0 生活の始まり
醐島組一同が目覚めた時、辺りは真っ暗で何も見えなかった。
「おい真っ暗だぞ。ここはどこだ?」
「知りませんよ」
三本の問いに金原が答えた。
暫くすると日が上って辺りが見えるようになった。醐島組一同は移動しだした。
「ここがもし異世界だとしたら俺たちは最強だぜ!」
「こいつ頭打って馬鹿になったのか?」
「組長。中海さんが馬鹿なのは元からです」
「確かに!」
暫く歩くと遠くに町が見えた。全く日本っぽくない町だ。
「やった!町だ!しかも異世界のような!」
「あの人いきなり走り出したよ」
「ガキみてえだな」
「頭打って精神が子供になったんですかね」
「あんなでけえ子供いやだな」
暫くしたら町に着いた。
「やっと着いた。とりあえず誰かと話すか」
中海は町にいる人に話しかけに行った。
「ハロー!」
「??」
「あれ?ハロー!おはよう!」
「?????????????????」
「...まさか言葉が通じないだと!?」
中海は話しかけた人が何を言っているのか分からない。
「??????????」
「???????????。????????????」
町の人同士が話している。
「?????????????????」
「????」
片方の人が家に入ったが、何かの本を持って出てきた。そして、その本を中海に渡した。
「???????」
「なにこれ?」
中海は本を開いた。その本にはその世界の言語や言葉が書かれている。何故か英語と日本語のメモ書きまである。
「おお!マジ感謝!よし!お前らも覚えるぜ!」
「はあ?いきなり言語を覚えるとか」
「帰る方法を考えましょうよ」
元田が中海にそう言った。
「ああ!?てめえわかもんのくせになに調子のってんだ?」
「いえ、調子に乗ってるのは中海さんですよ」
「よく言った元田!」
百回程夜を越した時、醐島組一同はその世界の言語や言葉を大体理解できた。
その後、八部屋ある空き宿を手に入れて、一番したっぱの元田以外が個室で、元田が入り口すぐのリビングですごすことになった。そして、リビングの右にある空き部屋に木箱でトイレを作った。服と体は近くにある川で洗った。
醐島組
全員で十人の構成員がいるヤクザ。組長は醐島。頭は二木。
ミラクルマフィア
全員で六人の失敗マフィア。
アルオーツドルワの言語
アルオーツドルワ全域で使われている言語。地球人は覚えないと全く理解できない。
屁放射器
屁を放出する道具。要はおなら。
異世界転移
地球人などが召喚などで異世界に移動する事。アルオーツドルワではオスワロタワの作った歪みが原因。
異世界転生
地球人などが死亡して異世界に体や魂が移動する事。アルオーツドルワでは生まれ変わりかそのままか憑依がある。