初採取は大収穫!
「くっそ、さすがに女の体じゃ満足に動けねー!」
そう言って譲はご立腹だったけど、十分戦えてるわけだからいいんじゃねぇかな。相手の動きを予測してカウンターで仕留めるとか、俺には無理だぞ?
通常の戦闘での俺のカッコ悪さはスライム系を全部引き受ける事で譲的には相殺らしく、むしろ全力で感謝されている。
お互いレベルも3レベルアップし、あっという間にレベル4になった。
勝手に上がる基礎ステータスのほかにレベルアップごとにボーナスポイントが2、3ポイント割り振られて自分でステータスを調整できるのはゲームとシステムが変わらない。
譲は体力と力をバンバン伸ばしていて、俺は体力、精神力と賢さを集中して上げていく戦法だ。俺は魔法特化型でいいんだけど、やっぱりHP低いとうっかり死にそうで嫌だし、疲労も早そうだしな。
「すっげえなあ、強くなってくのがこんなに目に見えて分かるのって、ちょっとテンション上がるな!」
レベルが上がってステータスがぐんと上がるたびに、譲は手足を振り回してみては、動くが良くなったとものすごくご機嫌だ。
機嫌が良くなると動きも良くなる譲のおかげで、みるみる採取カゴも満杯になっていく。
あっという間に採取用のバッグからあふれ出して、さらに両手いっぱいに採取物を持っている譲を見兼ねて助言する。
「これな、20個までなら大きさも重さも関係なく入っちゃう、不思議な採取用バッグなんだよ。便利だよな」
「確かにバッグに入れた途端、重さも感じねぇな」
「で、俺もお前も、もう既に20個ずつバッグに入っちゃってるから、これ以後は品質がいいのとか、レア度が高い素材を優先で、バッグの中のと交換するしかない」
「はあ!? せっかく採ったのにもったいねーだろ!!」
そう叫んだ譲は、持ち前のガサツさで俺のコートを剥ぎ取った。
石だの枝だのといった、かさばる重いものをバッグに押し込み、軽くて小さいものを風呂敷扱いの俺のコートに押し込んでいく。
「これでもっと目いっぱい採れるんじゃねーの?」
ニヤッと笑う譲に毒気を抜かれてやってみたら、なんとマジで通常持てる数よりも大量に収穫できた。
最終的には二人合わせて「普通のきのこ」15個、「ヨモギ草」14個、「大きな木の実」12個、「パキの枝」11個、「軽石」9個、「小さな木の実」8個、「スイートベリー」6個、「ブルーベリー」5個、「スライムの核」4個、「ウサギ肉」4個、「ウサギの皮」4個、「ウルフの皮」3個、「ウルフの牙」2個、「かみつき草の種」1個……計98個の大収穫だ。




