真っ赤なスカーフ
またまた遅れてしまいました、すみません‼
1989年2月24日 大喪の礼
午前9時35分、昭和天皇の霊柩をのせた轜車は皇居を発ち、新宿御苑への長い道のりを、沿道にならぶ人々に見送られて進んだ。その中には〈鬼姫〉と〈禰宜〉の姿もあった。
「裕仁の時代が終わり、新たな時代の幕が開く、といったところか。憐れな男だ、臣民を思いながらも何も為し得ず、挙げ句自国の誇りどころか自らの信用すら回復できなかった。無念だろうな、自分が、自分を慕う者が正当に評価されるのを見届けぬまま逝くのは。」〈禰宜〉は通り過ぎる葬列を眺めながら、そう呟いた。
「おぬしにはそう見えたか。」〈鬼姫〉は感情を感じさせないような瞳で〈禰宜〉を見上げた。
「妾にはそうは思えぬな。この人の壁を見よ、これだけの者があやつの死を悔やんでおるのだ。民にここまで慕われて、何も為せなんだとは言えぬじゃろうて。少なくとも民に希望を与えておるではないか。為政者としてそれ以上の喜びがあるものか、妾はあのように民に惜しまれて死にたいのう。.....なんじゃ?」〈鬼姫〉は呆気にとられたように自分を見つめる〈禰宜〉を睨んだ。
「.....まさか、色狂いのあんたに政を説かれると思わなくてな。てっきりそんな能はないとばかり...。」
「言って良いことと悪いことがあるぞ、若造が。...まぁ、己のすべてを知るのは己のみじゃ。よく知らぬくせに何やらと罵る者など捨て置けば良い。今の戯れ言は無知ゆえのもの、泥んでなどおらぬよ、妾は。」〈鬼姫〉は涙目でそう言った。
ーーーー十分気にしているじゃないか。
「いや何だ、すまんな。」〈禰宜〉がそう言うと、〈鬼姫〉は満面の笑みを見せた。相変わらず表情がコロコロと変わって心情が読み取りやすい。
ーーーー確かに命の奪い合いに向かない性格だ。翁が一時反対したのも頷ける。
葬列はしとしとと雨の降るなか、葬送曲「哀の極み」に送られた。その雨は、まるで天が泣いているかのようだった。
※
ココナは美しい音色を耳にした。といってもそれは微かな音であったが、ココナの気を引くには十分であった。そんなココナの心を感じ取ってかモトは音もなく静かに止まった。ここ岩本山公園では、2月の下旬ということもあって梅が満開であったが、生憎の雨等の理由で人の足は途絶えてしまっていた。だからココナとモトはすぐに音の主を見つけることができた。梅の木の下でヴァイオリンをひくその女性の姿はさながら絵画のようだった。彼女が弾くのは「悪魔のトリル 第3楽章」。演奏至難ともいわれるこの曲を美しく奏でる様は、彼女を濡らす憂鬱な雨でさえ大地に癒しを与える慈悲を持つかのように錯覚させる。
「綺麗....」
ココナをしてそう言わしむるほど目の前の情景は、否、目の前の女性は美しかった。その美しさは、幾年月を経ても人外じみた均整を称え続けるココナの肉体とは対極の、自然さと儚さに溢れていた。
ココナの一言によってその一瞬の美は終わりを告げた。それでもやはり、目の前の女性は美しかった。
ーーーー私が店で一番良くできた人形なら、あの女はその店の看板娘ってところかしらね。
ココナは女性の美しさをそう例えた。自分を人形に例えたのは、自らを美しいと評価する反面女性としての魅力がないととらえたためである。ココナは先々週の一件からまだ抜けきれていなかったのだ。彼女に愚痴りあえるような友人がいれば話は違ったかもしれないが、ココナにいるのは純真無垢な運び手だけである。独り身の女の愚痴を子供に聞かせるというのもココナには少々憚られるものがあったのだ。
「あら、聴いてくださってありがとう。とても他人に聴かせられるような出来ではないでしょうけど、お気に召していただけたかしら?」
「とんでもない、あれで不出来なんて言われたら私なんてどうなっちゃうやら。」
「フフッ、お上手なのね。」
「そりゃぁ21年も生きていれば身に付くわよ。」ココナがそう言うと、女性はココナの頭に伸ばしていた手を引っ込めた。
※
女性の名前は篠崎眞実子、歳は19。孤児院に勤めているそうだ。趣味はヴァイオリン。ココナがバイクで旅をしていると話すと、ぜひうちに遊びに来て欲しいと言われた。何でも、子供の内の1人が「仮面ライダー」の熱狂的なファンで、将来自分もバイクに乗りたいと話しているそうだ。
ーーーー仮面ライダーとバイク乗りは違うのだけど...
そうも思ったが、マミコが別に旅のあれこれを話すだけでいいと言うのでそれならばと快諾した。
「ただいま帰りました。」
「お帰りなさい、あら、その子は?」
「こちらは神有月晄々奈さん。バイクで旅をしているんですって。」
「へぇそうなの~。と、いうことはアキラちゃんね。ちょっと待ってて。」
マミコを出迎えた老齢の女性はそう言うと奥に消えていった。
ーーーーアキラちゃん、か。どんな子だろ?
仮面ライダーが好きだと言うのならまず間違いなく男の子なのだろうが、ありきたりな名前なのでイメージができない。ココナはどんな子が来ても驚かないつもりでいたが、先程の女性がつれてきた子供にココナは驚いた。アキラちゃんは女の子だったのだ。
「ねぇどこどこ?どこにライダーがいるの⁉」アキラは相違って辺りを見回した。マミコが「この人よ。」とココナを指し示すと、アキラは怪訝な表情をした。
「うっそだー。こんなちんちくりんがライダーな訳ないよぅ!」
「ちんッ...!あ、貴女だって私とそう変わらないじゃない!」
「あたしはこれからぐんぐん成長して、マミ姉みたいなナイスバディになるんだもんねーだ。」
「こら、あっちゃん、初対面の人にそんなこと言っちゃダメでしょ。それにココナさんは21歳、私より年上なのよ。」
「ココナでいいわよ。アキラちゃん、そんなに信じられないなら私のバイク、見てみる?」
「うっわぁ!こんなバイク見たことないや、かっこい~‼」
ココナたちが今いるのは孤児院の入り口に程近い庭。他に止める場所もなかったのでここにモトを止めていた。アキラはココナに向き直ると、ペコッと頭を下げて
「さっきはちんちくりんなんて言ってごめんなさい。」
「わかればいいのよ、わかれば。それより、かっこいいでしょう、このバイク。」
「うん!何ていう名前なの?」
「終焉の運び手っていうのよ。」
「なんだかよくわかんないけどかっこいいや!ねぇココ姉、一緒に仮面ライダーごっこしよう?」
「こ、ココ姉?」
「ココナ、だからココ姉。だめ?」
「別にいいけど。」ココナがそう言うと、アキラは軽い足取りで建物の中に入っていった。その背中を見送っていると、不意にマミコが口を開いた。
「あの子いつも年下の男の子の面倒を見ているのよ。仮面ライダーごっこをするときはいつも怪人役を進んでやってあげるらしいの、本当は自分がライダー役をやりたいでしょうに。でも、私達もあまり詳しくなくって。だから私からもお願いします。あの子と遊んであげてくれないかしら?」
その問いかけに、ココナは
「勿論、はじめからそのつもりよ。」と答えた。
※
「リボルケイン!てやぁぁぁ!」
「ウグッ!やられたー。」
「ダメだよココ姉。ココ姉は今ガイナギスカンなんだから、『RX!私の負けだ...。お前と戦えたことを誇りに思うぞ...!』って言わなきゃ!」
「そ、そうだったわね、ごめんなさい。」ココナは『仮面ライダーごっこ』がこんなに設定のこった遊びだとは思っていなかったので、終始アキラに振り回されっぱなしだった。それでもアキラは満足したらしく、今はその場に腰を降ろして談笑をしていた。
「そうだココ姉、ブラックライダーって知ってる?」
「ブラックライダー?ライダーBLACKじゃなくて?」
「うん!仮面ライダーはテレビの話だけど、ブラックライダーは最近話題になってる噂だよ。黒いバイクに乗った、黒いドレスの女の子がいるんだって。きっとその子も何か悪いやつらと戦ってるんだろうなぁ。」
「そうかもしれないわね。...会いたい?」
「うん!」
ーーーーもう会ってるわよ、多分
噂というものは本当にすぐ広がるらしい。ココナは人目につかぬ場所、時間を心がけていたのに、初めて訪れた地で自分の噂を聞いたのだから。
「遊んでくれてありがとう。ほら、この子の満足そうな顔。」マミコは寝息をたてるアキラを撫でながら、ココナにそう言った。
「タエさん、大喪の中継、見てきてくださって構いませんよ。みんなお昼寝だし、私1人でなんとかなりますから。」
「あら、いいの?じゃあお願いしていいかしら。」
二人きりになったココナとマミコは子供たちが寝ている間互いの話をした。ココナはマミコに神坂奏人という男を探していると言った。自分の過去を探しているとも。さすがに<天使>の事については話さなかった。マミコはいづれも知らないようだった。だが、ココナの様な髪の色の少女は珍しいから、きっとどこかに知っている人がいるだろうと言った。マミコは孤児院の日常を話してくれた。子供たちにヴァイオリンを教えていること、子供たちそれぞれの事。特に、アキラについての話はとても盛り上がった。
「あの子ったらこの前まで放送自粛があったでしょ、あの時『みんなが困ってる!』って言ってテレビ局に電話を入れようとしたの。それを止めたら、『天皇って悪い人だね。みんな楽しいテレビが見たいのに...』って言ったのよ。」
「フフッ、アキラちゃんなら言いそうね。」
「だから、『天皇は素晴らしい人よ、みんな彼の事が大好きなの。だから、亡くなられたことがとても悲しくって、新年を喜ぶ気になれないのよ。』って言ったら、あの子『わかんないけど分かった‼』って言ったのよ。」
そんな会話をしているうちに子供たちが起きはじめ、二人きりの時間は終わりを告げた。ココナはアキラと一緒に男の子たちと仮面ライダーごっこの続きをやった。今度は沢山の子が一度に主役になれるように『10号誕生!仮面ライダー全員集合!!ごっこ』だった。相変わらず凝っているなぁ、とココナは思った。最初の方こそ頑張って参加していたのだが、途中からうまく参加できないので観賞に徹した。すると、何人かがそれに追随し、気づけばみんなでアキラたちの演劇を楽しんでいた。これが孤児院の日常なのだと、ココナの隣で観ていたマミコが教えてくれた。
「私はそれが結果的に善行になっても、暴力に訴えてはいけないと思うの。だから、仮面ライダーも戦隊ヒーローもあまり好きではないの。あくまで個人的な話の上でだけど。」
「確かに、こういうものは“悪”を虐めるのを助長する危険性は孕んでいるわ、でも、私は好きよ。それに、どうしても衝突が避けられないことってあるもの。」
「ガンジーはその衝突も避けたわ、非暴力を訴えることで。まぁ、センセーショナルさには欠けるけど。」
ーーーーそのガンディーも“凶弾”に倒れたのよ
「そうね。」ココナは議論をそこで終えることにした。“暴力のない世界”なんて夢物語だとは思ったが、否定する気など無いし、何よりその夢を見てみたい、と心の隅で感じたからだ。
ーーーーきっと、その世界に兵器はいないのだろうけど。
ココナは優しい大人たちに見守られてすくすくと育つこの子たちに、素晴らしい未来が訪れることを願った。
※
「ココ姉、起きてる?」ココナが目を開けると、視界一杯にアキラの顔が映った。
「どうしたの?」
「一緒に来て。」アキラはそう言うと外に出た。ココナもそれについていった。そこには
「じゃーん、あたしの宝物!」ガラクタの山があった。
「廃材置き場で見つけてきたの。ねぇ、なんだと思う?」ガラクタ、とは言えないので考える。
「あ、バイク?」
「その通り!ただ、適当に部品を拾ってきたはいいものの、組み立てとかなんとか全然わかんなくて。ココ姉ならできるかなぁって思ったんだけど、どう?」
「うーん、わからないけど、やってみようか?」
「やった!ありがとう!」
ココナはその日からバイク製作を始めた。一夜だけのつもりだった居候を一週間続けることになったが、骨組みやら何やらはかなりの仕上がりになった。後は画竜点睛、エンジンである。もうパーツは組み上がっている。ココナはあることを行おうとしていた。精神を集中させ、窪みを作ったところに触れる。しかし、なんの反応もない。
ーーーーモトのようにはいかない、か
ミーンミンミン...ミーン
「セミ?どうして、今は冬なのに。」ココナが振り返る前にそれは襲いかかってきた。
「ココ姉、でぇきたぁ?」ココナはアキラに押し倒された、様子がおかしい。セミの音もやまない。
「アキラちゃん、今日はもう遅いから、部屋に戻って寝てなさい。」ココナがそう言ってもアキラは抱きつくのをやめない。その時、鋭い針のようななにかがアキラの頭に突き立てられた。ココナは間一髪で身を翻したので、アキラに傷はなかったが、針はココナの脊髄に深々と突き刺さった。
「はうぅぅぅッ!!」突如ココナの全身を悪寒が襲った。全身の毛が逆立つと言うよりは、内臓を手でわしづかみにされたあと、引きずり出されるような感覚。
ーーーーなに、か、吸われ、てる...!
ココナは立ち上がろうとしたが、下半身が痙攣して動かない。
「ココ姉‼」アキラの目に光が戻っている。鮮明になった脳が、今の非日常を必死受け入れようとしている。「大丈夫⁉今そっちに...」「駄目‼」ココナは叫んだ。「私は大丈夫だから、早く逃げなさい‼」
その時、繁みから一台のバイクが飛び込み、ココナの上を掠めとんだ。腰から針が抜け、下半身に力が込められるようになった。ココナは立ち上がると、前方に倒れている怪物を睨みつけた。
ーーーー変態‼
紅い閃光が走り、怪物の全身像が浮かび上がる。その姿はまさしく蝉だった。両足は自重を支えるためにだけあるのか細く、口が異常に発達して蝶のようになっていた。“蝉男”はその口をからだの中にしまうとココナに向き直り、こう言った。
「ノウ、ヲ、ヨコセ。ノウヲ、クワセロ」
“蝉男”の狙いは脳だった。ここに来るまでも、もう何人かの脳を吸い尽くしているのだ。
ーーーーまさか、アキラちゃんも...
アキラのいたところ見ると、もういない。先程の反応からしても、吸われているようには見えなかった。
ーーーーこいつを野放しにするわけにはいかない
ココナは“蝉男”に飛びかかった。“蝉男”はそれを避けると、1対だけ反対向きについた足を木に引っ掛けた。
ミーンミンミンミン
“蝉男”が羽を震わせる。本来求愛のために行われるその行為は、全く別の効果を生み出した。
「あうぅッ!」ココナの耳はミンミンゼミの声の様なその音に潜む特殊な波長を聞き逃さなかった。がゆえに苦しんだ。なんだ、この音は?まるで人を操らんとするような...
ーーーーまさか⁉
ココナは後ろを振り返った。そこには孤児院の人々が並んで立っている。その中にアキラもいた。皆目が虚ろだ。その全員がココナを羽交い締めにした。ココナは身動きがとれなくなる。今のココナなら、優しく胸に触れただけでその手は心臓を刺し貫いてしまうからだ。勝利を確信したかのように音を強める“蝉男”。その口が開き、中の管がココナめがけて飛んできた。
「あ...」管は外骨格の間接部から体内に入り込むと、ココナの脊髄に侵入、脳へと到達した。
ーーーー今!
ココナはエネルギーを解放し、管づたいに“蝉男”に流し込む。たちまち“蝉男”は炎に撒かれ、灰と化した。その後正気に戻った皆にバイクは発見されてしまう。
バイクはココナとアキラの願いを込めて『|一縷の可能性(レイ=オブ=ホープ)』と名付けられた。結局バイクは動かなかったのだ。
※
「ココ姉、これあげる!」翌日、ココナが孤児院を後にしようとすると、アキラが指ぬきの白いグローブを渡してきた。
「ありがとう、大事にするわ。」ココナはアキラにそう言った。そして代わりに、自分のしていた黒いグローブを渡した。アキラはお礼を言って、ココナにそっと耳打った。
「ココ姉がブラックライダーだったんだね。みんな覚えてないみたいだったから、あたしと二人だけの秘密だよ。」ココナはそれに微笑んだ。
「ねぇココナ、あの...バイクの乗り方って今度教えてもらえる?」マミコはココナにそう言った。どうもこの一週間、アキラはマミコを説得していたらしい。ココナは苦笑して、教習所で教えてもらえばいい、と言った。マミコはその事を失念していたらしく、耳まで真っ赤にして「あの、ありがとう、それじゃあ。」と小声で言った。
ココナはモトに跨がり、エンジンをかけた。2ストロークの小気味良い音が響き、バイクは走り出す。すると、見送りの中からアキラが飛び出してきた。いつもの仮面ライダーごっこ用の衣装だ。アキラは首に巻いたスカーフを外し、手に持って振った。
「絶対、また来てねー!」ココナは答えなかった。けれども、その声が届いているとアキラは確信できた。
「お姉ちゃん...、ライダー‼」ココナはその呼びかけに左手をサムズアップした。アキラはしばらく満面の笑みで立ち尽くしていた。
時は少し遡る、<鬼姫>はある人物に連絡を入れていた。
「そうじゃ、下位種の流入を中止してほしい。あれは宿主の内面を反映させるじゃろう?それがよからぬ作用を生み出しておるのじゃ。」
『そうか、ならば近いうちに私もそちらへ向かおう。我等の新たな移住地だ、その様な不具合は計画に支障をきたす。お前の望みとは逆になるが、最悪〔浄化〕を行う必要もある。』
「あぁ、そうじゃな。ではな。」通信を切った<鬼姫>の顔は冴えない。本来は温厚なはずの下位種が凶暴化する。自分は聞いたことがないが、現場ではよくあるのかもしれない。<鬼姫>はそう思った。
「心の闇か...。胸騒ぎがするのぅ、悪い予感でなければ良いが。」その言葉は夜の闇に紛れて、誰の耳にも届くことはなかった。
私の中で大人といえば、女性は16歳以上、男性は18歳以上だと思っているんです。男性の方が精神の成熟が遅いらしいので(そう思ったら、結婚可能な年齢も納得できると思いません?)。高校生からはもう大人で、独り暮らししたり、仕事したりして...といった風に考えていました。毎年テレビにセンター試験を受ける高校生が写し出されたりして、小さい頃はそれをみて大人だなぁと思ったり。
そんな私もセンター試験に行ってきました。結果は、聞かないでください(涙)。子供の頃見たセンターを受けるお兄さんお姉さんと今の自分を照らし合わせて、なんというか、あぁ私はもう17にもなるのに大人になれていないなぁって感じて。これは親が自分を甘やかして育てたからだって手前勝手な逆恨みをしながら、こんな私なんかに愛をくれてありがとうって試験と全く関係ないところで感極まってました。
お父さん、お母さん今まで育ててくれて、改めてありがとう。それと、勉強一筋って言いながら隠れて小説を書く私を許してください。
許されなくっても書くんですけどね。(というか見つかること自体ヤバイので、ここの事を教えるつもりもありません。まだまだ書いていたいですから。)。
親に迷惑ばかりかけるふつつか者のツンデレ娘ですが、これからもどうぞよろしくお願いします。
次回「御使い」 お楽しみに!
※この作品はフィクションです。実在する人物、団体とは一切関係ありません。