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世界最強の超能力の異世界譚  作者: 灰色 人生
第1章 アルカランス王国編
21/33

21話 港町ポート(6)

これで今月は最後の予定です。


次回は10月を予定しています。

 


 十分な時間を稼いだお陰で漸く、護衛の魔術士の詠唱が終わり魔法が完成して、あとは目標を定めて発射するだけである。



 ケインがシーサーペントの目に鎌鼬を的確に当てて、敵の視力を一時的に封じる。



 痛みでのたうちまわるシーサーペントに、護衛の魔術士達が複合魔法を放つ。


 複合魔法は複数の属性の魔法を組み合わせて放つ、高度な技術を要する魔法である。


 やはり、護衛を受け持つだけはある。とルーラが感心してるいると、放った複合魔法が見事にシーサーペントに命中する。


 シーサーペントが持つ硬い鱗も貫通して、シーサーペントに大きな穴を開ける。


 それにより激昂したシーサーペントがヒーロコック号へと突撃して来る。


「体当たりするつもりか!?面舵一杯!急げ!」


 ダイラス船長の命令で素早く船員が動くが、シーサーペントのスピードからして間に合いそうにない。



「間に合わないか………。全員何かに掴まれ!」


 ダイラス船長の言葉に船員達は近くの手すりなどに捕まる。


 ケインは船の端に行き、シーサーペントに手を向ける。


 するとシーサーペントがヒーロコック号に当たる直前に見えない壁によって弾き返される。



「グルァ?」


 弾き返されたシーサーペントは驚いた表情をする。


「ふむ、シーサーペントも驚いた顔をするんだな。さて、もう一度突撃されると面倒だ。ここいらでご退場願おうか」


 上下からシーサーペントを念力で押さえつけて、動けなくしてペシャンコに潰す。


「グラビティノア」とそれっぽい魔法名を一応言っておく。


 重力魔法が使えるとステータスには表示しているので問題ないと思う。


 元々重力魔法の使い手は少ないらしいからな。


「終わったぞ」とケインが後ろを振り返って言うと、皆唖然とした顔でペシャンコになったシーサーペントを見つめていた。


「おい、どうした?」


 再びそうケインが声を掛けると「ハハハ!流石はケインだ!ボクが見込んだ男だ!」と興奮したようにルーラがケインを褒め称える。


「ええ、凄いですわね」


 ミカーニャもケインを褒める。


 今までここまで心から褒めてくれる相手はいなかったのでケインは少し照れる。


「さて、残りの魔物も倒そうか」


「あ、ああ。野郎共!いつまで呆けてやがる!今は戦闘中だ!」



 ダイラス船長の大声でハッとした船員達は再び動き出す。


 その後は問題なく近寄って来た魔物を倒して行くと、遂に魔物の数も目に見えて減り始めた。



「ふぅ、流石に魔力がもう無いな。後は船員達に任せようか。暫く休んで魔力を回復させないと」


「そうだな」


 実際ケインは魔力を殆ど使っていないので、有り余っており前の世界では普通に数週間超能力を酷使していたが、少し休めば全回復していたのでそこまで疲労はない。


 だが、既に数時間も戦い流石にお腹が空いて来たので休憩に入る事にする。


 護衛の冒険者達もローテーションを組んで交互に交代している。


「ダイラス船長。少し休憩する」


「おう!あんたらのお陰でだいぶ助かった!だが、まだまだ魔物の数は多いからな。すまないが一時間ほどしたらまた戻って来て欲しい」


「了解した」


「ああ、すまんな。あ!もちろん今回の船代はタダでいい。と言うかこれからはお前達ならいつでもタダで乗せてやるよ。今回みたいに魔物に襲われたら助けてくれると助かる」


「ああ、了解だ」


 3人が食堂に行くと、そこには戦闘に参加していなかったトバイアス卿、エミリア、ジェシカ、ローラ、ジョン、マーカスの6人の居残り組がそれぞれ3人に労いの言葉を掛けてくる。


 3人が席に座ると、すぐに水と食べ物が運ばれて来る。


 普段は海の上では希少な水ではなく、日持ちするワインなどの飲み物であるが、今は戦闘中と言うこともあり、水が出て来る。


 因みに未成年のエミリアと成人したてのジョン、ジェシカの3名はダイラスの好意により、果物を絞ったジュースなどが出て来る。



 閑話休題。



 すぐに3人は出されたスープに固いパンを浸して食べる。


 塩漬けされた干し肉をナイフで切り分けて、口に入れる。


 食事と言うよりも栄養補給に近い。


「ふぅ、食べた。食べた」


「やっぱり、魔力を使い過ぎるとお腹が減るわね」



 ルーラとミカーニャはそう言いながら、食後のコーヒーを飲んでいた。


「それで戦況はどうだ?ここだと断片的な情報しか聞こえて来ない」


 トバイアス卿の質問にケインが答える。


「一番の大物であったシーサーペントは仕留めた。まだまだヒーロコック号の周りに魔物は多いが、それでも当初に比べればだいぶ数は減らせたな。血の匂いに集まって来ていたが、流石にもうそれほどやっては来ないな。もしかしたらここら辺の魔物は全て集まったのかも知れん」


「そうだね。本当に凄い数だよ。それにしても何故これほどの数が集まったのだろうか?」


「ええ、不思議ですよね。森住まいの私でも異常だと思いますから、皆さんはもっと異常に映っているんでしょうね」



「ふむ、やはり最近の魔物の活発化の原因と噂される魔王の存在の信憑性が高まって来たな。しかしまだ確証は得られていないからな」


 その後は一通り報告した後、ケイン達3人は軽く睡眠を取る。

お読み頂きありがとうございます

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