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17話
律が僕の事を好き、という海斗の言葉に、思わず目を丸めた。
「……いや、どうだろう。それは無いんじゃないか?」
頭の中で否定をするが、内心そうだったら嬉しいと期待をしていた。
「俺は二人がくっついても応援するよ」
海斗は、僕の目を見ながら言った。とても優しい目をしている。
「僕も、例え、律と海斗が付き合っても応援する」
「俺と律が?」
海斗は、本当に疑問を浮かべるように眉を寄せていた。
「あはは、ナイナイ。律ならもっといい男探すって」
「十分いい男だよ。海斗は」
「そうか?嬉しいな。俺実はさ――」
海斗は言葉の続きを発しなかった。だけど、気分がいいようで、いつもの海斗とは違う少年のような笑顔を常に浮かべていた。
「何だよ。楽しそうだな」
「楽しい。すっげぇ楽しい。また皆でどっか行きたいなぁ」
「そうだな。もうすぐ夏だし、海とか」
僕は律の水着姿を想像した。健康的でスポーティなビキニが似合いそうだ。
「海か、いいな。計画して行こう」
僕の提案に、海斗は即座に乗ってきた。それから海斗も欠伸をすると、据わっている目の奥で僕を見て、黙りこんだ。
「何?何かついてる?」
僕は自分の頬や、鼻の頭を触った。海斗は眠たげな声を出した。
「何でもない。ちょっと、そっち行ってもいいか?」




