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パン  作者: 山桜 笛
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その一週間後、文化祭も終わり本格的に寒くなってきた頃俺は久しぶりに川西工房を訪れた。

「こんにちは。」

「あらー久しぶりね。っていっても一週間ぶりぐらいかしら。いらっしゃい。」

 いつものおだやかな笑顔のおばあちゃんがいた。

「そうですね。一週間ぶりぐらいだと思います。そんなたってないのに何か久しぶりな気がします。」

「ふふっ、そう言ってくれるとなんだか嬉しいわ。」

「ありがとうございます。」

「あ、そういえば文化祭はもう終わったの?」

「はい。」

「どうだった?楽しかった?」

「あー楽しかったと言えば楽しかったけど・・・。」

「ん?」

「疲れましたね。」

 俺はあまり仲間と協力して・・・というのは昔から好きじゃない。だって人間関係ってめんどくさいんだもん。

「あら、そうなの?文化祭って言ったらもう青春の1ページにはなる立派な行事じゃない。好きなこといつもよりお話出来たりねー。」

 おばあちゃんはなんだかいつもよりも興奮しながら青春について話した。

「いやーそういうのは、あまりないですね。といゆうか、俺好きな子とかいないので。」

「あらーそうなの?恋は良いわよ恋は。」

「はーそうなんですね。ま、いつか好きな子が出来れば良いかなという感じなので・・・。」

「そうなのー。」

 おばあちゃんは少し声のトーンを落として言った。俺は何故か、申し訳ない気持ちになった。




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