表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

【起】星の数程

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

これだけ書いてもブレるんだよなぁ……。

兄さんもプロットからブレそうだし、その度に頭抱えて、叫んで、其れでも何とかしてそうな。

妹の簡素なプロットを見た時に思った事。本当にこの子は長編に手を付ける気なのか? である。

長編に手を付けるに当たって大切なのは構成力である。長く続く物語の流れを把握し、どこで山場を作るか。そして其れに向けて登場人物にどの様な動きをさせるか、イベントを挟むか。これが非常に重要になってくる。そして其れを把握する為にプロットが存在している。

初心者程、プロットの重要性を理解していないが、其れは大きな間違いである。話の流れを自然かつ円滑に回す為、相応に作り込まなければ途中で投げ出してしまう。

彼女が作ったのは話の大まかな起承転結でしかない。この起、承、転、結の中でもそれぞれ入れ子構造で起承転結が存在する。より細かく書くならば、同様に起承転結を闔閭する。そこまで綿密に書き留めて、漸く基盤が出来上がる。長編に移れる。

けれども、あのまま当たったら、話の流れが把握出来ずにきっと投げ出してしまうだろう。それこそ、あの時、彼女が未完のまま放り投げた様に。

と、此処まで言いたいことをその場で吐き出そうと思ったが、妹の声に遮られてしまった。そしてそれこそ、あの子の真髄だとも感じた。つまり彼女に入れ込み過ぎたのだ。

彼女には彼女のやり方があって、其れは私のやり方では合わないかも知れない。ずっと教えた通りに従順だったので、あれやらこれやらと指示を出しては来たけれど、それだってあの子に相応しい指導だと、能力を伸ばせる教えだと、一体誰が分かるのだろう。

だから一度躊躇ったのでは無かったか? あの子の創作物に責任がある持てないと。何の泊もない自分には出過ぎた真似だと。

「はぁ……」

そんな気持ちを落ち着かせようと、逃がそうと、思わず溜め息が出る。すると其れを見ていた妹が、申し訳無さそうに頭を垂れる。

「本当にごめんなさい。我儘を言って……。でもこれだけは……」

「わかってるよ……。好きにしなさい……」

星の数程性格がある様に、やり方も異なる。ならば暫く待つことにしよう。彼女がそのやり方が会わないと叫ぶまで。助けて欲しいと願うまで。




言葉では分かりにくい、兄さんのプロット作成。

所謂、ツリー式

大-起

大-承

起承転結

大-転

起承転結

大-結

起承転結

繊細なメンタルを持つお兄様の悩み。


以前其れで失敗してるじゃん!!

其れで投げ出したら前と同じじゃん!!

自分を頼ったのはただのはったりかよ!!

でも人の数ほど教えた方はあるし、自分の前で叫ぶほど、何かしらの策はありそうだよなぁ……。

じゃあ少し待ってみよう。

駄目だったら、また助言出そう。

合ってるかは分からないけれど。


そんな状態。気を揉みすぎて、溜め息が出ちゃう。

前と違って怒ってる訳では無さそう。


本当にガチギレするのは、妹が長篇ほっぽり出して、

『もうやる気ないから。やっぱ長篇クソだわ』

なんて何でもない声で言った場合。

それこそ平手打ちレベルですよ。胸ぐら掴むレベルですよ。

『お前、二度と筆持つな。二度と創作するな。二度と戻って来るな。そして一生お前を軽蔑し続ける』

くらいは悔しげに言うぐらいです。


お兄様は繊細なのです。だから描写も脆く繊細。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ