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第五話です。

ある部屋に連れてこられた。

「そこに座れ。」

やんちゃ者は、冷たく言った。

部屋は、物置部屋のようなもので、教室よりも小さい。色々なものが壁際にある棚に置いてある。棚に置いてある一つ一つのダンボールには、トロフィーやらゼッケンやら数学の教材などなどと書かれていて、綺麗に分けられている。すこし、埃っぽい。それもそうだ。基本的にみんなから忘れられた部屋の一つである。

そして、その部屋の真ん中にパイプ椅子があった。

私は、そこに素直に座った。

「今回は、座って縛りプレイですか?。」

私は、イヤイヤ言う。

「ふっ、察しがいいな。パイプ椅子に座ったまんま縛るんだ。」

やんちゃ者は、息を吐くように笑った。

今回は、座りながらプレイか、、、。帰りたい、、、。

「おい、手を後ろに回せ。縛るぞ。」

「はいはい。」

私は、パイプ椅子の背もたれのところに両手を回した。

その後、ヤンキーは後ろにやってきて縄で縛られた。キツすぎず、弱すぎず。

「よし。足も縛るぞ。」

やんちゃ者は、少し興奮しているように見えた。少し息が荒くなっているように見える。頬は少し火照っていた。

私は、両足をパイプ椅子の足の部分に合わせた。

その後、やんちゃ者は私の目の前でしゃがみパイプ椅子の足と私の足を縛った。

「よし、出来た。はぁ、興奮してきたな。」

やんちゃ者の女性は、頬を赤くして、口物がじんわりとにやけていた。今にでも襲いかかってきそうだ。

「やっていいか?。」

やんちゃ者は、完全に正気を失っているような目をしていた。完全に殴る気満々である。息が荒くなっている。

「まぁ、そのために呼ばれたんですから。あと、優しくお願いしますね、、、。」

「ああ!。」

そう嬉しそうに言って、やんちゃ者は、右手を拳にして私のお腹を殴った。

私のお腹は、やんちゃ者の右拳を受け止めむにゅと沈み、お腹に痛みが走った。

「イッ、、、タ、、、。」

私は、叩くように言った。

殴られたお腹がジンジンする。痛い。しかし、相手だって手加減はしている。当たり前だ。本気の殴りだったら、この頼み事受けるはずがない。

やんちゃ者は、とても嬉しそうである。

「はぁ、最高だな。もっと苦しそうな顔しろよ。おい、苦しそうな顔しろ!。」

そいつは、完全に興奮していた。やんちゃ者の女性は、息が荒く、頬が赤く、少し汗をかいてるようだった。

「こ、こうですか?。」

苦しそうな顔を作った。

私、何してるんだろう。本当に何してるんだろう。毎回思うが、屈辱だなぁ、、、、。

「ああ、そうだ。その顔だ。苦しいか、苦しいのか!。」

やんちゃ者の女性は、すごく嬉しそうに言う。

嬉しそうだな、、。

「はい、、、。」

「じゃあ、怒った顔をしろ。」

ええ。まだ、あるのかよ、、、。今日は、多いなぁ。

「は、はい。こうですか?。」

私は、怒った顔を作ってやんちゃ者の女性に睨んだ。

「はぁ、その顔だ。その顔で、いい。はぁ、いい、、、。睨まれてる感じがいい、、、。さて、、、、なんだ、その顔は?。ああ?。気に食わねぇ顔だな!。はぁ。」

やんちゃ者の女性は、すごく興奮するように言った。

そして、まともじゃないぐらいに、暑そうにブレザーを脱ぎ、そこら辺に捨てた。やんちゃ者の女性は、シャツになった。

「お説教、しないとな?。」

そう言って、やんちゃ者の女性はYシャツのまま思いっきり、右足で私のお腹を蹴り押した。私のお腹は、またむにゅと相手の足に押されて沈み、痛みが走った。それにより、椅子と私が同時に後ろに少し下がる。

「いってー、、、。」

お腹から痛みが広がっていく。くそ、痛い、、、。結構、さっきの強かったぞ、、、。普通に痛いやつだこれ、、。手加減しろよ。さっきと威力が全然ちがう。

息が詰まるように呼吸がしずらい。吐きたくなる気分だ。

私は、痛そうな顔をした。苦しそうに。言っておくがガチの方だ。

「あ、ああ、その顔だ。その顔、はぁ、、いい顔だ!。いい。はぁ、ダメだ。もっと見せろ!。」

そう言って、やんちゃ者の女性は完全に正気が失うよに興奮し、今までとは比べ物にならないほど息が荒くなっていた。頬は火照り、汗もかいている。暑そうにし、私に近づいた。

「ちょっと、手加減して、、。」

私は、苦しそうに言う。

「はぁ、はぁ、その顔、最高にいい。はぁ。」

そう言いながら、やんちゃ者の女性は、座っている私の太ももにの上に真正面に座るように乗ってきた。

私の脇腹は、やんちゃ者の女性の太ももに挟まれている状態だった。とても近い。

ってか、近すぎる。こいつ、今、自分がシャツであること忘れてるだろ。目の前には、大きなお胸があった。

デカいっ!。

改めて見るとデカイな。少し、やんちゃ女の匂いがする。いい香りだった。香水のような濃い匂いではなく、爽やかな匂いだった。そして、その後に、少しムワッとくる熱気がきた。興奮して少し汗をかいているからだ。

はぁ、はぁ、と声が聞こえてきた。

上を見た。

「優気、あんた可愛すぎて無理だ。はぁ、いじめたくなっちまう。」

やんちゃ者の女性は、目がクルクルと回るように興奮していた。正気じゃない。完全に。口は、大きくにやけていた。

「あの、近すぎ、、、。」

胸が目の前にあるため、ある程度ずっと上を見続けた。

近い。

やんちゃ者の女性の些細な息遣いとその吐いた息の熱気が伝わってくる。未だに、私の太ももの上にヤンキーの女性は乗っている。

「もう、ダメだ。はぁ、ダメだよ。優気!。」

そう言って、やんちゃ者の女性は、座っている私を後ろに押し倒した。

急に視界が90度変わった。天井が見えたのだ。

パイプ椅子の背もたれと私の背中は、床に着くように倒れた。

「え?。」

私は、何が起きているのか分からなかった。やんちゃ者の女性も、一緒に倒れてきた。先程まで私の太ももを真正面に座っていたのが、倒れてきたことにより、私のお腹にいた。お腹にペタリとお尻がついている。少し、お腹にお尻の柔らかい感触を感じた。

足は、床にペタリと妹座りのような感じになっていた。太ももと膝は、脇腹から脇まで横を挟むようにしている。生足だ。こんなに近くで女性の生脚を見たのは初めてだ。

そして、私のすぐ目の前、お腹のすぐ上にスカートがあった。こんなのひと風吹けば、目の前に妹座りした、太ももとパンツが見えてしまう。

天井を見ようとすると、血迷ったやんちゃ者の女性がいた。興奮している。目が私の顔をガン見していた。はぁ、はぁ、と荒い息が聞こえる。

「ちょっと、待って!。限度ってもんがあるだろ!?。」

「もう、ダメなんだって、はぁ、限界なんだ。お、お前が悪いんだぞ!。はぁ。」

これはやばい。クソっ。

私は、手にあった縄を解いて、すぐさま、やんちゃ女の両腕を掴んで右に倒した。

「え、」

そう言って、やんちゃ女は右の方に倒れた。

「目を覚ませ、市川。」

私は、呆れるように天井を見ながら言った。足が縛られて何も出来ないのだ。

「はっ!。」

やんちゃ女は、目を覚ましたようだ。

「ご、ごめん。優気。やりすぎた、、、。」

やんちゃ女は、申し訳なさそうに立ち上がり、言った。

その後、足に着いた縄を解いてもらった。

そして、よっこいせと私も立った。

「ごめんな。さすがにやりすぎたわ。」

「まぁ、いいさ。そんな時もある。たまたま、今日がそんな日だっただけだ。」

「あ、ありがとな。」

やんちゃ女は、気まづそうに目を晒しながら言う。先程の興奮してた時のような顔の火照りではなく、

今は恥ずかしくて顔が火照っていた。

「こ、この続きは、また今度にする。今日は、止めておく。」

やんちゃ女は、反省するように言った。

「そうだな。」

私がそう言ったあと、恥ずかしがりながら縮こまるようにトコトコと部屋を出ていった。

「さすがに、あれは、、、やばかったな。」

いや、マジで色んな意味でやばかった。

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