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しんしんと、夜

作者: 月白 深夜

孤独、コドク、こどく、ってなんだっけ

時折塞ぎようもなくわたしの中から湧き上がるもの


ここには誰もいないのだ

わたしは独りで何処へでも行かなくてはいけないのだ


ひたひたと水が沁みるような潮が満ちるような

じわじわとじりじりと冷える胸の真ん中に細く小さな穴

マフラーをぐるぐる巻きにしても防げない冬の風のように通り過ぎる音


何も実感していないのに確かにそこにある

いつか誰かを抱きしめた温もりを消費しながら堪える夜

言葉にしてはいけないと口を噤んで

舌の根本までたどり着いた言葉を噛み砕いて


孤独、コドク、こどく、ってなんだっけ

わたしの一番底の底に埋め立てたもの


何も気づかないように目を覚まさなければ

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