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双子美少女姉妹の妹の方にTS転生してしまったわ  作者: はるお


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10/27

そういえば美少女だった

病院に迎えにきた時に乗せてもらったようなごっつい車が列をなして景山の家に侵入してきた。

小学生同士の遊ぶ約束がどうしてここまで大事になるんだ。

これから子供を介したセレブ達の社交というやつが始まるのか。


無縁だったので不安だ。

とても不安で緊張する。


景山の家は建物は立派だけど、一般家庭と変わらないとわかって内心ほっとしていたのに、俺には無縁だったセレブ的交流が始まるであろう強制イベント。

庶民として生まれリーマン卒業後、海辺のボロい空き家を買っで細々とマリンアクアリウムを行っていた俺には無縁の世界であり、これからも無縁であって欲しい世界だ。


「姉さん、お腹が痛いかも」


もう、これは逃走しかないと思い、仮病を使って脱出を試みる。


「また病院にいきたいの?

 そ、れ、に、嘘がバレたらお小遣い全額消えるわよ。

魚のぬいぐるみは捨てられるかもね。

はい!笑顔笑顔!

不機嫌そうな顔はだめよ」


ぐっ。

仮病だと即バレしてしまった。

なぜだ。


そして俺は澪に引きずられながら母屋の前にいるキララお婆さんの横まで移動した。


「舞!

 背筋!

 笑顔!」

いきなりキララお婆さんの指摘が入る。


まだ見ぬ舞さんお小遣いを消滅させるわけにはいかないので背筋を伸ばして頑張って笑顔を作ると、キララお婆さんから「はぁ」というため息が聞こえた。


ダメですか。

申し訳ない。


ごっつい車が到着すると黒いスーツのおっさんが降りた後に、着物着たお婆さんが二人、後ろの車からは上品な服を着た、伊集院さん、高柳さんと藤林さんだろうか、おかっぱの女の子が降りてこちら向いて軽くお辞儀をしたので、俺も澪と同じ様に頭をさげる。


「最初に降りた人が咲夜の瑠璃お婆さん、次に降りたのが春奈の矢津子お婆さんね。

落ち着いて、緊張し過ぎだよ。」


澪がボソっと呟いて教えてくれた。


彼女達は婆さん達の社交辞令的な挨拶を行っている間、笑顔で後ろで待ち、挨拶がおわるとゆっくりとキララお婆さんの前に移動。


「突然お邪魔してしまい、申し訳ありません。

 元気になられたと聞いたので、舞様のお顔が見たくなり、お友達をお誘いして来てしまいました。

 本日はよろしくお願います。」

とキララお婆さんに挨拶する咲夜さん。


語尾のニャーはどこいったんだろうか。


流石にTPOをわきまえているみたいだ。


続いて高柳さんや藤林さん(仮)も同じ様な挨拶をしているのを横目に見ながら、澪に引っ張られて瑠璃お婆さんと矢津子お婆さんの前に引き摺りだされる。


お手本のようなキララお婆さんへの挨拶だけど、丁寧すぎるだけで意外と普通?


「こんにちは!

 瑠璃お婆様に矢津子お婆様!

 今日は舞の退院のお祝いにきてくれて、とても嬉しいです!」

満面の笑顔で明るくハキハキと挨拶をする澪。


くっ、美少女過ぎて眩しいよ澪。


 ‥

 ‥

 こほん。

 こんにちは澪さん。

 二人とも相変わらず、ものすごく可愛いわね。

 それと、舞さん。

 退院おめでとう。

 」


「舞っ」


いかんいかん、澪の笑顔に見惚れてた。


あ、返事しないと。


そうだな、俺は体は子供、中身は大人。

社会人として小学生に負けるわけにはいかない。


心臓バクバクでかなり緊張しているのは分かるが、ここは大人としてビシッとキメる所だな。


「こんにちは。

 キョ、今日はお祝いにキュていただいて


 ‥

 ‥

 ‥


くっいきなり噛んだ!


「お祝いに来ていただきアリュがと


あうぅ

落ち着け俺!


チラッと瑠璃お婆さんの顔をみあげると,真っ赤な顔をしてプルプル震えてる。


やべー。

社会人のときは普通にやれてたのに、どうしてこんなにも緊張するんだ。

心臓がバクバクして、まともに声がでないよ。


「舞!

 頑張るニャー!!!」


伊集院さん。

この場面で猫語を解禁して応援してくれるのか。


ちょっと嬉しいぞ。

だが、伊集院さんを見ると何故か真っ赤になって目を逸らされた。


嬉しかったのに何故だ。


「お、お、お祝いに、きてくれて、ありがと、ございます。」

うぅ。

片言になったが、なんとか最低限は言えただろうか。

あーさっさととここから逃げ出したい!

周りを見回すと、全員ポカンと俺を見ているがスルーだ。


「舞さん

 咲夜と仲良くして下さいね。」


「は、はい」


瑠璃お婆さんが少しかがんで目の高さをあわせてじっと睨まれる。


「それと、今度うちにいらっしゃいな。

 忠雅もあなたの事を絶対に気にいると思うわぁ」


はい?


「瑠璃さん。

 そう言う話はここではおやめください」


キララお婆さんさんがすかさず割り込む。


「そうね、中でお話ししましょうか」


婆さん達は母屋の中に入っていった。


これはあれか?

ひょっとして、孫の嫁にとでも考えてるの?

さっきの挨拶に気に入られる要素は皆無でしょ

むしろ澪の方ではないか?


「舞と姉妹になるのも悪くないにゃ

 これは兄に協力だにゃ」


「おおいに悪いわよ!」


澪が俺を抱き寄せ、伊集院さんを威嚇し始めた。


「あの挨拶で気に入られたの?」

解せぬ。


「見た目。

 庇護欲を掻き立てらるあの表情は反則でしょ」


「激しく同意します。」

高柳さんの言葉に頷きながら藤林さんがスマホで撮影されたさっきの動画をみせてくれた。


えぇええええ、正直、絶句した。

どえらい美少女が祈る様に両手をあわせながら、潤んだ目に上目遣いで瑠璃お婆さんを見つめている。

少し震えている所があざとい。


ふぅ、そういえば舞さんも美少女だもんな。

まぁ、澪と顔の作りは一緒だし。


「婆ちゃんは発作的に欲しくなったと思うにゃ」


「ね、姉さん」


「大丈夫よ

 パパとママは舞が嫌だと言ったら絶対に断ってくれるから」


「結婚相手、パパとママが決めるの?」


親が結婚相手決めるなんてあり得ん話だが、30年の歳月が一周回って明治や大正位の大昔の考え方に戻っている可能性がある。


「にゃはは、そんな分け無いにゃ。

 ただ接触する機会を増やして、好意を持つような環境を作るだけにゃ」


「それ、パパが言ってた!

 それはそれで、嫌なんだけどね」


それってある意味洗脳ではないだろうか。

気をつけよう。


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