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究極のカオスリング   作者: I.A. Janovit
18/27

レイヤー17

「こうして、七つの指輪はついに“選ばれし者たち”の手に渡った……。

ゼヴ――想像の指輪の継承者だ。

そして彼が身につけていたその指輪こそ、今、お前が持っているものだ」

金色の光の粒子は再び姿を変えた。

だが今度は、すべての像がそれぞれ異なる色を放っている。

俺はごくりと喉を鳴らし、指先にある指輪へと視線を落とした。

それは、まるで呼応するかのように、かすかに光を宿している。

「残る六人――

影の力を継いだリン、

霊魂の力を持つヴェックス、

元素を司るヴェイル、

巨人の力を受け継いだダックス、

そして、装甲と武器の力を持つオリオン。

最後に、自然の力を継承したセレスティアルだ」

光の粒子によって形作られた七人の勇士たちに、俺たち三人は思わず息を呑んだ。

「だが――誰も予想しなかった。

闇の指輪もまた、自らの継承者を見つけていたのだ」

金色だった光は、突如として暗く染まり、まるで嵐に吹き荒らされるように激しく渦を巻く。

「それが、ルグレス。

強靭な肉体を持ちながら、心の奥に深い闇を宿した青年だった」

「その瞬間、再び戦争が起きた。

均衡を守る七人の継承者たちと、闇の指輪の継承者――ただ一人との戦いだ」

俺たちの前に映し出されたのは、想像を絶する戦場と、ルグレスの放つ凶悪な力。

「七人は追い詰められた。

そしてついに、全ての力を解放し、ルグレスを封印するという選択をした」

「ルグレスは封じられ、闇の指輪の行方は誰にも分からなくなった……

だが――」

空気が張り詰める。

「誰もが思いもしなかったことが起きる。

闇の指輪の力が、リンと一体化したのだ……」

アルヴィナは思わず口元を押さえ、

ベニーは身を乗り出すように見つめ、

俺の胸には次々と疑問が湧き上がっていた。

「その後の展開は、もう分かるだろう?」

ベニーの父は、俺たちを順に見つめる。

「その通りだ。

二度目の兄弟戦争が起きた。

だがその前に、リンはヴェックスを取り込み、封じ、その力を奪った。

闇の道を歩む“二つの指輪”が誕生したのだ」

「その後、どうなったんですか?

リンとヴェックスは……?」

俺は堪えきれずに問いかけた。

「ルグレスと同じだ、カエリン。

封印された」

そして、ベニーの父は続ける。

「その勝利の後、偉大なる王の長子――ゼヴは、極めて重い決断を下した。

この世界が存在し続ける限り、封印はいずれ解かれてしまう可能性がある、と」

その瞬間――

強烈な振動とともに、再び光の粒子が溢れ出し、ベニーの基地全体が揺れた。

「定められた領域を基に、ゼヴは全力をもって六つの新たな並行世界を創造した。

それぞれは互いに結びつき――

その中の一つは、闇の指輪に支配された者たちを収容するための、特別な世界だった」

古書は、静かに閉じられた。

「それ以降の記録は存在しない。

スーパーノヴァ・クランの研究者たちも、残る指輪の行方を突き止められていない」

ベニーの父は首を振り、本をしまうと、ゆっくりと腰を下ろした。

「そして、今お前が身につけているその指輪……」

彼は俺の指を指した。

「それは、ゼヴの指輪だ。

私は当初、他クランの遺物――医療用の装置か何かだと思っていた。

だが、それは誤りだった」

彼の手が、俺の肩に置かれる。

「それは、並行世界すべてにおいて“最強の秘宝”だ」

「まだ確証はねぇけどな」

ベニーが目を輝かせる。

「これは後で、徹底的に調べる価値がある」

「……正直、まだ理解が追いつかないわ」

アルヴィナが小さく呟く。

「並行世界とか、クランとか……現実感がなさすぎる」

「それでいい」

ベニーの父は静かに言った。

「だが、これだけは覚えておいてくれ、カエリン」

彼の視線が、真っ直ぐ俺を射抜く。

「その力の指輪を、魂のすべてで守れ。

おそらく――

多くの者が知らずにいる真実を知るために、これが“お前の運命”なのだ」

より一層熱意を持って活動していけるよう、皆様のご支援をよろしくお願いいたします。

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