生まれ変り、幻獣へ
ん…。もう朝か。お嬢様のお部屋にいかなくちゃ。
ぼうっとした頭そう考える。あ、そうだ、たしか昨日は首を…え?なんで、いきてるの?おかしい。なんで、なんで?パニックになっていると視界の端に白い、そうまるで犬のような足が。は、ははは。疲れてるのかな?
そっと足を上げる。その白い毛むくじゃらのあしも上がる。反対側も見る。同じような足がある。
……。んん?んー。これはあれかな?お嬢様がたまーに言ってた転生ってやつかな?なんで転生したのかな。あの件しかないよね。
と、つらつら考えてたら目の前に白い私じゃない足が。ふっと上を見ると大きな白い狼が。恐らく私の母なんだろう。
グルルルルル
わからない。というか、ヒトとしての意識があるから分からないのかな?ふむ。……。ん?そういえば、白い狼の魔物っていたかな?いや、いたはず。でも、こんなに綺麗な白じゃないよね?たしか。魔物じゃなかったら幻獣ってことになる。幻獣の白い狼はいや、まさか、そんな。ねえ?そうそう。まだ、幻獣とか、魔物とか決まってないし。ほら、私って子狼?仔犬?だから、大きく見えるだけだよね?とりあえず考えるのをやめて回りを見てみると
「キュウ…」(まじか…)
同じくらいの大きさの毛玉が3つ眠ってた。額には氷のような角がある。白くて狼で氷のような角がある種族って、
-フェンリル
…どうやら私はフェンリルだったらしい