02話 冒険者登録
辻馬車に揺られる事数日で近くの街へ辿り着き、其処で一泊した後再び隣国方面に向かう馬車を探すのと並行して、冒険者ギルドで冒険者登録を済ませる事にした。
服装も一般人のからいつも元の世界で着ていた、黒のシャツとパンツに黒のロングコート姿になる。
防具店に行きこれと同じ格好の物が作れるか聞きに行く。
「ほう、見た事もないデザインだな。そうだな装飾屋とやれば出来そうだな。しかしアンタが求める性能を出すとなれば材料代が高く付くぞ?金はあるのか?」と防具店の店主であるドワーフがそう言う。
それにしても初めて見たな。
樽の様な体型に手足が生えた印象だ。
それにしても凄い髭だな。
「ああ」
頷いて金貨がたっぷりと入った袋を見せると納得して、3日後取りに来るように言われた。
次は武器屋に向かう。
普段武器などは使わないが、此方の世界だと見える様に武器を持っていないと侮られ絡まれる事が多くなるらしいので、いちいち相手にするのは面倒なのど、目に見える形の抑止力として購入するつもりだ。
色んな武器が並んだいた。
まあ、定番の鉄の剣でも購入しようとすると「お前さん。冒険者か?」と武器の店主が話し掛けて来た。
「いや、これから登録しに行くところだ。それが?」
「いやなに。それにしては吟味せずにパパッと購入しようとしたように見えてな。冒険者なら武器は己の命を預ける大事な商売道具だ。
それを適当に選ぶと後で後悔すると思ってよ」
「なるほど、お気遣いに感謝する。だが、私は基本的に武器の類は使わない」
「なるほどな。魔術士ってとこか」
「そんな感じだ。ただ見える形で武器があると抑止力になるだろ?」
「そう言うことか。ならこっちの剣はどうだ?手入れは簡単で刃こぼれもしにくいぞ?
その分そっちよりも値段は高いがな」
「ならそれを貰おうか。あとは適当にナイフを数十本くれ」
「わかった」
勧められた剣とナイフを買い店を後にする。
そして冒険者ギルドに向かう。
冒険者ギルドは思っていたよりも綺麗で大きかった。
剣と盾の看板が目印であり、大きさは3階建てであり、横幅も広く普通の一軒家四つ分の大きさである。
まあ、横には酒場が併設されており解体用の倉庫もあるので妥当なところだろうか。
此方の常識に照らし合わせて見ると、この冒険者ギルドの支部は平均的な大きさらしい。
特に問題もないので早速中へと入る。
中に入ると思ったより人がおり、多種多様な人種がいる。
二足歩行のトカゲだったり、二足歩行の熊であったり如何にもチンピラ風の男や、チャラそうな男であったり、遊んでそうな女や剣豪っぽい雰囲気のオッさんなど色々である。
正面入口を真っ直ぐに行った所にある受付に向かう。
受付は四つあり、一番左はマッチョな男でそれ以外は綺麗系の女性に可愛い系の女性、体育会系の女性とそれぞれ分野別の美女、美少女と言える3人の女性が座っていた。
上条圭が選んだのは、一番左端のマッチョな受付である。
マッチョな受付は主任であり仕事も的確だと、周りの冒険者の思考を覗き見て判断した。
「本日は冒険者ギルド、マルサワ支部へようこそお出で下さいました。本日はどう言ったご用件でしょうか?」
非常に丁寧に挨拶をされる。
「どうも、冒険者登録に来ました」
「畏まりました。では、此方の用紙に必要事項を記入して下さい。代筆が必要でしたらお声がけ下さい」
「ありがとうございます」
幸い言葉は異世界に転生された時点でそう行った術式が付与されており、読み書きもアレらの脳を弄ったので習得済みである。
スラスラと用紙に書いて行く。
と言っても書くのは殆どが任意であり、必須は名前ぐらいである。
他は書いておけば、パーティーを組む時の参考になったりすると注意事項に書いてある。
名前は圭にンを付けてケインとした。この方が此方の世界に馴染みやすいと見込んでだ、
職業は魔術士としておいた。
「はい、では暫くお待ち下さい」
待つこと数分後、一枚のカードを渡される。
「初めての方はアイアンランクから始まります。次にランクアップするとブロンズランクですね。ランクの説明は必要ですか?」
「お願いします」
「承りました。アイアンランクが一番下で、その次がブロンズランク→シルバーランク→ゴールドランク→プラチナランク→ミスリルランク→オリハルコンランク→アダマンタイトランクとなります」
アダマンタイトランクは国に一人居るかどうか。オリハルコンランクは大都市にいるかどうか。ミスリルランクは都市にいるかどうかのレベルらしい。
国によってはミスリルランクが最高位の冒険者のところもあるそうだ。
「なるほど」
その後色々な冒険者の規定を聞き、それらをまとめた冊子も渡された。
「はい、以上で説明は終わりです。他に何か御用は御座いますか?」
「いや、またわからないことがあれば聞きに来る」
その後は冒険者ギルドを後にする。
テンプレの絡んで来るイベントは無かったな。と思っていると、後ろから付けられていた。
「さて、どの程度の実力かな」
楽しそうに笑みを浮かべて、人通りの少ない方に向かう。
誤字脱字ありましたら宜しくお願いします。
何かこうやった方が面白い!などありましたら宜しくお願いします




