表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

詩「詩人の一生」

作者: 有原悠二
掲載日:2021/12/19

私のことは夢だと思ってください

まぬけな泥棒のように

よごれた手拭いを頭からかぶって

詩について考えているのです

お金を払って不便を買い

必死になって不幸の練習をする

あたまの中に

言葉が浮かんでは見失い

不安のため池

底の見えない泥の中を

やみくもに手探りで

両肘の感覚はとうになく

あぶくのように消えていく

その繰り返しなのです

あさがきて

ひるがきて

よるがきて

過去は未来が決めるのだと

頑なに信じて

いや

そのはずなのですが

まずは謝らせてください

わたしはあなたを愛しています

わたしはあなたを守りたい

真実なんてどうでもいいのです

リアルなんて必要ありません

共に手を取り合って

静かに微笑み合って

幽かな喜びを分かち合って

はるも

なつも

あきも

ふゆも

てのひらに残るのは

言葉の死骸だけなのです

その影に光を当てれば

あなたの涙が恋しいのです

私のことは夢だと思って

どうか夢だと思って諦めて

そうして生きていきましょう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ