表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
パン  作者: 山桜 笛
4/7

4

今日の授業もいつもどうりつまらなかった。俺が行っている学校は、変人の先生ばかりで国語の先生はとにかく本が好きで。生徒にあの本は読んだ方がいい。来週の授業までにこの本の読書感想文を書いてきなさい。など先生の好きな本を無理矢理生徒に読ませて良い感想が聞けないと機嫌を悪くする人だ。

 数学の先生はノートの書き方に厳しく、ちょくちょく生徒のノートに文句をつけている。もうこの年にもなれば人それぞれ自分が分かりやすいやり方があるのだからぐちぐち口をださないでほしい。

 それに美術の先生は説明が下手で何言っているのかよく分からないし、家庭科の先生は依怙贔屓が酷く俺は嫌われている方で調理自習をすると俺が作った物を毎回のように味見をし、いつもすごい勢いで「味が濃すぎる」「強火で焼きすぎだ」「野菜の切り方が間違っている」だの言いたい放題言われる。

もうちょっと、良い先生がいても良い気がするのだけれども。

 今日も学校帰りに川西工房に寄ろう。あそこはなんだか落ち着く気がする。俺はあまり普段おだやかな気分になる事が少ない、でもあそこのパンを食べればなんだか学校の嫌なことも家の腹が立つこともふっと消えてしまう気がする。

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ