表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

チョコレートアンサンブル

作者: 指示待ち

高層ビルの屋上に音楽を聞きながら街を見下ろすのは14歳の少女パルだった。その側にはデジタル無線機が置いてあり、その無線機から音が入る。

『……ザッ……、こちらランド60(シックスティ)………、ターゲットを発見した………、指示があるまで………、待機しろ……ガッチャ……』

パルは耳につけているヘッドホンを外し、遠くの空にいる鳥の群れを眺めていた。

するとまた無線機から音が入る。

『……ザッ……、こちらランド60(シックスティ)……、ターゲットがまもなくそちらを通過する………、パル……幸運を祈る………』

そして耳をすませば聞こえてくる車のエンジン音。砂ぼこりを舞い上げながら車は段々と加速し、高層ビルに近寄る手前でパルは飛び降りた。

助手席の人狼が前のめりになり、落ちてくるパルを鼻息を上げながら指を刺し悲鳴をあげていた。

運転席の人狼のリーダーは、さらにアクセル全開にしてスピードメーターをMAXにさせた。

それに負けじとパルは腕に装着してある加速装置を起動させてスピードを上げた。

お互いの意地と意地のぶつかり合いのまま、パルは車のボンネットと目掛けて拳を振り下ろした、拳は車のボンネットに衝撃を与えた影響で車は跳ね上がり、車のトランクにぎっしりと詰め込まれていたカカオ豆が外に飛び出で地面に散らばる。

運転席の人狼は目を回す中、そこに遅れてやって来た無線機の声の60 (シックスティ)で、どこかに行こうとするパルを60(シックスティ)が呼び止める。

パルは60(シックスティ)の方を向くと、口元にはチョコレートが咥えられていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ