表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/5

第三章:小さな一歩

週明け、健太は決意を新たにしていた。彼は、却下された企画案を、佐藤のアドバイスを元に見直し始めた。ターゲットを若年層に絞り、まずは自社のオンラインストア限定で、SNSと連動した小規模なキャンペーンを実施する。費用は抑え、効果測定を徹底的に行う。


「これなら、大きなリスクはないはずだ…」


健太は、再度佐々木課長に企画を提案した。最初は渋っていた課長も、健太の熱意と、リスクを最小限に抑えた具体的な計画に、渋々ながら「…まあ、お前の小遣いの範囲でやるなら、好きにしろ」と、黙認に近い形で許可を与えた。


小さな一歩だったが、健太にとっては大きな前進だった。彼は、同期のデザイナーや、後輩のSNS担当者を巻き込み、秘密裏にプロジェクトを進め始めた。限られた予算と時間の中で、彼らは知恵を絞り、協力し合った。


キャンペーンが始まると、健太は毎日、食い入るようにアクセス数やエンゲージメント率、そして売上データをチェックした。最初は微々たる変化だったが、徐々に反応が出始めた。ターゲット層からのコメントが増え、オンラインストアの売上も少しずつ伸びていった。特に、協力してくれた料理研究家の投稿が「バズった」日は、売上が急増した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ