―第3話―主の存在の気持ち―
懐かしい感情が“自分の中”に伝わってきた…。
7月1日18時ちょうどに…
あっこれは身体の『主』のお腹の中だ…
“暖かいけど早く出なきゃ”
“ちょっと苦しいし…早く出なきゃ…”
“じゃないと時間が無いよ”
“ママと居れる時間がないよ。”
“ママは女の子が欲しいんだよね?だけどママ…違うの…ごめんなさい…ママの前では『女の子』で居るの…”
“いっぱい悲しめる人生送ってしまったら…ママは泣いちゃうと思うけど…許してくれないって分かるけど…許して”
“?…ママ…その約束したら許してくれるの…?”
『お父さん…?泣かないで?私が居るでしょ?』
あの時の約束…
『お母さんの為にお父さんを泣かせたくないの…だからママね…少し身体借りたいの。だけど同時にね…違う人も入ると思うの…“魂”とかとは違う…難しいの…まだ小さい身体じゃ分からなくても…“その日”が来てしまったら…そしたら今度は…あなたがパパを傷付けてしまうのに…自分勝手でゴメンネ?でも………』
あー…記憶―…?
『主』も覚えていたのに忘れた振りしていきてたんだよね…?
何で『身体の主』が言わなかったか分かるよ……『信じてもらえないからだよね?』………頭が『おかしい娘』って思われたくなくて………隠して生きて居たんだね…。
“真実”を隠して全て背負い込んで、いつも“お父さん”に会わないように終電で帰って居たんだね…?
“説明”何てしても不可能何だよね……。
『いっぱい傷ついたんだね…いっぱい人混みの中でも“本当の居場所”探してたんだね…』
どんなに泣いても叫んでも、それは『主』の凶器とか恐怖だったんだね……。
『主』いつも望んでたもんね…
『大切な思い出だけ残して消えたいって…記憶喪失に成りたいって…。』
何にも分からないで…寝て居た私を許して?
『主』はいつも最後には自分で話した言葉攻めるよね…いつも一緒に居たのに…でも私(鍵)じゃなくてもう主の中の『人間』で…主は気持ちや過去を忘れて…だけど“違う人”に沢山押し付けて生きてきて、いっぱい違う人達も苦しかったよね…?
本当は…目に見える大切な『モノ』程嫌で…目に見えない『モノ』が欲しいのに手に入らなくて…
どうやったら、身体の主が
“本当の全ての主”に成れるのかな…?
もぅ居なくなってしまって、記憶だけ置いて逝かれても…私達は何も結局出来ないよ…?
ねぇ…何で“怒り”よりも“悲しみ”がこんなにも溢れ出すのかな?
“主”は何も悪くないよって言ったら、どんどん塊に成って消えてしまうの?
私達みたいに“鍵”に成って、同じ事を繰り返し演じて生きていくの?
無理して生きていかなきゃそんなに駄目なの?
ねぇ本当な身体の“主”の願いを叶えたいよ…。
それは『死』では、ないんだけど…ただ1人で行きたい場所が有るんだよね…?
人の温もり知らないから、私も主も愛し方も知らない奴だけど、あの時一番
『居場所』とか泣きながら探してたんだね…。
“仕事をしなければ生活出来ない。追い出される。”
『仕事すれば認めて貰えて存在の意味とか答え出るなら働くよ』って………主いっぱい働いてたんだよね。
ただ“居場所”を確保する為だけに…。
でも壊れちゃったんだよね
“居場所”が結局見つからないで…でも、これは当たり前の様に人間なら一度は思う事だと私は思うよ?
(居場所の意味)
ただ主が“繊細で傷つきやすい時期”だったんだよ…?
でも主の夢は叶えさせるからね?
それまで、おやすみしてて?叶えたら帰って来てね…?
17歳の鍵より。