。

写真を色々な角度で撮影して送る。


『水槽のゴミかもしれないが、注意深く観察したほうが良い。

 それと水槽が酷すぎる。

 ベアタンクにライブロックを置いただけ。

 一応アーチはあるが雑すぎる。

 もっとレイアウトの勉強するように』

イラリ・・・

オッケー。貴様は当分の間既読スルー決定。


「ねぇ、舞。

 見せて。」

姉さんがヒョイと私のスマホを取り上げてメッセージをチェック。


「咲夜が『うざい俺様』って言っるけど、本当みたいね」

「当分の間、既読スルー決定。」

私が不満そうに話すと満面の笑みで私にスマホを返してくれた。


ふと、窓から外を見るとペットショップ本庄とペイントされた商用バンが敷地内に入ってきて、玄関前にとまった。

どうやら水槽の設置が始まるようだ。


姉さんがピッピとサクをゲージに入れたので、下に降りる。


本庄さんに藤見さん他男性2名。

180cmで70kgの大型水槽の設置だから大人4人は必要だろう。

40cmの紅龍と淡水エイ。

メッセージで送られてきた写真を見た。

鮮やかな赤色の良個体。


クイーンやタテキンのような色鮮やかな大型ヤッコが好きだが、赤いアロワナも見応えがあるそうでとても楽しみだ。


玄関に行くとママが申し訳無さそうに話しているが何かあったにかな?


「おはようございます。」

「よう、嬢ちゃん。」

しかし、すごい苦笑いだな。

気になる。


「何かあったの?」

「あぁ、昨日の夜に旦那から連絡があってな。」

「あ、まさか、海水魚に変更?」

本庄のおじさんが頷いた。

送られた紅龍の写真を見て楽しみにしているといったけどだめだったか。


パパは私から忠雅さんとの惚気話を聞かされるのを恐れている。

絶対に無いといい切れるのだが、かなり心配のようだ。


「今日は水槽の設置と立ち上げだな。

 ライブサンドで立ち上げるが生体はこれからだから来月になる」

「ちょっと待って欲しい

 パパに電話する。」


スマホでパパに電話をかける。


「お、おう。

 舞か。

 水槽は海水魚に変えて貰うからな。」


「パパ♪

 私、海水魚の事で、もし万が一分からないことがあったらぁ♪

忠雅さんに教えてもらうから、パパはもういいよ♪」


「え、え、えぇえええ!

 パパがしっかり勉強するから、忠雅君に聞く必要ないぞ!」


「ふふ。

 そう?

 分かった。♪

 それじゃあ、藤見さんに聞くことにするね。」


「そ、そうか。

 その方がいい。」


「私、淡水魚に興味があるけど、こっちはあまり知らないの・・・

これから色々調べようと思って楽しみにしてたのに残念」


「つ、つまり、アロワナの事をパパから教えて欲しいわけだな。」


「うん!」


「分かった。本庄さんがいるんだろ。

 代わってくれ。」


「はーい♪」

苦笑いする本庄さんに電話を渡す。

どうやら、紅龍と淡水エイに戻りそうだ。


「舞って、パパを扱うの、記憶を失う前よりうまいね。

 やっぱり男心がよく分かるの?」

「そんな事ない」

むぅ。

姉さんがニヤニヤ笑っている。

今のは忠雅さんからマリンアクアリウムを教えてもらわない代わりに紅龍に戻してというお願いだったから、パパが飛びついただけだけど?



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