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イノセント・キングズ  作者: 神木理玖
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第二話-3 二人の関係 その三

※文中に成人年齢の描写が出てきますが、この国では十六歳で成人を迎える設定です。

 夕方。お母様からの連絡通りに家具屋さんを迎え入れた僕たちは、家具の組み立て及び設置終了後のティータイムを楽しんでいた。

 宣言通りいつもより一時間程早く起床し、身支度が済み次第、昨夜降ろしておいた棚の物を全て一旦物置部屋へ避難。これを無事終えて、家具屋さんへの気持ちばかりのお土産を準備し終えた所で玄関のベルが鳴った。

 ベルジェ様たちには主様から話をしてくれたようで、客室に待機して下さっていた。不便をおかけしてしまって申し訳ないが、ご了承頂けて何よりだった。

 少しばかり紅茶を飲みながら談笑した後、手土産を渡して家具屋さんたちを見送る。感謝の意を伝えるついでに、お母様のことも任せた。彼らはお母様の手配で駆けつけてくれた家具屋さん。お金もお母様の方に支払っているし、その回収もあってこの後もお母様の家へ向かうと言っていた。僕らの挨拶に彼らは豪快に笑いながら、楽しそうに街の方へ爪先を向ける。


「──さて、僕らもそろそろ失礼するよ」


 と、家具屋さんたちが前に向き直った丁度そのタイミングを狙ったかのように、後方からそんな声が聞こえた。声の主は言わずもがな、ベルジェ様だった。


「ベルジェ様!」

「お、お前らも帰るのか」


 主様も振り返る。ベルジェ様は「ああ」と頷きながらハットを深く被った。


「あまり長居しても悪いからな。ま、僕はまだいてやっても一向に構わんが!」

「まだお仕事が残っているんですから、帰りますよ、坊ちゃん」


 ベルジェ様の言葉に、後ろで荷物を抱えたクシロムさんが反論した。


「うるさい!お前に言われなくとも分かってるよ!」

「どの口が言っているのか……」

「おい、聞こえてるぞ!」


 言い争いが絶えない二人。しかしそこで、ベルジェ様は何かを思い出したように主様の方へ振り返った。


「そうだ、リン。パーティに関することだが、準備もあるから二日前ぐらいに僕の家に来てくれ。パーティ用のタキシードやら何やら、必要な物はこちらで用意しておく。その他、何か必要な物があれば連絡をくれ」

「分かった。悪いな、世話かけて」

「構わんさ。ルーシーの分も用意しておくから、そのつもりで」

「ありがとうございます!」

「いいってことさ。また何かあれば僕からも連絡する」


 よし、言い残したことはないな──ベルジェ様は指を折り数えながら確認していった。そしてそれが終わると、「では!」と家具屋さんと同じ方向へ足を踏み出した。

 絶賛喧嘩をしていた二人だが、不思議と意思疎通はしているようで、クシロムさんは流れるような動作で僕たちに頭を下げ、ベルジェ様の後に付いて行った。こうして嵐のようにやってきた友人たちは去り、再び静けさを取り戻したのだった。




 家具屋たちの後を追うようにしてエリンズたちの家を出発して数分後──住人たちが家の中へ戻った頃合いを見て、ベルジェは隣を黙って歩く従者の袖を引いた。


「おい、ロム」

「……どうされました、坊ちゃん?」


 クシロムが顔を向ける。ベルジェは突然足を止めたかと思うと、珍しく目を丸くして見るクシロムの方へ両手を伸ばした。


「疲れた!だっこ!」

「……!」


 クシロムの目が更に大きくなる。そして次に眉間にしわを寄せた。


「……私、荷物を持っているので」

「だっこ」

「……子ども扱いされたくないんじゃありませんでした?」

「だっこ」

「……二十──」

「だ・っ・こ♡」

「……」


 見るからに嫌そうな顔をするクシロムに、ベルジェは満面の笑顔で圧をかける。その様子に、しばらく粘っていたクシロムも諦めたようで、ため息を吐きながら荷物を片手に持ち替え、もう片方の腕で主人を抱えた。


「ほらほら、遅れてるぞ!前のヤツらにちゃんとついて行け!」

「分かっていますよ……結構重いんですからね……」

「うるさい!さあ歩け、ロム!」


 ベルジェが声を大にして号令をかける。クシロムはそれにさらに顔を歪めたが、すぐにベルジェは声を抑えて囁いた。


「こっちの方が話しやすいんだ、我慢しろ」

「……」


 クシロムは主の意図を汲み取り、押し黙る。ベルジェはニンマリと笑みを見せた。


「何か収穫はあったか?僕の方はまあまあ上手くいったぞ」


 嬉々として話すベルジェ。クシロムも、無表情を変えることはないもののはっきりと頷く。


「私の方も、一応確認はできました。坊ちゃんの予想通りでした──」



 時は遡り、昨夜遅くのこと。


「無事仕事が済んで良かったですね、坊ちゃん」


 エリンズたちとの相談のあと、用意された客室に入ったベルジェとクシロム。作業の手を止めぬまま、クシロムは口を開いた。ベルジェは本来の成人男性の姿に戻り、細長い手足を大人用のナイトウェアに通していた。声をかけられ、意識のみを従者の方へ向ける。


「そうだな。ルーシーの同行は最終手段のつもりだったが、案外素直に頷いてくれて助かった」


 先程の幼い声とは一変、落ち着きのある声で答えるベルジェ。クシロムは主に近付いて正面に回る。


「しかし、王妃殿下以外の方々はエリンズ様に対してどうお思いなのでしょうか?どこか閉鎖的で、あまりお話をお伺いすることがありませんが」

「さあ?僕もあまり関わったことがないから、細かいプロファイリングは出来ていないんだ。まあ少なくとも、国王陛下はリンの存在に対して否定的だろうけどな」


 クシロムはベルジェのナイトウェアのボタンを留める。それを待っているベルジェは顔を歪ませた。


「全く、国を治める権力者が家族という身近なものを疎かにするとは。勝手に問題を抱えているならまだしも、『高貴な存在』までも巻き込むとは随分と身勝手なものだ」

「……」


 『高貴な存在』──その言葉が引っかかったクシロムはナイトウェアの襟を整えながら応える。


「ファルシエ様のことですか?」

「決まっているだろ。あんな扱いをして、本来ならば十分不敬に値する」


「……しかし、エリンズ様は離脱したとはいえ王族の方。ご家族の問題に巻き込まれるのは如何なものかと思いますが、ファルシエ様がエリンズ様に服従するのも当然のことかと──」


 そこまで言いかけて、口と手を止める。ベルジェが話を遮るようにクシロムの手を握ったのだ。ベルジェはさらに手に力を込める。


「──クシロム」

「……はい、どうされました?」


 クシロムが怪訝に尋ねる。ベルジェは握った従者の手を引く。


「混血の吸血鬼と血を吸われた人間の関係について述べてみろ」

「……吸血鬼と人間の間には『特別な絆』ができ、それを純血の吸血鬼たちのような主従関係に当てはめる者たちも多い、というものですか?」

「そう、それだ」


 軽く微笑むベルジェ。しかしその目は全く笑っていなかった。


「しかし、その言葉は不十分なんだ。いや、語弊があるというべきか、不適切というべきか」


 言葉を続けながら、手を握ったのとは反対の手を相手の首元に伸ばす。


「確かに吸血鬼と血を吸われた人間は主従関係に結ばれる。ただし、ただの主従関係ではない──」


 ベルジェは抱き寄せるようにクシロムの首元に顔を近づけた。そして静かに──牙を剥く。


「血を吸われた人間は吸血鬼の眷属になる。それが絶対のルールだ」


 ベルジェはクシロムの首筋に噛み付いた。痛みに耐えるクシロムの口から小さな声が漏れる。数分後、ベルジェがそっと牙を抜くと、クシロムはその場で膝から崩れ落ちた。

「人間が吸血鬼の主人になるなど有り得ない。僕たち『高貴な存在』を、たかが人間の階級制度で縛ることなど、到底出来ないんだよ──」


 そう言って再び笑みを零す。ベルジェは未だ握り締めていた手を引き、力の抜けた従者の体を抱き寄せた。


「いいかい?あの二人の関係には絶対に何か裏がある──それを探るのが、今回の訪問の最優先事項だよ」


 従者の耳元で作戦を囁くベルジェ。クシロムは朧げな意識の中、ベルジェからの指示に静かに頷いた。




 そして、現在に至る。


「ふふふ、聞かせろ」


 ベルジェが子どもらしからぬ、怪しげな笑みを見せる。クシロムは目を向けないながらも、促されるままに口を開いた。


「エリンズ様の口からはっきり頂きました、ファルシエ様は家族みたいな存在である、と──」


 クシロムは日中のエリンズの様子を思い返す。ベルジェは従者の言葉に、さらに口角を上げた。


「想定よりもすぐに引き出すことができました。それだけ、エリンズ様の中では『家族代わり』という認識が強いのかもしれませんね」

「なるほど。ルーシーの方も『家族』という表現がしっくりくると話していた。まあアイツの場合、本物の『家族』という存在自体がいないせいか、そこに結び付くまでには時間がかかったがな」


 二人は『森』を着々と進み、『町』に繋がる出口があると思われる、微かな光を捉えた。クシロムは主人の話を聞きながら、訝しげな顔を見せた。


「しかし坊ちゃん、突然そんなことを調べ始めて、どうされたのですか?彼らに出会ってから今まで、詮索するようなことはなさらなかったのに」


 率直な疑問を主にぶつける。すると、主の方も心外だと言わんばかりに口を尖らせた。


「何を言う!今まで何も詮索しないようにしたからこそ、詮索しても関係に支障をきたさない程の信頼関係を得られたんだろう?それに、リンに関わる問題は王室関連に直結しうる。下手をすれば僕らの首ぐらい軽く飛ぶ、繊細な問題に触れる可能性もあるんだぞ!重要なのは、詮索だと見破られないように詮索することだ」


 ベルジェの指摘に、クシロムも思わず体に緊張を走らせる。慌てて早まる鼓動を落ち着けたクシロムは、さらに疑問を投げかける。


「愚問、失礼致しました……しかし、二人に『家族』という認識を確認したのは、一体どのような意味がおありで?」

「ああ、それか。

 ロム、僕ら吸血鬼の混血者と血を吸われた人間の間には『特別な絆』ができて、それを主従関係に当てはめる者も多いと言われているだろ?でも細かい所を突いて言うならば、『特別な絆』を主従関係以外に当てはめる者たちもいるんだよ」


 やがて彼らは町に辿り着いた。数メートル先を歩く家具屋たちの声に、活気づいた市場の声が混ざって、さらに賑やかさを増す。その騒音に紛れるように、ベルジェは静かに続けた。


「友人関係、恋愛関係、師弟関係──『絆』の捉え方はそのペアそれぞれだ。しかしそんな『特別な絆』でも、何でもありという訳でもない。『特別な絆』の中でもなりえないと言われている関係の一つ──それが、血縁関係だ」


 ベルジェの言葉に、クシロムが咄嗟にその意を汲み取る。思わず主の方へ視線を移した。


「つまり、『特別な絆』で結ばれたとしても、相手を『家族』のように思うことはありえない──ということですか?」

「その通り。元から血縁である場合は別として、あくまで血の繋がっていない赤の他人同士に結ばれた『絆』は、他人の域を超えることはないんだ」


 『血縁関係』ほど確かな関係はない。血の繋がっていない者同士の関係が、『血縁関係』と同等以上になることはありえない。


「もしかしてと思って確認してみたかったんだ。そうしたら案の定、あの二人は互いを『家族』として認識していた。これはかなり大きな収穫だぞ」


 ベルジェは再び微笑む。小さな牙がチラチラと光を反射する。


「上手くすれば、リンやルーシーの過去にも迫れる。我ながら目の付け所が良い、全くもって優秀だ!」


 唐突に調子に乗り始めた主人に、クシロムは怪訝な表情を浮かべる。そして、そう言えばと、今朝ファルシエと交わした会話を思い出した。


「実はファルシエ様の過去についても聞くことができそうだったのですが……」

「なに!どんな話をしてた?」

「坊ちゃんのせいで聞き逃しました」


 クシロムの話を興味津々に飛びついたベルジェは、クシロムのまさかの言葉にあからさまに不服な表情を見せた。


「何だと!僕のせいとは一体なんだ!」

「そのままの意味です。ちょうどファルシエ様が過去の話をしようとした時、坊ちゃんがエリンズ様を叩き起して話を中断されました」

「なっ……!そ、そこはもっと粘って聞き出すんだよ!」

「『詮索しないことで得られる信頼関係』じゃなかったんですか?」

「そ、それはそうだけど……むう、主人に口答えするとは生意気だぞ!ロムのバカ!」


 言い返す言葉が見つからず、苦し紛れに言葉を絞り出すベルジェ。それにクシロムが呆れたようにため息を吐いたところで、ベルジェは「ま、まあ」といつもの調子を手繰り寄せた。


「『家族』という認識の確認ができただけでも良しとしよう!これで、あの二人の過去に関する推測がかなり絞られるだろう」

「そうですね。しかし、それでも謎は多く残されている……いや、寧ろ謎が増えたように思えるのですが……」


 『家族』という認識から、血縁関係に近いものがある可能性が出てきた。しかし、エリンズは正式に王族の血筋を引き継いでいる。王族の親戚ならば貴族として地位を保証されているはずだが、一方で、孤児であるファルシエの身元は完全に謎に包まれている。仮に王室関係者の血筋を継いでいるならば、出生が不明であることはありえない。例え親類が亡くなる等の大事が発生したとしても、王族としてそれなりの保護はされるはずだ。

 ベルジェはクシロムの懸念に、静かに笑った。


「まあな。そこらへんは、これから会う『三人目の家族』にも聞いてみるとしよう」

「『三人目の家族』……」


 クシロムは真意を探る意味で繰り返す。その時だった。


「元気でしたよ、お坊ちゃんたち!」


 前方から明瞭に、太い大きな声が聞こえてきた。二人は逸れていた意識を前方に戻す。声の主は家具屋の男だった。

 集団は市場の中央通りを抜け、町の外れまで移動してある小さな家の前で止まった。つられて立ち止まったクシロムは、抱えていた主人をその場で下ろした。


「ええ、ちゃんとやってましたよ。アンタも一緒に来て直接見てやれば良かったのに!」


 賑やかに話し込む。それを待つこと数分、会話を終えたらしい男たちは揃って小さな家の家主に手を振った。家主はそれを見送るとベルジェたちに気が付く素振りなく、家の方へ振り返った。


「──全く、心配性ですね」


 そう言って鼻で笑いながら、歩み出すベルジェ。その声を聞き取った家主である彼女は、ゆっくりと来客の方へ向き直った。


「……アンタたち、また来たのかい」


 彼女──メリアはベルジェたちの姿に、平然を装いながらも僅かながらに嫌悪感を見せて応えた。それにベルジェが無邪気な笑顔を向ける。


「昨日は注文が未確定でしたからね、確定の旨をお伝えしに来ました」

「……」


 メリアの口がさらにへの字に歪む。対して、ベルジェは笑顔のまま続けた。


「改めて──二十四歳成人男性と十八歳成人男性、それぞれに合うタキシードを二着ずつ注文します。サイズの方は──僕たちよりも、貴女の方がよくご存じでしょう」


 ベルジェの言葉を、メリアは黙って聞いている。それをいいことに、ベルジェの口は止まらない。


「料金は昨日提示した額で、こちらが品物を受け取った時点で小切手をお送りします。十日後までに僕の家へ送って下さい。急な注文で日数が少ないですし、人手が足りなければこちらからも手伝いを寄越します。布もこちらで手配したので、今日中には──」

「今朝、ちゃんと届いたよ」


 不満たっぷりの声とともに、メリアの口が開いた。


「全く、いつもの事ながら用意周到なこった」

「お褒めの言葉、有難く頂戴致します。ということは、引き受けてくださると受け取ってよろしいですね?」

「ここまで用意されちゃあね。布をわざわざ返すのも面倒臭いし、あんな額見せられちゃ、例えアンタの頼みだとしても断れないさ。それに──」


 メリアは初めて、ベルジェたちに笑顔を見せた。それは力強い、見た者を安心させるような頼もしい笑顔だった。


「あの子たちのことを一番に分かってるのはアタシだからね。他の奴に適当な物を作られるぐらいなら、アタシが作った方がよっぽどマシさ」


 その笑みに、ベルジェは一瞬驚いたように目を丸くした。しかしすぐに子どもらしい笑顔に戻る。


「それはそれは、話が早くて助かります……ついでと言ってはなんですが、そんな貴女の大事なお子さんたちについてお話が──」

「──へえ?」


 笑顔を見せていたメリアだったが、次のベルジェの言葉に大きくため息混じりの返答を返した。


「あの子たちのこと、ねぇ──それはおいくら報酬が出るんだい?」

「……」


 メリアの強気な言葉に、ベルジェの笑顔が固まる。それでも、咳払いを一つ、気を取り直して口を開く。


「……先程の依頼分に上乗せしてお支払いしましょう。金額は、そうですね──」

「──ぷはっ!なに本気で考えてるんだい!」


 と、突然メリアは吹き出した。ベルジェたちはそのまさかの反応に、思わず目を見張る。


「アタシがそんなに金に困っているように見えるかい?残念だけど、そんなにお金が欲しいタチじゃないんでねぇ──」


 メリアは豪快に笑う。しかし次にベルジェたちに向けたその目には、鋭い眼光が宿っていた。


「いくら金を積まれたって、あの子たちのためにならないようなことはしないさ」

「──!」


 その言葉に、ベルジェの笑顔も崩れる。両者が力強い視線を交わらせる。


「アンタたちの目的は知らないし、興味もないね。それにアンタたちも知っての通り、アタシは道に迷っていたあの子たちをたまたま拾っただけの通りすがりの婆さんだ。金を積まれたって何されたって、アンタたちが興味を引かれるような話は一つも出てこないよ」

「……」


 ベルジェは変わらずメリアを見据える。しかしメリアはそんなベルジェを気にかけることもなく、家の方へ振り返って戸に手を伸ばす。


「さあ、分かったらさっさと帰りな。アタシもアンタらからの依頼をこなさないといけないんでね、これで失礼するよ」


 ただそう言い残すと、メリアは足早に家へと戻って行った。メリアの冷めた対応に、未だベルジェは不満げな表情を見せている。彼は従者とともに、しばらくの間メリアの家の扉を睨んでいた。

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