好感度の先の未来
そう考えると女性陣の好感度が全然上がってないのも頷ける。
女性陣からの依頼物は俺が直接届けるからだ。ちょっとでも好感度稼ぎたいし……喜ぶ顔が見たいじゃないか、やっぱり。
そうかー、依頼物の品質ボーナスか。それなら、ゆずの差があり過ぎる好感度もまあまあ調整が可能だよな。依頼品で品質が高い物を納品出来そうな時にちょっと気をつけるだけでいい。
寂しいけど女性陣への依頼物をゆずに届けて貰えばいいだけだから簡単だ。で、しばらくは男どもの依頼物は俺が届けるって寸法だな。
ホッとした俺は、早速明日届けてもらうための依頼品の準備に取り掛かった。
翌朝、それなりに凝った朝食をとりながら、ゆずは嬉々として昨日の冒険の話をする。
「陸、昨日ついにさ、ラツィオが魔物を仲間にする方法を閃いたって言うんだよ。もしかしたらワンコを仲間にできる日が近いかも!」
「ワンコじゃなくて、ウルフな」
「うんうん。でさ、ラツィオが魔物のエサを作ってほしいってさ。これ、レシピ」
「おー、わかった。すぐ作るから待ってろ。あと、俺も頼みがある」
「なに?」
俺は昨日用意した依頼品を、ゆずにしっかりと手渡した。
「ミリーとニナに届け物? 別にいいけど、なんで?」
いつもは採取のついでにしか頼まないから、さすがにゆずも何かを察したらしい。珍しく理由を聞き返してきた。
確かにゆずもそろそろ状況を理解してくれた方が今後何かと都合がいいかも知れない。ここはしっかりと説明しておこう。
「ステータスの好感度の項目見てみ?」
「見たけど……これって相手からの好感度だっつったよな。それ丸わかりって結構えげつないな」
「まぁそこはゲームだから。でな、リストとニナさんの好感度、凄い差があるだろ?」
「あー…そうだな、教会あんま行かないから、ニナに会う事自体少ないしな。逆にリストはいつ言っても採取に付き合ってくれるから、それでかな」
「このままだとリストに惚れられて、結婚までまっしぐらだ」
「はあ!?」
「もしくは男達を侍らせてラブラブ空間満喫の、逆ハーレムを堪能出来るかも知れない」
「お、恐ろしい事言うな!」
ゆずは青い顔で腕の鳥肌をさすっているが、冗談でも脅しでもなく事実だ。
「いや、真面目にな。リストの好感度、90近いだろ? 異性の好感度の場合、100越えたら友情から恋愛感情になるんだ」
そう、そして同性なら100越えると親友、180を越えた上で特定のレアアイテムを作って渡すと恋愛モードも選べるらしい。ちなみに試したことはない。




