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【完結】からふるわーるど  作者: 仮面大将G
幼年編

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21/101

21.きょうかいのつわもの

 今日は朝からミーナちゃんと一緒に魔術の練習だ。もう流石にスカートめくりはしない。

 それはいいんだが、最近また魔力量が増えて練習する場所が庭では狭くなってきた。

 どうしたもんかなぁー。



「ルーシャス様〜」



「あ、ミーナちゃん」



 タタタ〜っと軽い足音を立てて走ってくるのはお馴染みオレンジのネコ耳メイドちゃん。

 いつもほんわかした笑顔を浮かべるミーナちゃんだが、今日はさらに顔に赤みがかかっている。

 何かあったのかな?





「ルーシャス様〜、近頃お庭が狭くなってきてますよね〜?」



「そうだなー。どうにかならないかね?」



「そこでですね〜、フィエナ様のお許しが出ましたので今日から魔術師協会に登録して、練習場を使って魔術を練習しましょう〜♪」



「おお!!」



 なんて素晴らしいタイミングなんだ!さすがミーナちゃん!俺たちにできないことを平然とやってのけるッ。そこに痺れる憧れるゥ!

 それより魔術師協会って何だっけか。魔術の本に書いてあった気がするけど読んだのが4年前だからあんまり覚えてない。

 まあ行ってみりゃあ分かることだ。



「よし、じゃあ行こうミーナちゃん!」



「ふふふ〜、張り切ってますね〜♪

  でもルーシャス様、そっちは逆方向ですよ〜?」



「何ィッ⁉︎」
































「我が協会の魔術力はァァァァ、世界一ィィィィィィィ!!」



「おおう⁉︎」



 ミーナちゃんにくっついて歩くこと20分。

 協会についた途端に金髪のおっさんが叫びだした。

 何だこのシュト○ハイムみたいな奴…。

 聞くところによるとこの人が魔術師協会の副会長の1人で、新規登録者の手続きを担当してるらしい。



「シュートさんこんにちは〜」



 おい名前!!パロディが雑だろう⁉︎



「おうミーナちゃん!今日は何の用だい?」



「はい〜、今日は私のご主人様を協会に登録させていただきたいです〜」



「ご主人様って…その子か?」



「はい〜」



「はじめましてシュトロh…シュートさん。ルーシャス・グレイステネスです」



「おう坊ちゃん!見た目はルイスさんそっくりだが適正はフィエナさんの方を受け継いだみたいだな!」



「いえ、両方です」



 俺は紫の腕輪を見せた。



「な、何ィッ⁉︎」



 するとシュートさんは近くにいた部下らしき人も俺の前に連れてきた。



「なんですかシュートさん。せっかくのコーヒーが冷めちゃうじゃあないですか」



「飲んどる場合かーッ!」



 貫くなあ…。シュト○ハイムよりもテンションは高いくらいだ。

 こんな人で大丈夫なのかなぁ…。

 柱の男とか目覚めないだろうな。

 なんかこの人目覚めさせそうなんだよな。

 シュト◯ハイムは目覚めさせてるしなあ……。

















 5月16日 晴れ

 なんとか魔術師協会に登録はできました。

 でも庭で練習した方がむしろ安全なんじゃないかと思いました。割と切実に。




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