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第1話 カイルス初めての冒険を1人でする。生後数時間で。

にぎ~ パッ! にぎ~ パッ!にぎ~ パッ! にぎ~ パッ!にぎ~ パッ!にぎ~ パッ!


ゆ~ら~「ゴツン」「ぎゃ!」ゆ~ら~ゆ「ガツン」「ぐぎゅ!」~ら~「ゴン」「ひでぶ!」ゆ~ら~「ゴツン「ぎゃぁ!」ゆ~ら「ガツン」「あべし!」~ゆ「ガン」「ぎゅ!」~ら~「ゴン」「ぶっ!」


メアリーに見送られて生後数時間で夜の川を籠に入って1人旅・・・凄いね!俺(涙)

考えてはダメだ! にぎ~ パッ! にぎ~ パッ!にぎ~ パッ! にぎ~ パッ!にぎ~ パッ!

一人旅してすぐに手を握って開く遊びで現実逃避してるのだがさすがに飽きてきたなぁ~。

真っ暗な川に流されて、さっきから籠の下の方や横の方ででゴン、ゴン、ゴン、ゴンうるさいし!(涙)

そのたびに魔物の叫び声みたいのが聞こえて、いつ魔物に襲われるか不安マックスなのに(涙)


カイルスは知らなかった。魔法で半径5メートルの防衛&攻撃結界が発動していたのを。

気が付かないのは仕方がないかもしれない。敵意ある物のみに反応する結界だから、敵意のない水には効果が無く、傍から見たら普通に籠が流されてる様にしか見えない。

が、敵意はなくとも、カイルスに直接あたるであろう水しぶきは結界ではじいてる。 結界内は当然カイルスが最も心地よい温度に調整されている。もちろん振動も極力抑えられてる。これがカイルスが不思議に思った出来事の正体である。


流されてから約2時間、その間30匹以上の魔物に襲われていたのをカイルスは知らない。

ガンガンうるさく叫び声が聞こえるのは魔物が結界に遮断され抹殺されてる音だというのを。

まだ首が座らず川の惨状を直接見れないのは幸せなのかもしれない。


数時間後夜が明けたとき、川に100体以上の結界で抹殺された魔物たちの遺体が浮いていて、攻撃力の少ない街中の人達が素材回収祭りに自主参加し大勢の人が少し懐に余裕ができた事を。カイルスは知らない。


本来ならギルドに依頼して魔物退治してもらっていたのだが、100体以上抹殺されてるからしばらくはその費用が浮き、街の予算に余裕が出て道路が少し拡張したのをカイルスは知らない。永遠に・・・。


これがのちに、世界の王 カイルス と呼ばれる者の最初の戦いであった。

歴史書には永遠に記載されないが・・


むろん、今回の大量魔物退治をカイルスが行ったと知る者は居ない・・・・一人を除いては。


にぎ~ パッ! にぎ~ パッ!にぎ~ パッ! にぎ~ パッ!にぎ~ パッ!にぎ~ パッ!

嫌な音と、叫び声がやまない。状況を知りたいけど、首座ってないから動けない(涙)


俺はまだ手を握って開く遊びで現実逃避してるが、声音が聞こえても実質被害が無い。

・・・・

現実逃避してる場合ではないか。少し現状を整理しよう。

まずは、今も続いてる、衝撃音と叫び声だが音、声は聞こえても、振動も被害もない。

と言う事は、気にしなくても問題無い!て事にしておこう(涙)


次に、ウラノスに会ってから、思考時の言動が69歳にあるまじき言動に変化して来てる事についてだが。

・・・生後数時間だから幼児化?。もう69歳ではないし。このままでいいか~。

自分の呼び方は、年相応に俺じゃなく僕にしよう。後僕の名前はカイルスだったな。

う~ん、正三て名前が馴染みすぎてるけど、異論は認めないと言われたからカイルスでいいか~。


事故後、ジェットコースターのように色々な事が遭って気が付かなかったが、この視界の下の方に見えるPC画面にあるアイコンの様な物は何だ?

カラフルな飛蚊症?生後直ぐでそれはないか。バイアイのせい?う~ん、考えても分かんないから、この疑問は放置で。


後は、衝撃音と叫び声が上がると、時々体に不思議とやる気が漲るのは何故だろう?

う~ん、考えても分からないから、取りあえずは、これが若さ!て事にしておこう。

でも、そろそろ喉が渇いて、お腹も減ってきた・・・ 初乳まだだし!餓死は嫌だ(涙)


カイルスはまだ気づいていない。生後直ぐだったことを。

普通の街人では無傷で退治は出来なく、ギルドに依頼して退治、駆除しているレベルの魔物を何十匹も倒し、レベルが急上昇で上がってることに。今の時点でこの世界の成人(12歳)より遥かにレベルが上に成ってる事に。カイルスはまだ気づいていない。

今更だが、カイルス自身、元神々の王のウラノスの力を、素質を引き継いでいる事を忘れている。


しかし、喉の渇きは水分で、空腹は何か食料を摂取しないと餓死は免れない。

今のカイルスには養母か養父が居ないと餓死は免れない事にはどうやら気が付いたらしい。


カイルスはまだ気が付いていない。

川に流されてる、皮のマントに包まれた籠を先程からじっと見つめてる者が居る事を・・・・・


その見つめてる者が、この世界で唯一1人しか居ないSSS級の冒険者でも絶対に勝て無い位恐ろしい力を秘めてる事を・・・・ まだ鑑定も散策も感知も発動の仕方を理解してないカイルスは気が付いていない。


主人公の言葉遣いを一部修正しました。

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