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【完結】からふるわーるど  作者: 仮面大将G
小学生編

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36/101

36.ひまをもてあましたてんさいのあそび

 タタタタタターン タタタタターン♪


 チャイムと同時に入って来る先生に



「いらっしゃいませー!」



 と言いたくなるのをグッと堪え、俺は授業の準備を整える。


 この時間は国語。確か今日は自分の名前を書く授業のはずだ。



「はーい、教科書の14ページを開いてー」



 皆一斉にペラペラとページをめくり始める。

 いち早く開いた俺は、先に内容を見てみる。


 えー何々……



『おなまえ かけるかな?もしかしてまだかけないのかな?はやくかけるようになろうね?』



 ……舐めてんのか⁉︎


 別に小学1年生の国語の内容で自分の名前を書くのは問題ない。

 でも言い方に毒が含まれすぎてやしないか?

 この教科書にしろ魔道書にしろ、何だってこの世界の本はイラッとさせるのが多いのかね。














 回ってきた『おなまえれんしゅうぷりんと』を光の速さで終わらせた俺は、余りに余った残り時間をどう過ごそうかと考える。


 ふと隣のコーディを見ると、大きさも角度もまちまちの字で


『こーでぃ ひーずまん』


 と書いていた。

 バラバラな文字が、某詩人(相田み◯を)を思わせる。

 しゃていだっていいじゃないか るーしゃすだもの。こーでぃ





 ところで、さっきから平仮名で表記しているが、俺たちが書いているのは当然平仮名ではない。

 この世界には2通り文字がある。

 仮名文字で言えば平仮名と片仮名、アルファベットで言えば大文字と小文字みたいなものだ。

 つまり、今俺たちは全部大文字で名前の練習をしているような状態。読みにくいったらありゃしない。

 この世界の言語が伝わりづらくて申し訳ないが、キーボードにそんな言語設定はないし、仮にあっても誰も読めないので平仮名表記にしている。悪しからず。












 コーディの観察にも飽きて神々の遊びに付き合いそうになるほど暇を持て余していた俺は、いつどやのミーナちゃんの言葉を思い出していた。









『勇気だけでは「石仮面」の力には勝てんよォーー』



 …違う、これツ◯ペリさんだ。












『完璧な人間などいない。互いに支え合って生きているのは……人生というゲーム…』


 おやっさんの言葉………いやだから違うって。

 もうおやっさんって言っちゃってんじゃねえか。

 Nobody's perfect.














『さからうものは死けい!アハハ。いい気もちだ。』



 うんもう全然違う。完全にジャ◯アンだよね。

 っていうか改めて台詞だけ見るとえげつないなジャ◯アン。死刑て。










『魔法の精度を上げるためには、小さい魔法も出来ないとダメなんです〜』



 そう、これだよこれ!長かったよここまで来るの。仮◯ライダーウィ◯ードの終盤くらい長かったよ。マジで52話と53話いらなかっただろ。





 要するに何をするのかというと、この暇をつぶすために、小さな風を起こす練習をここ(教室)でやっちゃおう、ということである。

 俺は以前から魔力がインフレを起こしていて、結構制御できてない。

 せっかく暇だから魔力制御の練習の時間にしよう。

 良いことを思いついた俺は、意気揚々と魔法を発動した。










 俺が起こした風は、思ってたよりちょっと(かなり)強かった。

 教室中に『おなまえれんしゅうぷりんと』が舞うのは、紙吹雪のようでとっても綺麗でした。


 授業のあとで呼び出しを食らったのは、言うまでもない。


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