奴隷のように虐げられてきた底辺貴族、実は歴代最強の魔道士一族だった
「違う‼︎ 違うんだ! 僕はやってない‼︎」
僕はそのとき、同級生のパオラを何度もぶん殴った、という濡れ衣を着せられていた。
「まだ白を切るのか? ルネ。 おいパオラ、確かにルネがやったんだな?」
「うん! 確かにこいつがその手で、私の頭を……殴ったの……!! デュアン、早くなんとかして!」
「そうだな、お前がパオラにどういうことをしたのか、その身で分からせてやるよクズ‼︎」
──7段階の貴族階層の最底辺として惨めに生きてきたフロスト家。その子息であるネオは、王立魔道士養成高等学院への入学を果たす。
しかし貴族制の文化が色濃く反映されている学院であったため、ネオは同級生から虐められ役として無粋に扱われ続ける。
そんなある日、新入生の魔法への適性検査が行われて......?
1 憂鬱な日
2021/02/20 00:52