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その28:魔王の魔王による魔王のための覚書 ~世界編~

 さて、今回はこの世界について纏めるか……。


 この世界は三つの大陸、十の地区から成り立っている。地区については魔物側の境界で、人間達は複数の国で分けているようだが、魔王城に人間の国について書かれた書物が無かったので割愛する。



 三つある大陸は大きさが大、中、小に綺麗に分かれている。大きい順にファラレイ、エレスティア、セパ、と呼ばれている。ファラレイ大陸の西側にエレスティア大陸があり、ファラレイ大陸の南東にセパ大陸がある。


 地区はファラレイ大陸に五つ、エレスティア大陸に三つ、セパ大陸に二つ、となっている。

 地区の名前はレーマルベ、マーノ、ヨーヴィ、ナマナルナ、セラルドフィ、ケルボ、テトラトン、オネーヴィア、ホルセレス、ワーツと呼ばれている。

 ファラレイ大陸にはレーマルベ、マーノ、ヨーヴィ、ナマナルナ、セラルドフィがあり、それぞれ順番に西部、南部、北部、中央部、東部に位置している。

 エレスティア大陸にはオネーヴィア、ホルセレス、ワーツがあり、順番に南西部、北東部、南東部に位置している。

 セパ大陸にはケルボ、テトラトンがあり、ケルボが西部、テトラトンが東部に位置している。


 そして地区ごとに魔王城があり、大陸ごとに大魔王が居る。大魔王は城に住まず、自分の担当の大陸を巡回とは名ばかりの放浪しているので住所不定だそうだ。

 魔物側から見た世界は三人の大魔王と十人の魔王によって成り立っている。

 ……アルセンの話によると魔王の一人と大魔王の一人は代わっていないそうだ。大魔王の残りの二人は見ていないから判らないらしいが。


 次にこの魔王城があるマーノ地区について書いていくか。

 ファラレイ大陸の南部に位置するマーノであるが、正確にはファラレイ大陸の南部~南東部がマーノ地区であり、大陸の南西部はレーマルベの管轄である。マーノ地区の地形は長方形だと思ってくれれば良い。接している地区はレーマルベ、ナマナルナ、セラルドフィの三地区。

 地区の東部は森林地帯である。この森林地帯はセラルドフィにも広がっている。と言うよりセラルドフィは九割が森林地帯である。沿岸部のみ低地になっていて、そこに人間が住んでいるらしい。森林地帯に人間は住んでいない。

 地区の西部は荒野になっている。所々に緑があるが、そこには人間が住んでいる。

 ナマナルナは山に囲まれた地区である。というかナマナルナと他の地区の境に山脈が連なっている。なのでマーノ地区の北部は山岳地帯である。この山岳地帯に人間は住んでいない。

 マーノの魔王城は山岳地帯と森林地帯と荒野の境目辺りに建っている。


 魔物についても書いておくか……

 この世界での魔物の定義は『魔に属するモノ』である。簡単に言えば魔族、魔獣の総称。魔族も魔獣も「魔物」の一言で片付けられる。

 魔獣とは魔に犯されたケモノ達のことである。強い魔力を浴びたり(魔力が多く籠められた魔法を喰らう訳ではない)、少量でも長い期間体に取り込んだりすると魔獣になるようである。動物達同様、魔獣同士で生殖して増えることも可能である。魔獣は下級、中級、上級に分けられている。一部の魔獣――大体は強い力を持つ魔獣――はヒトの姿に化けることが出来る。殆どの魔獣は魔族よりも劣っている為、魔族には従順である。

 魔族は元からヒトの姿をしているモノ達で、基本的に魔獣より強い力を持っている。だが、上級魔獣の中には最強クラスの魔族に匹敵する力を持つものが居るので魔族が魔獣に従う姿が数件確認されている。魔族は魔獣と違い人間から魔族になる事は無く、魔族同士の生殖行為でのみ繁殖する。因みにティア達は魔族である。ついでにこの魔王城の召喚魔法でこの世界に来た人達――俺や光等――は召喚魔法の効果でこの世界に来た時に魔族になったらしい。体に変化は何も感じられないから判らないが……


 森林地帯の魔獣は大人しいモノが多く生息している。荒野は獰猛な魔獣が多いが、それほど強くは無いので人間達と喰いつ喰われつで均衡が保たれている。山岳地帯は中級以上の魔獣しか生息していない上に力の強いモノが多い。更に攻撃的な魔獣しか居ないので多少力のある人間でも太刀打ち出来ずに喰われている。




 ……大体こんなもんかな?


 まぁ、世界について書いてみたが、地理はマーノ九割と隣接している地区一割程度の割合で話が済むから無駄知識が多いけどな……

 ひょっとしたら別の物語が他の地区で紡がれるかもな。

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